かなマネでは、プロ野球についても勝敗や順位だけではなく、各チームがどのような試合をして勝ち、どのような形になると負けているのかを見ています。
今回は、2026年8月11日(火)〜16日(日)を「8月第2週」として、セ・パ12球団の試合構造を整理しました。
第1週に続き、
- 先制した試合を勝ち切れているか
- 5回までに作ったリードを勝利につなげられているか
- ビハインドから試合をもう一度動かせているか
- 7回以降にリードを守れているか
- 終盤に追加点や逆転を生み出せているか
といった部分を中心に見ています。
かなマネでは、一度相手に主導権を取られたあとに試合をもう一度動かす力を**「再アンロック」、リードを作ったあとに再び試合を落ち着かせて勝利へつなげる力を「再ロック」**として見ています。
1週間だけでは対戦相手や先発投手の影響も大きいため、この分析は球団の強さを決めるものではありません。
その週にどんな勝ち方・負け方が出ていたのかを記録し、前週や月間の構造と比較するための分析です。
8月11日と13日のヤクルト-広島が中止となったため、第2週はヤクルトと広島が4試合、その他10球団が6試合となっています。
セ・リーグ
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 先制時 | 5回リード時 | 7回以降 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヤクルト | 4勝0敗 | 25-6 | 3勝0敗 | 3勝0敗 | 1得点・2失点 |
| 阪神 | 4勝2敗 | 28-16 | 3勝1敗 | 3勝0敗 | 11得点・1失点 |
| 巨人 | 2勝4敗 | 18-28 | 2勝1敗 | 2勝1敗 | 12得点・6失点 |
| DeNA | 2勝4敗 | 19-22 | 1勝1敗 | 2勝0敗 | 5得点・4失点 |
| 中日 | 2勝4敗 | 20-27 | 2勝1敗 | 2勝0敗 | 5得点・15失点 |
| 広島 | 2勝2敗 | 12-23 | 1勝0敗 | 2勝0敗 | 1得点・7失点 |
- 阪神|第1週から再ロックが大きく改善
- DeNA|5回までの形がそのまま勝敗につながった
- 巨人|中盤までのビハインドを戻せなかった
- 中日|第1週の終盤型から大きく変化
- ヤクルト|1勝5敗から4戦全勝へ
- 広島|阪神戦では構造を作れた
- ソフトバンク|かなり分かりやすい「先行型」
- 日本ハム|5回までリードしても安心できない
- 西武|第1週から大きく復調
- ロッテ|第1週の安定構造が崩れた
- 楽天|7回時点の形がそのまま勝敗へ
- オリックス|先制されても勝てた珍しい構造
- 阪神|「終盤再ロック」への変化
- ヤクルト|先行して守る形を取り戻した
- ソフトバンク|先制できるかで完全に二分
- 日本ハム|リード形成力と再ロック力が一致していない
- オリックス|再アンロックが目立った
阪神|第1週から再ロックが大きく改善
阪神は4勝2敗。
第1週は2勝4敗で、先制しても勝ち切れない試合がありました。
第2週ではかなり違う形が出ています。
先制した4試合は3勝1敗。
さらに、5回終了時点でリードしていた3試合は3勝0敗、7回終了時点でリードしていた4試合は4勝0敗でした。
特に目立つのが終盤です。
7回以降は11得点・1失点。
11日の巨人戦では5回終了時2-1から、6回4点、7回1点、9回2点を追加して9-1。12日も4-0とリードを作り、7回に追加点を取って5-1で勝利しています。
13日は巨人に3回2点を先制されましたが、4回に1点、6回に2点を取って逆転。その後は無失点で3-2と勝ち切りました。
16日の広島戦では初回に2点を先制し、5回に1点差まで詰められましたが、7、8、9回に2点ずつ追加して8-1。
第1週に見られた、
「リードを作っても最後まで安心できない」
という状態から、
「中盤までに優位を作る→終盤に再ロックする」
という構造へ大きく変化した1週間でした。
DeNA|5回までの形がそのまま勝敗につながった
DeNAは2勝4敗。
