2026年春季関東大会では、大会前に優勝・準優勝・ベスト4・ベスト8までの勝ち上がりを予想していました。
大会が終わった今、あらためて振り返ってみると、ベスト8に入ると予想した8校のうち、実際にベスト8へ進んだのは7校。
ベスト8進出校の的中率は87.5%(7/8)でした。
数字だけを見るとかなり良い結果でしたが、今回は「7校当たった」で終わらせず、どこを読めていて、どこにズレがあったのかまで振り返ってみます。
大会前の最終成績予想
大会前、かなマネでは次の8校を上位進出候補として予想していました。
| 予想到達点 | 学校 |
|---|---|
| 優勝 | 健大高崎 |
| 準優勝 | 関東第一 |
| ベスト4 | 浦和学院 |
| ベスト4 | 山梨学院 |
| ベスト8 | 土浦日大 |
| ベスト8 | 文星芸大付 |
| ベスト8 | 横浜 |
| ベスト8 | 専大松戸 |
県大会での得失点、試合展開、守備の安定感などをもとに、大会全体の中でどのあたりまで進めそうかを見ていました。
実際のベスト8
実際にベスト8へ進んだのは、次の8校でした。
- 土浦日大
- 関東第一
- 浦和学院
- 東京学館浦安
- 横浜
- 健大高崎
- 山梨学院
- 専大松戸
予想と比較すると、入れ替わったのは1校だけです。
予想:文星芸大付
実際:東京学館浦安
それ以外の7校は、すべてベスト8へ進出しました。
| 学校 | 大会前予想 | 実際 | 振り返り |
|---|---|---|---|
| 健大高崎 | 優勝 | ベスト8 | 進出校としては的中 |
| 関東第一 | 準優勝 | ベスト4 | 上位評価はおおむね一致 |
| 浦和学院 | ベスト4 | 準優勝 | 予想以上の勝ち上がり |
| 山梨学院 | ベスト4 | ベスト4 | 到達点まで一致 |
| 土浦日大 | ベスト8 | ベスト8 | 到達点まで一致 |
| 文星芸大付 | ベスト8 | 初戦敗退 | 外れ |
| 横浜 | ベスト8 | 優勝 | 予想を大きく上回る |
| 専大松戸 | ベスト8 | ベスト8 | 到達点まで一致 |
ベスト8の顔ぶれだけで見ると、7/8=87.5%。
大会の中で「どのチームが上位まで残りそうか」という大まかな位置関係については、かなり捉えられていた大会だったと思います。
唯一外した文星芸大付-東京学館浦安
ベスト8予想で唯一外したのが、文星芸大付と東京学館浦安の組み合わせでした。
大会前は文星芸大付をベスト8候補として評価していましたが、実際の試合は、
東京学館浦安 2-1 文星芸大付
東京学館浦安が9回サヨナラで勝利しました。
この試合で特徴的だったのは、東京学館浦安が文星芸大付の攻撃を最後まで大きく崩させなかったことです。
先発の大家雅史投手は9回153球を投げ、8安打を許しながら失点は1。
文星芸大付も走者自体は出していましたが、それを複数得点へ変えることができませんでした。
大会前のかなマネでは、文星芸大付の攻撃力や終盤に得点を重ねる形を比較的高く評価していました。
ただ、今の視点で振り返ると、
「文星芸大付がどれだけ点を取れるか」だけではなく、「東京学館浦安が接戦をどこまで維持できるか」まで見なければいけなかった試合
だったと感じます。
東京学館浦安の「接戦を壊させない力」をもっと見るべきだった
東京学館浦安は、千葉大会の段階から接戦型の特徴がありました。
大量得点で相手を押し切るというより、失点を抑えながら試合を終盤まで持ち込み、最後の1点を争う形です。
実際、文星芸大付戦も0-0の時間が長く続きました。
6回に東京学館浦安が先制。
8回に文星芸大付が追いつきましたが、9回裏に東京学館浦安が1点を奪い、2-1でサヨナラ勝ちしました。
まさに東京学館浦安が得意としていた「接戦のまま試合を残す形」になっています。
この試合から見えるのは、単純な攻撃力の比較だけでは勝敗を読み切れないということです。
相手の強みを完全に消す必要はありません。
相手の得点を1点ずつに抑え、試合を壊さずに終盤まで残すことができれば、自分たちの勝負できる時間を作れる。
現在のかなマネInsightでいう「試合距離を維持する」という考え方につながる部分だったと思います。
健大高崎を優勝予想したことは間違いだったのか
もう一つ、大きく振り返りたいのが健大高崎です。
大会前、かなマネでは健大高崎を優勝候補に置いていました。
県大会では平均得点10点を超え、平均失点も1点台。
攻撃と守備の両面で高い数字を残しており、大会全体で見れば優勝級のチームと評価していました。
初戦でも佐野日大に3-2で勝利。
しかし準々決勝では横浜に、
