【2026年8月第1週】プロ野球12球団・試合構造分析|8月4日〜9日

かなマネでは、プロ野球についても勝敗や順位だけではなく、各チームがどのような試合をして勝ち、どのような形になると負けているのかを見ていきます。

今回は、2026年8月4日(火)〜9日(日)を「8月第1週」として、セ・パ12球団の試合構造を整理しました。

この分析で特に見ているのは、

  • 先制した試合を勝ち切れているか
  • 5回までに作ったリードを勝利につなげられているか
  • ビハインドになったあと、試合をもう一度動かせているか
  • 7回以降にリードを守れるか
  • 終盤に追加点や逆転を生み出せているか

といった部分です。

かなマネでは、一度相手に主導権を取られたあとに試合をもう一度動かす力を**「再アンロック」、リードを作ったあとに再び試合を落ち着かせて勝利へつなげる力を「再ロック」**として見ています。

なお、1週間は5〜6試合程度しかありません。

そのため、ここで出ている数字だけで各球団の強さを決めるのではなく、「その週にどんな構造が出ていたのか」を記録するための分析です。

8月第1週は、8月4日から9日までに34試合が行われました。


セ・リーグ

球団週間成績得点-失点先制した試合5回リード時7回以降
DeNA5勝1敗26-214勝0敗4勝0敗6得点・7失点
中日5勝1敗23-83勝0敗2勝0敗12得点・0失点
巨人4勝2敗33-172勝1敗2勝1敗11得点・7失点
阪神2勝4敗21-272勝2敗1勝1敗6得点・7失点
広島1勝5敗15-27先制なし0勝1敗6得点・12失点
ヤクルト1勝5敗10-281勝3敗0勝2敗2得点・10失点

DeNA|中盤までに主導権を取ると強かった1週間

DeNAは5勝1敗。

特に目立ったのが、5回終了時点でリードしていた4試合をすべて勝ったことです。

8月4日の阪神戦は4回に挙げた1点を守って1-0。5日は阪神に先制されながら2回に4得点してすぐに試合をひっくり返し、6回にも5点を追加しました。7日の広島戦も初回に先制し、1-1とされたあと6回に再び勝ち越しています。

