2026年春季神奈川県大会4回戦、慶應義塾-横浜清陵。
かなマネの事前予想は慶應義塾の勝利でした。
さらに当時の予想では、
「落ち着いて進められるか」
をポイントに、
「慶應がコントロールし、中盤で差を広げる展開」
と見ていました。
結果は慶應義塾12-2横浜清陵。
勝敗だけでなく、試合の進み方も事前に考えていた形にかなり近い試合になりました。
今回は、どこが予想通りだったのか、そして実際にはどのように慶應義塾が試合を広げていったのかを振り返ります。
試合前の予想
当時の予想は、
慶應義塾
試合を見るポイントは、
「落ち着いて進められるか」
そして展開については、
「慶應がコントロールし、中盤で差を広げる展開」
と予想していました。
序盤から一気に大量得点を奪うというより、まず試合を崩さずに進め、その後に得点差を広げていくイメージです。
実際の試合は、この予想にかなり近い形で進みました。
試合結果
2026年4月18日
春季神奈川県大会 4回戦
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 慶應義塾 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 | 2 | 4 | 12 |
| 横浜清陵 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
慶應義塾 12-2 横浜清陵
慶應義塾は11安打12得点。
横浜清陵も7安打を放ちましたが、得点は2点にとどまりました。
慶應義塾は渡辺英亜が5回を投げ、その後は是永隼之介、志村泰輔、寺本光希と継投。4投手で9回をつないでいます。
序盤は静かな立ち上がり
1回、2回は両チーム無得点。
慶應義塾は3回に1点を先制すると、4回にも1点を追加しました。
4回終了時点では2-0。
まだ大きな点差ではありません。
ただ、事前予想でも序盤から一気に試合を決めるとは見ておらず、
「落ち着いて進められるか」
という部分をポイントにしていました。
そう考えると、序盤に大きく崩れることなく、少しずつリードを作ったところまでは予想に近い展開でした。
試合を大きく動かした5回の4得点
最初の大きな分岐点となったのが5回表です。
慶應義塾が一挙4得点。
2-0だった試合を、一気に6-0まで広げました。
事前予想では、
「中盤で差を広げる」
と見ていました。
まさにその形になったのが、この5回だったと思います。
この回には大棒琉雅の本塁打も飛び出しました。
それまで2点差だった試合が、この4得点によって一気に慶應義塾側へ傾いていきます。
少しずつ作った優位を、一気に得点差へ変えた
この試合の慶應義塾の攻撃を見ると、
少しずつ優位を作る時間
と、
一気に差を広げる時間
が分かれていたのが面白いところです。
3回に1点。
4回に1点。
そして5回に4点。
最初から大量得点を奪ったわけではありません。
まず2点のリードを作り、その後にまとまった得点で試合を大きく動かしました。
かなマネInsightでいう「得点変換力」という視点から見ると、5回にその力が一気に表れた試合だったとも考えられます。
攻撃機会を単発で終わらせず、複数の走者をまとめて得点へ変える。
その結果、2-0だった試合を6-0まで広げることができました。
横浜清陵も攻撃できなかったわけではない
一方の横浜清陵は、この試合で7安打を記録しています。
まったく走者を出せなかった試合ではありません。
それでも得点できたのは5回と8回の各1点。
合計2得点でした。
対する慶應義塾は11安打で12得点。
もちろん安打数だけで得点効率を単純比較することはできませんが、この試合では作った攻撃機会をまとまった得点へ変えられたかという部分に差が出ました。
安打を何本打ったかだけでなく、
その走者をどうホームまで返したのか。
ここも試合を見るうえで重要なポイントだったと思います。
4投手で9回をつないだ慶應義塾
もう一つ見ておきたいのが、慶應義塾の投手起用です。
先発の渡辺英亜が5回を投げ、その後は、
- 是永隼之介
- 志村泰輔
- 寺本光希
とつなぎました。
一人の投手に最後まで任せるのではなく、4投手で試合を完了しています。
春の県大会では、この試合に勝つことだけではなく、その先の試合も考える必要があります。
そう考えると、複数の投手を使いながら勝ち上がれることもチームを見る材料になります。
現在のかなマネInsightでいう「投手役割可変性」という視点から見ても、興味深い試合でした。
終盤にも再び得点差を広げた
5回に6-0とした後、6回、7回は無得点。
ここで慶應義塾の攻撃が完全に止まったわけではありませんでした。
8回に2点。
さらに9回には4点を追加します。
最終的には12-2。
この試合では、中盤に一度差を広げただけではなく、終盤にももう一度攻撃を動かしています。
優位を作る → 差を広げる → さらに追加点を取る
という流れを作れたことが、最終的な10点差につながりました。
予想との比較
| 項目 | 振り返り |
|---|---|
| 慶應義塾勝利 | ○ 的中 |
| 落ち着いて試合を進める | ○ 序盤4回で2-0 |
| 中盤で差を広げる | ○ 5回に4得点 |
| 慶應が試合をコントロール | ○ 大きく崩れる時間がなかった |
| 結果 | 慶應義塾12-2横浜清陵 |
前の横浜-鎌倉学園では、勝敗は的中したものの、予想していた試合展開とはかなり違いました。
それに対して今回は、勝敗だけでなく「どの時間帯で差が広がるか」まで比較的近かった試合です。
この試合から見えたこと
この試合を振り返ると、慶應義塾の強さは単純に「12点取った」ということだけではないように見えます。
序盤は0-0から始まり、3回、4回に1点ずつ。
そこで少しずつ優位を作り、5回に4得点して試合を大きく動かしました。
そして終盤にも追加点を重ねています。
事前に考えていた、
「慶應がコントロールし、中盤で差を広げる」
という見立ては、実際の試合にかなり近いものでした。
ただ、結果だけを見れば12-2の大差でも、最初から一方的だったわけではありません。
どこで最初のリードを作ったのか。
どこで接戦から抜け出したのか。
その後、もう一度得点できたのか。
こうして試合を時間の流れに沿って見ていくと、同じ大差の勝利でも、その中身は少し違って見えてきます。
予想が外れた試合からズレを探すだけでなく、予想が当たった試合についても「なぜこの展開を読めたのか」を確認していく。
それも、次の試合を考えるための大切な材料になりそうです。