第1週の5勝1敗から成績は大きく落ちましたが、構造としてはかなり分かりやすいです。
5回終了時リード:2勝0敗
5回終了時ビハインド:0勝3敗
5回終了時同点:0勝1敗
でした。
12日の中日戦では1回に先制されましたが、3〜6回に1点ずつ取って逆転し、9回にも2点追加して6-3。13日も初回1-1から4回に勝ち越し、その後追加点を重ねて5-1で勝っています。
一方、14日は5回まで0-1から6回に6失点して2-7。
16日も3回に2点を先制され、6回に1点を返したものの、その後は得点できず1-2でした。
15日は少し違います。
初回に3点を先制しながら、その後は無得点。ヤクルトに少しずつ追いつかれ、9回にサヨナラ負けしました。
第2週のDeNAは、
中盤までにリードを作れれば勝てる。
しかし5回までに主導権を取れないと、後半から試合を作り直すのが難しい。
という傾向がかなり鮮明でした。
巨人|中盤までのビハインドを戻せなかった
巨人は2勝4敗。
第1週はビハインドから逆転する試合もありましたが、第2週では少し違いました。
5回終了時ビハインドの3試合は0勝3敗。
7回終了時ビハインドの4試合は0勝4敗。
11、12日の阪神戦はいずれも序盤から阪神に主導権を取られ、そのまま敗戦。13日も3回に2点を先制しましたが、6回までに逆転されて2-3でした。
一方、14日の中日戦では4回の1点を守って1-0。
16日も初回に1点を先制し、7回まで1-0。8回に一挙10点を取って11-0としています。
この8回10得点があるため、週間の「7回以降12得点」という数字はかなり大きく見えます。
ただ、実際の構造を見ると、
中盤までに主導権を持てた試合は強い一方、ビハインドからの再アンロックは弱かった
と見る方が自然です。
中日|第1週の終盤型から大きく変化
中日は2勝4敗。
第1週は5勝1敗で、7回以降12得点・0失点という非常に強い終盤構造が出ていました。
しかし第2週は、
7回以降5得点・15失点
まで変化しています。
11日のDeNA戦は2回に3点を取り、そのまま5-2。
15日の巨人戦も1回から得点を重ね、3回までに8-0として11-2で勝利しました。
つまり勝った2試合は、いずれも早い段階で主導権を取った試合です。
一方で12、13日のDeNA戦では中盤までに逆転・勝ち越しを許して連敗。
16日の巨人戦では7回まで0-1の接戦でしたが、8回に10失点して0-11となりました。
15失点のうち10点がこの1試合なので数字は割り引いて見る必要があります。
それでも、第1週に見えていた**「終盤まで耐えて試合をひっくり返す中日」**とはかなり違う1週間でした。
ヤクルト|1勝5敗から4戦全勝へ
ヤクルトは雨天中止が2試合あり、4試合のみでしたが4勝0敗。
第1週の1勝5敗から一気に変わりました。
12日の広島戦では初回2点、4回5点、5回4点と序盤から大量リードを作り、12-0。
14日のDeNA戦も初回に先制し、6回に6点を追加して7-2。
16日は3回に2点を先制し、そのまま2-1で逃げ切っています。
さらに15日はDeNAに初回3点を先制されましたが、1、3、5回に1点ずつ取って同点とし、9回にサヨナラ勝ち。
この試合では再アンロックもできました。
第1週は「先制してもロックできない」状態でしたが、第2週は、
先行した試合を勝ち切る+ビハインドからも1試合戻す
というかなり違う構造になっています。
ただし4試合なので、第3週まで続くかを確認したいところです。
広島|阪神戦では構造を作れた
広島も中止の影響で4試合。
2勝2敗でした。
12日のヤクルト戦は0-12と大敗しましたが、14、15日の阪神戦では連勝しています。
14日は2回に先制し、5回までに5-0。6-1で勝利。
15日は阪神に初回2点を取られましたが、その裏に1点、3回に2点を取って逆転。6回にも2点追加して5-2でした。
5回終了時リードの2試合は2勝0敗。
一方、5回ビハインドの2試合は0勝2敗です。
試合数は少ないものの、
中盤までに主導権を作れた試合は勝ち、作れなかった試合はそのまま敗れる
というはっきりした週でした。
パ・リーグ