さらに8日の広島戦では、5回まで2-0とリードしながら6、7回で逆転されましたが、8回に追いつき、延長12回にサヨナラ勝ち。

この試合では、一度失った試合構造をもう一度作り直す再アンロックも見せました。

第1週のDeNAは、先制した4試合をすべて勝利。

**「中盤までに自分たちの形を作れた試合を高い確率で勝ち切る」**ことができていた週と見ます。


阪神|序盤に形を作っても、勝ち切れない試合があった

阪神は2勝4敗。

6試合中4試合で先制しましたが、その成績は2勝2敗でした。

特に象徴的だったのが8月7日の中日戦です。

初回に2点を先制し、8回まで2-0。しかし9回に3点を失って逆転負けしました。

5日のDeNA戦でも2回に2点を先制しましたが、その裏に4点を失い、最終的には7-11。8回に4点を返したものの、試合を完全には戻せませんでした。

一方、6日のDeNA戦では初回に7得点。大きなリードを作ると、そのまま10-5で勝っています。

この週の阪神は、

大きく先行した試合は押し切れる一方、接戦で作ったリードを最後まで維持する再ロックには不安定さがあった

と整理できます。


巨人|ビハインドから試合を作り直す力が見えた

巨人は4勝2敗。

第1週では、単純な「先行逃げ切り型」ではありませんでした。

8月4日の広島戦では初回に3点を先制しながら、7、8回に追いつかれ、延長12回にサヨナラ負け。

つまり、リードを持ったまま終盤へ入っても崩れる試合がありました。

一方で6日の広島戦では、5回終了時点で4-6のビハインドから、7回に4得点して逆転。11-7で勝利しています。

9日のヤクルト戦も4回に3点を先制されましたが、その裏に2点を返し、6回の4得点で逆転しました。

第1週だけを見ると巨人は、

リードを守るだけでなく、中盤までのビハインドを攻撃で再構築する力が出ていた

チームです。


中日|第1週で最も目立った「終盤構造」

中日は5勝1敗。

この週で最も特徴的だった球団の一つです。

特に注目したいのが、

7回以降12得点・0失点

という数字です。

4日のヤクルト戦では3-2とリードされて9回へ入り、9回裏に2点を取ってサヨナラ勝ち。

6日のヤクルト戦は7回まで0-0でしたが、8回に一挙5得点。

7日の阪神戦では0-2のまま9回を迎え、9回表に3得点して逆転しました。

つまりこの週の中日は、

終盤まで試合距離を保ち、最後にもう一度アンロックする

という形が何度も成立しています。

5回終了時にビハインドだった試合でも2勝0敗。

8月第1週の12球団を比較しても、主構造が崩れたあとに試合を作り直す力が最も強く出たチームの一つでした。


広島|先に試合を動かせない状態が続いた

広島は1勝5敗。

非常に分かりやすい数字があり、6試合すべてで相手に先制されています。

唯一勝った8月4日の巨人戦も、初回に3点を先行された試合でした。

そこから7回に2点、8回に1点を返して同点とし、延長12回にサヨナラ勝ちしています。

ただ、それ以外の5試合はすべて敗戦。

7回以降も6得点に対して12失点でした。

この週は、

序盤から相手に試合の形を渡す
→ 中盤までに取り返せない
→ 終盤も相手側に再ロックされる

という試合が多かったと見ます。


ヤクルト|先制してもロックできなかった

ヤクルトは1勝5敗。

6試合中4試合で先制しているため、単純に「序盤が弱かった」わけではありません。

問題はその後でした。

8月4日の中日戦では初回に2点を取り、3回にも追加点。しかし中日に徐々に追い上げられ、9回に逆転されました。

9日の巨人戦でも4回に3点を先制しましたが、その裏に2点を返され、6回に4点を失って逆転されています。

先制した4試合で1勝3敗。

7回以降も2得点・10失点でした。

第1週は、試合をアンロックするところまではできても、その状態を維持する再ロックが弱かった週と整理できます。


パ・リーグ

球団週間成績得点-失点先制した試合5回リード時7回以降
ロッテ4勝1敗26-123勝0敗3勝0敗6得点・2失点
ソフトバンク4勝2敗21-153勝2敗2勝1敗11得点・7失点
日本ハム3勝3敗15-181勝1敗5回リードなし8得点・7失点
オリックス2勝3敗13-172勝0敗2勝0敗4得点・3失点
楽天2勝3敗12-82勝1敗2勝0敗5得点・6失点
西武1勝4敗7-240勝1敗5回リードなし3得点・12失点

