立花学園-慶應義塾|予想と試合分析【2026年春季神奈川大会】

2026年春季神奈川県大会準々決勝、立花学園-慶應義塾。

かなマネの事前予想は、

慶應義塾勝利 58%

でした。

慶應義塾を上に見てはいましたが、58%。

大きな差があるというより、立花学園にも十分に勝機があるカードとして見ていました。

結果は慶應義塾7-4立花学園。

勝敗予想は的中です。

ただ、この試合は単純に慶應義塾が序盤から最後まで一方的に押し切ったわけではありません。

慶應義塾が2回に4点を先制。

すると立花学園も4回に3点を返し、4-3まで接近。

そこで慶應義塾が5回に再び3点を奪い、7-3と突き放しました。

一度作ったリードを縮められたあと、もう一度試合を動かせた。

今回は、この5回の3得点を中心に振り返ります。

試合前の予想

かなマネの事前予想は、

慶應義塾 58%

でした。

慶應義塾を本命には置いていましたが、数字としてはほぼ接戦寄りです。

4回戦では、慶應義塾が横浜清陵に12-2。

立花学園も藤沢翔陵に7-0。

両校とも前の試合では大きな点差をつけて勝ち上がっていました。

そのため、どちらかが簡単に一方的な展開へ持ち込むというより、試合の中でどちらが先に優位を作り、その優位を維持できるかが重要なカードでした。

試合結果

2026年4月26日
春季神奈川県大会 準々決勝

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
立花学園 0 0 0 3 0 0 0 1 0 4
慶應義塾 0 4 0 0 3 0 0 0 × 7