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 先制時 | 5回リード時 | 7回以降 |
|---|---|---|---|---|---|
| 西武 | 4勝2敗 | 23-16 | 3勝0敗 | 2勝0敗 | 11得点・5失点 |
| ソフトバンク | 3勝3敗 | 41-22 | 3勝0敗 | 3勝0敗 | 10得点・5失点 |
| 日本ハム | 3勝3敗 | 37-25 | 3勝2敗 | 3勝2敗 | 14得点・17失点 |
| 楽天 | 3勝3敗 | 22-31 | 2勝2敗 | 2勝0敗 | 5得点・13失点 |
| オリックス | 3勝3敗 | 36-37 | 0勝1敗 | 2勝1敗 | 21得点・16失点 |
| ロッテ | 2勝4敗 | 16-44 | 2勝0敗 | 1勝0敗 | 7得点・12失点 |
ソフトバンク|かなり分かりやすい「先行型」
ソフトバンクは3勝3敗。
得失点だけ見ると41得点・22失点で大きくプラスですが、構造を見るとかなり二極化しています。
先制した3試合は3勝0敗。
5回終了時リードの3試合も3勝0敗。
5回終了時ビハインドの3試合は0勝3敗。
11日のロッテ戦は初回4点から16-2。
12日も初回に先制し、その後も得点を重ねて10-4。
16日の楽天戦も5回に先制し、6回4点を追加して6-1でした。
一方、13日はロッテに2回先制され、最後まで追いつけず3-4。
14、15日の楽天戦でも初回からリードを許し、いずれも敗れています。
第2週のソフトバンクは、
「先に自分たちの試合にできれば非常に強いが、相手に先行されると戻し切れない」
という構造が12球団の中でもかなり鮮明でした。
当日の先発マッチアップを評価する意味が大きいチームです。
日本ハム|5回までリードしても安心できない
日本ハムは3勝3敗。
第1週は5回までにリードした試合がありませんでしたが、第2週は一転して、6試合中5試合で5回終了時にリードしています。
ところが、その5試合で3勝2敗。
12日の西武戦は5回終了時1-0、6回にも1点追加して2-0としましたが、7回に5失点して2-5。
14日のオリックス戦も5回まで1-0でしたが、6回に逆転され、8回にも4点を失って2-6。
一方、15、16日のオリックス戦では12点、13点と打線が爆発しています。
週間で37得点。
攻撃力はかなり出ていますが、
7回以降14得点に対して17失点
でもあります。
第2週は、試合を作る力は強いけれど、作ったリードを再ロックできるかは別問題という状態でした。
西武|第1週から大きく復調
西武は4勝2敗。
第1週の1勝4敗から大きく変わりました。
先制した3試合は3勝0敗。
11日は日本ハムと7回まで0-0でしたが、8回に1点を取り1-0。
12日は6回まで0-2とリードされながら、7回に一挙5得点して逆転。
14日はロッテに7-0、16日も7-1。中盤までにリードを取った試合を安定して勝ち切っています。
7回以降も11得点・5失点。
第1週は中盤までに主導権を作れない試合が多かった西武ですが、第2週では、
先行して勝ち切る形+途中から試合をひっくり返す形
の両方が出ました。
ロッテ|第1週の安定構造が崩れた
ロッテは2勝4敗。
第1週は4勝1敗で、先制→中盤→終盤の接続が非常に安定していました。
第2週は一転して、
16得点・44失点。
11日はソフトバンクに16失点、12日も10失点。
14日は西武に0-7、16日も1-7でした。
一方で先制した2試合は2勝0敗。
13日のソフトバンク戦では2回に2点を先制し、4-3。
15日の西武戦も3回に先制し、5回に追いつかれながら8、9回に4点を取って5-1で勝っています。
つまり、
自分たちからゲームを動かせた日は勝てる。
しかし5回までにビハインドだった4試合はすべて敗戦。
第1週よりも、「先に構造を取れるか」の重要性がさらに高くなっています。
楽天|7回時点の形がそのまま勝敗へ
楽天は3勝3敗。
特徴的なのが7回終了時です。
7回終了時リード:3勝0敗
7回終了時ビハインド:0勝3敗
と完全に分かれました。