※オリックスと楽天は8月4日に試合がなく、第1週は5試合です。


ソフトバンク|先に構造を作る力は強いが、終盤に崩れた試合も

ソフトバンクは4勝2敗。

4日の日本ハム戦は0-0が続いた6回に1点を取り、そのまま1-0。

5日は日本ハムに初回先制されましたが、その裏に3点を返し、2回にも2点。早い段階で試合を取り戻して7-5で勝っています。

7日の西武戦も4回に先制し、7、8回に追加点を取って5-2。9日は2回に先制し、7回に4点追加して5-0でした。

一方で8日の西武戦は7回に先制しながら、8回に2点を失って逆転負けしています。

第1週は、

先に試合を動かして追加点につなげる形は強い。ただし、僅差の終盤では再ロックが絶対的ではなかった

と見ます。


日本ハム|序盤ではなく、後半から試合を動かした

日本ハムは3勝3敗。

非常に特徴的なのが、5回終了時点でリードしていた試合が1試合もなかったことです。

それでも3勝しています。

6日のソフトバンク戦は5回終了時0-1。6回に2点を取って逆転されると再び追いつき、8回に4得点して6-2で勝利しました。

7日の楽天戦も7回終了時0-2でしたが、8回に2点を取って同点、9回にサヨナラ勝ち。

一方、8日は楽天に序盤から先行されて0-6。

この週の日本ハムは、序盤の支配力より、中盤以降にゲームを動かし直す再アンロックが勝利につながった週でした。


西武|中盤までに主導権を作れない試合が続いた

西武は1勝4敗。

5試合を通じて、5回終了時にリードしていた試合はありません。

4日は初回に2点を先制したものの、ロッテに2、3回で逆転されて3-5。5日は0-8で敗れています。

唯一勝った8日のソフトバンク戦も、7回に先制されてから8回に2点を取って逆転した試合でした。

7回以降は3得点・12失点。

第1週は、先発から中盤までに有利な構造を作れず、終盤まで相手側の試合になってしまうケースが多かったと見ます。


オリックス|先制できれば勝つ、先制されると戻せない

オリックスは2勝3敗。

この週は非常に分かりやすい構造でした。

先制した2試合は2勝0敗。
先制された3試合は0勝3敗。

5日の楽天戦は初回に先制し、4、7回にも1点ずつ追加して3-1。

7日のロッテ戦も初回に2点を取られた直後に同点とされましたが、5回に3得点して6-2で勝っています。

一方、8日はロッテに初回4点を取られ、その後は9回の1点のみ。

第1週は、自分たちから試合を動かせた日は強いが、一度相手側へ構造が傾くと再アンロックが難しかったと整理できます。


ロッテ|先行→中盤→終盤の接続が最も安定

ロッテは4勝1敗。

第1週のパ・リーグではかなり安定した構造が出ています。

先制した3試合はすべて勝利。

5回終了時リードだった3試合もすべて勝利。

さらに7回終了時リードだった4試合は4勝0敗でした。

4日の西武戦は初回に2点を先制されながら、2回に同点、3回に3点を取って逆転。5日は4回に3点を先制すると、その後も6回2点、7回3点と追加して8-0でした。

8日は初回4点から4-1、9日は初回2点を取り、4回に同点とされたあと6、7回に5点を追加して7-2。

7回以降の失点もわずか2点。

この週のロッテは、一度作った優位を追加点と投手陣で維持する再ロックが非常に安定していたと見ます。


楽天|中盤までにリードを作れた試合は強かった

楽天は2勝3敗。

得点12に対して失点8と、負け越した割には大きく崩れた週ではありませんでした。

5回終了時にリードした2試合は2勝0敗。

6日のオリックス戦は初回2点、5回に1点を追加し、3-1で勝利。8日の日本ハム戦も1、2回に1点ずつ先行し、7回に4点を追加して6-0でした。

一方、先制された2試合はともに敗戦。

先に得点して中盤までリードを維持できるかどうかが、そのまま勝敗につながりやすかった週です。


第1週で特に目立った構造

8月第1週を12球団横断で見ると、いくつか特徴的なチームがありました。

終盤の再アンロックが目立った中日

中日は5勝1敗。

特に7回以降12得点・0失点という数字は非常に特徴的でした。

5回終了時にビハインドだった試合でも2勝しており、「先にリードされる=そのまま負け」ではありませんでした。

この週だけを見るなら、試合距離維持力と終盤の再構築力が最も強く出た球団です。

中盤までに形を作れば強かったDeNA

DeNAも5勝1敗。

こちらは中日とは少し違い、5回終了時リードの4試合をすべて勝利しています。

先制した試合も4戦4勝。

中盤までに自分たちのゲームへ持ち込んだときの安定感が高く出ました。

先行・再ロックが安定していたロッテ

ロッテは4勝1敗。

5回リード時3勝0敗、7回リード時4勝0敗。

パ・リーグでは、序盤から終盤への試合接続が最もきれいだったチームの一つです。

リードを作っても安心できなかった阪神・ヤクルト

阪神は先制した4試合で2勝2敗。

ヤクルトは先制した4試合で1勝3敗でした。

特にヤクルトは7回以降2得点・10失点。

両球団とも、試合を先に動かすことと、その試合を最後まで勝ち切ることが一致しなかった週でした。


週ごとの変化を追っていきます

今回の分析だけで、「中日は逆転型」「DeNAは先行型」と決めるつもりはありません。

1週間では、対戦相手や先発投手の組み合わせによる影響も大きくなります。

大切なのは、この第1週を基準として、

第2週では何が変わったのか。
第3週でも同じ特徴が続くのか。
8月全体で見ると、本当にそのチームの構造として定着しているのか。

を追っていくことだと考えています。

かなマネでは今後、

週次の構造分析
→ 前週からの変化
→ 月間の構造分析

という形で、12球団の試合を見ていきます。

順位表だけでは分からない、

「今、そのチームはどうやって勝っているのか」

を少しずつ見つけていければと思います。

※集計対象:2026年8月4日〜9日の一軍公式戦
※7回以降の得失点には7回から延長終了までを含みます。
※数字・試合結果はNPB公式「試合日程・結果」「試合速報」をもとに、かなマネで試合経過を整理しています。

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