慶應義塾 7-4 立花学園

慶應義塾は10安打7得点。

立花学園は9安打4得点でした。

安打数は10対9。

大きな差はありません。

それでも最終的には3点差。

この違いを考えると、どのイニングで安打をまとめて得点に変えたかが重要だったように見えます。

2回、慶應義塾が一気に4点を先制

最初に試合を大きく動かしたのは2回裏の慶應義塾でした。

この回に一挙4得点。

0-0だった試合を一気に4-0まで動かします。

この回には渡辺英亜の本塁打も記録されています。

事前予想は慶應義塾58%。

接戦寄りに見ていたカードだけに、序盤の4点は非常に大きなリードでした。

ただし、この試合はここでは終わりません。

立花学園が4回に3点を返す

4-0で迎えた4回表。

立花学園が3得点。

一気に4-3まで追い上げます。

慶應義塾が序盤に作った4点差は、わずか1点差まで縮まりました。

ここが、この試合で最初の大きな転換点です。

4点差なら慶應義塾がかなり優位。

しかし4-3になれば、次の1点で試合はほぼ五分に戻ります。

立花学園は、序盤に大きく離されても試合を終わらせませんでした。

4回戦では藤沢翔陵を7-0で破っていましたが、この準々決勝では追う展開から自分たちで試合距離を縮める力を見せています。

この試合で一番重要だった5回裏

そして、その直後の5回裏。

慶應義塾が3得点。

4-3から一気に7-3へ突き放しました。

この3点が、この試合ではかなり大きかったと思います。

4回表に3点を失い、1点差まで追い上げられた。

試合の流れだけを見れば、立花学園側へ傾き始めてもおかしくない時間です。

そこで慶應義塾が、次の攻撃ですぐに3点を取り返しました。

相手に試合を戻されかけた直後に、もう一度差を広げる。

現在のかなマネInsightでいう「再アンロック」という視点から見ると、この5回は非常に分かりやすい場面です。

「4点取ったこと」より「3点取り返したこと」

この試合の慶應義塾を評価するなら、2回の4得点だけではありません。

むしろ重要なのは、4回に3点を返された後の5回だったように思います。

2回に4点を取る。

しかし4回に3点を失う。

それでも5回に3点を取る。

もしここで慶應義塾が無得点なら、4-3のまま試合は後半へ入ります。

立花学園側から見れば、一気に逆転まで見える状況です。

しかし、慶應義塾はその時間を長く続かせませんでした。

追いつかれる前に、もう一度試合距離を広げた。

この部分が、7-4という結果を考えるうえで大きかったと思います。

慶應義塾は10安打を7得点へ変えた

慶應義塾はこの試合で10安打7得点。

得点したイニングは2回と5回だけです。

毎回のように得点したわけではありません。

しかし、得点した2イニングでは、

4点+3点

とまとめて得点しています。

現在のかなマネInsightでいう「得点変換力」という視点では、ここが大きなポイントです。

走者を出したときに1点だけで終わらず、複数得点へ変える。

この試合では、そのまとまった得点が2度ありました。

立花学園も9安打4得点

一方の立花学園も9安打。

慶應義塾との差はわずか1安打です。

それでも得点は4点。

慶應義塾との差は3点ありました。

立花学園は4回に3点をまとめて取っています。

さらに8回にも1点を追加しました。

つまり、攻撃がまったく機能しなかったわけではありません。

むしろ、4点差から1点差まで戻し、終盤にも得点しています。

それでも勝てなかった。

この差は、単純な安打数よりも、相手を追い詰めた直後にもう一度失点してしまったことの方が大きかったように見えます。

立花学園は一度「試合を戻す」ことには成功した

立花学園側から見ると、この試合には評価できる時間もあります。

2回に4点を失い、0-4。

そこから4回に3点。

4-3まで戻しました。

大きなリードを許したあと、そのまま崩れずに接戦へ戻したことは重要です。

現在のかなマネInsightでいう「再アンロック」を立花学園側から見るなら、この4回も一つの例です。

試合が相手側へ傾いたあと、自分たちの攻撃でもう一度競れる状態へ戻しました。

問題は、その状態を維持できなかったことでした。

「再アンロック」の次に必要だったもの

4回表に3点を取った時点で、立花学園は試合を再び開きました。

しかし、その裏ではなく次の5回裏に慶應義塾が3点。

再び4点差になります。

ここから見えてくるのは、

一度試合を戻す力

だけではなく、

戻した試合をその状態で維持する力

も必要だということです。

現在のかなマネInsightで考えるなら、再アンロックした直後に再ロックされないことも重要になります。

立花学園は4回に試合を戻しました。

しかし慶應義塾は5回にすぐ3点を取り、もう一度自分たちの優位を固定しました。

慶應義塾は投手も3人でつないだ

慶應義塾はこの試合で投手を3人起用しています。

大村哲誠が3回0/3。

湯本琢心が4回2/3。

最後は渡辺英亜が1回1/3を投げました。

立花学園に9安打4得点を許しているため、完全に抑え込んだ試合ではありません。

それでも、一人の投手だけに任せるのではなく、複数投手で9回をつないで勝っています。

現在のかなマネInsightでいう「投手役割可変性」を見る材料にもなる試合です。

打線が7点を取った一方で、投手陣は立花学園の反撃を4点までに抑えました。

8回、立花学園が1点を返す

7-3で迎えた8回表。

立花学園が1点を返します。

7-4。

ここでも立花学園は完全には試合を手放していません。

ただ、5回に慶應義塾が3点を追加していたことで、1点を返してもまだ3点差が残ります。

もし5回の追加点がなく4-3のままだったなら、この8回の1点は同点になります。

そう考えると、改めて5回の3得点がどれほど大きかったかが分かります。

58%という評価はどうだったのか

かなマネの事前評価は慶應義塾58%。

最終スコアは7-4です。

3点差だけを見ると、慶應義塾が比較的余裕を持って勝ったようにも見えます。

ただ、試合内容を見るとそう単純ではありません。

4回には4-3。

立花学園があと1点で同点というところまで迫っています。

安打数も慶應義塾10、立花学園9。

つまり、両校の距離がずっと大きかったわけではありません。

接戦へ戻った瞬間に、慶應義塾がもう一度3点を取ったことで最終的な3点差が生まれた。

その意味では、58%という接近した事前評価と実際の試合内容は、かなり矛盾しないものだったと思います。

予想との比較

項目 振り返り
慶應義塾勝利 ○ 的中
事前評価 慶應義塾58%
実際の結果 慶應義塾7-4立花学園
最初の分岐点 2回、慶應義塾が4点を先制
立花学園の反撃 4回に3点を返し4-3
最大の勝負どころ 5回、慶應義塾が3点を取り7-3
試合構造 一度縮まった試合距離を慶應義塾がすぐに広げ直した

勝敗予想は慶應義塾で的中しました。

ただ、この試合から見えるのは、単純に「慶應義塾の方が強かった」ということではありません。

立花学園も一度は1点差まで戻しています。

その接戦状態から、慶應義塾がもう一度試合を動かした。

そこが勝敗を分けた大きなポイントでした。

この試合から見えたこと

この試合で一番考えたいのは、優位を作る力と、失った優位を作り直す力は別ということです。

慶應義塾は2回に4点を取りました。

ここで最初の優位を作ります。

しかし立花学園が4回に3点を返し、4-3。

一度、その優位はかなり小さくなりました。

そこで慶應義塾は5回に3点。

7-3。

もう一度、試合を自分たちの側へ戻しました。

現在のかなマネInsightで見るなら、この試合で重要なのは2回の「アンロック」だけではなく、5回の「再アンロック」だったように思います。

一方の立花学園も、0-4から3点を返す力を見せています。

つまり、立花学園にも試合を作り直す力はありました。

ただ、その直後に慶應義塾にもう一度突き放されました。

試合を戻せるか。

戻したあと、その状態を維持できるか。

そして相手に戻されたとき、もう一度こちらから動かせるか。

この試合では、その攻防が4回と5回に凝縮されていました。

事前予想は慶應義塾58%で的中。

その数字以上に重要だったのは、慶應義塾が一度作った勝ち筋だけに頼らず、試合が接戦へ戻ったあとにも、もう一度勝ち筋を作り直せたことだったのだと思います。