横浜 4-3 健大高崎
で敗れました。
しかも8回終了時点では健大高崎が3-2でリードしています。
9回表、横浜が2点を奪って逆転しました。
ここは「健大高崎を高く評価したこと自体が間違いだった」と考えるより、別の見方をした方が自然だと思います。
健大高崎は、大会全体の中では間違いなく上位級の力を持っていました。
一方で、横浜との1試合では、横浜側にも接戦を維持しながら終盤に逆転する勝ち筋がありました。
つまり、
「大会全体でどちらが強いか」と「今回の対戦でどちらが勝ちやすいか」は、同じではない。
この違いを、当時はまだ十分に分けられていなかった部分があります。
横浜をベスト8に置いたのも大きなズレだった
一方、予想以上に勝ち上がったのが横浜でした。
大会前はベスト8と予想していましたが、実際にはその壁を突破。
健大高崎、山梨学院、浦和学院を破り、最終的に優勝しています。
ベスト8進出校として横浜を拾えていたという意味では予想は当たっています。
ただ、「横浜がどこまで勝ち上がれるチームだったか」という評価については、明らかに低く見積もっていました。
ここも今回の振り返りでは重要です。
当時は県大会までの数字やチーム全体の安定感を重視していました。
ただ、トーナメントではそれだけではなく、
- 接戦になったときに試合を残せるか
- ビハインドからもう一度攻撃を作れるか
- 終盤に投手や守備の形を変えられるか
- 相手の勝ち筋ができたあとに、それを壊せるか
といった部分も重要になります。
横浜は、この大会でそうした要素を何度も見せました。
ベスト8を7校当てられた理由
一方で、ベスト8を7校当てられたことも、しっかり振り返っておきたいところです。
土浦日大、関東第一、浦和学院、横浜、健大高崎、山梨学院、専大松戸。
この7校については、大会前の県大会データから「関東大会でも一定以上の水準で戦えそう」という部分を捉えることができていました。
例えば健大高崎は、県大会で高い得点力と失点抑制を両立。
関東第一も失点が非常に少なく、浦和学院は高い得点力を持っていました。
山梨学院も守備面の安定感が大きな強みでした。
つまり、
大会全体の中で「どの学校が上位グループにいるか」を整理する方法については、一定の手応えがあった。
これが今回の7/8という数字につながったと考えています。
ただし「上位8校を当てること」と「優勝を当てること」は別だった
今回、一番大きな発見はここかもしれません。
ベスト8の顔ぶれはかなり読めていました。
ところが、そこから先の順位は大きく動きました。
優勝予想の健大高崎はベスト8。
ベスト8予想だった横浜が優勝。
ベスト4予想だった浦和学院は決勝まで進みました。
この違いを考えると、
「大会の中で強い8校を探すこと」と、「その8校同士がぶつかったときに誰が勝つかを読むこと」は、別の分析が必要
だと分かります。
現在のかなマネでは、この2つを「大会構造」と「試合構造」に分けて考えています。
大会構造
そのチームが大会全体の中でどのあたりの位置にいるのかを見る考え方です。
ベスト8級なのか、ベスト4級なのか、優勝級なのか。
県大会の内容や過去の試合から、まずそのチームの基礎的な位置を整理します。
試合構造
その力が、今回の対戦相手に対してどう働くかを見る考え方です。
例えば大会全体では健大高崎を高く評価していても、横浜との対戦では横浜側にも明確な勝ち筋がある。
この2つを分けて考える必要があります。
春の関東大会を振り返ると、この考え方を整理するきっかけになった試合がかなり多かったように感じます。
2026年春季関東大会・ベスト8予想の結果
ベスト8予想:8校
実際にベスト8進出:7校
的中率:87.5%(7/8)
結果だけなら、かなり良い予想でした。
ただ、今回あらためて振り返ってみると、重要なのは87.5%という数字だけではありません。
「上位に来る学校」はかなり読めていた一方で、「その学校同士がぶつかったときに何が起きるか」という部分には、まだ改善できる余地がありました。
文星芸大付-東京学館浦安では、攻撃力だけでなく接戦を維持する力を見る必要がありました。
横浜-健大高崎では、大会全体の評価と1試合の勝ちやすさを分けて考える必要がありました。
そして横浜の優勝からは、試合の途中で構造が崩れても、もう一度勝負できる形を作れるチームの強さも見えてきました。
こうした試合を一つずつ振り返りながら、現在のかなマネInsightでは「大会構造」と「試合構造」を分けて考えるようになっています。
この春の関東大会についても、ここから各試合の事前予想と実際の結果を比較しながら、もう少し細かく振り返っていきます。