12日のオリックス戦では4回に2点を先制されましたが、6回に5得点して逆転し、7-2。
14日は初回4点でソフトバンクを先行し5-2。
15日も初回からリードし、6-4で勝ち切っています。
一方で11、13、16日は中盤までに相手側へ試合が傾き、そのまま敗戦。
第2週は、
中盤までに作った形を後半で守る力はあるが、終盤から試合をひっくり返す力はあまり出なかった
と整理できます。
オリックス|先制されても勝てた珍しい構造
オリックスは3勝3敗。
かなり面白い週でした。
6試合で先制したのはわずか1試合。
しかも、その1試合は敗れています。
つまり3勝はすべて、相手に先制された試合からの逆転勝ちです。
11日の楽天戦では4回に1点を先制されましたが、5回に2点を取って逆転。その後8回3点、9回4点で9-1。
13日も初回に楽天に2点を取られましたが、4回3点、5回2点で逆転して8-2。
14日の日本ハム戦も2回に1点を先制されながら、6回に2点を取って逆転し6-2でした。
7回以降は21得点。
第2週のオリックスは、
先制されても中盤からゲームを再アンロックできる
という、他球団とは少し違う構造が出ています。
この形が第3週以降も続くかはかなり注目したいところです。
第2週で特に目立った構造
阪神|「終盤再ロック」への変化
第1週は先制しても勝ち切れない試合がありました。
第2週は、
7回リード4試合→4勝0敗
7回以降11得点・1失点
まで改善。
単なる4勝2敗以上に、勝ち方そのものが変わっています。
ヤクルト|先行して守る形を取り戻した
第1週は先制4試合で1勝3敗。
第2週は先制3試合をすべて勝っています。
さらに、唯一先制されたDeNA戦も逆転勝ち。
試合数は4試合ですが、再ロックと再アンロックの両方で改善が見えました。
ソフトバンク|先制できるかで完全に二分
第2週は、
先制時3勝0敗
5回リード3勝0敗
5回ビハインド0勝3敗
でした。
現在のソフトバンクを予想するときは、単純なチーム力だけでなく、
「今日の先発マッチアップなら、どちらが先に試合を動かしそうか」
を見る価値がかなりありそうです。
日本ハム|リード形成力と再ロック力が一致していない
5回までリードした試合が5試合もありながら3勝2敗。
7回以降は14得点・17失点。
優位を作るところまでは強いものの、その優位を最後まで維持できるとは限らない状態でした。
オリックス|再アンロックが目立った
先制したのは1試合だけなのに3勝3敗。
3勝すべてが先制された試合からでした。
第2週だけを見るなら、12球団の中でもビハインドから試合を作り直す力が特に目立ったチームです。
第1週から第2週で構造はかなり動いた
2週間を比較すると、かなり面白いです。
阪神
第1週:先制しても再ロックが不安定
↓
第2週:終盤11得点・1失点。再ロックが大きく改善
DeNA
第1週:5勝1敗。中盤までの主導権が強い
↓
第2週:2勝4敗。ただし「5回リードなら勝つ」という構造自体は継続
中日
第1週:終盤の再アンロックが非常に強い
↓
第2週:終盤構造が大きく低下
ヤクルト
第1週:先制しても勝てない
↓
第2週:4戦全勝
西武
第1週:中盤までに主導権を作れない
↓
第2週:4勝2敗。先制時3戦全勝
ロッテ
第1週:先行→中盤→終盤の接続が安定
↓
第2週:大量失点が増え、2勝4敗
わずか1週間でも、これだけ構造は動いています。
だからこそ、単純に「最近勝っている・負けている」だけを見るのではなく、
何が変わって勝敗が変化したのか
を追っていくことに意味がありそうです。
第3週、第4週でも同じ条件で記録し、最後に8月全体を通して、
一時的に出ただけの構造なのか。
何週間も継続したチームの特徴なのか。
まで整理していきます。
※集計対象:2026年8月11日〜16日の一軍公式戦
※8月11日・13日のヤクルト-広島は中止
※「7回以降」は7回から試合終了までの得失点を集計
※試合結果・イニングスコアはNPB公式の試合日程・試合速報をもとに、かなマネで整理しています。
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