かなマネでは、プロ野球についても勝敗や順位だけではなく、各チームがどのような試合をして勝ち、どのような形になると負けているのかを見ています。
今回は、2026年7月14日(火)〜19日(日)を「7月第2週」として、セ・パ12球団の試合構造を整理しました。
第1週と同じく、
- 先制した試合を勝ち切れているか
- 5回までに作ったリードを勝利につなげられているか
- ビハインドから試合をもう一度動かせているか
- 7回以降にリードを守れているか
- 終盤に追加点や逆転を作れているか
といった部分を中心に見ています。
かなマネでは、一度相手に主導権を取られたあと、もう一度試合を動かす力を**「再アンロック」、リードを作ったあとに試合を落ち着かせて勝利へつなげる力を「再ロック」**として見ています。
1週間だけでチームの強さを決めるのではなく、週ごとの勝ち方・負け方を記録し、その構造が続くのか、変わっていくのかを見るための分析です。
セ・リーグ
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 先制時 | 5回リード時 | 7回以降 |
|---|---|---|---|---|---|
| 巨人 | 4勝2敗 | 26-15 | 2勝0敗 | 3勝0敗 | 16得点・6失点 |
| 阪神 | 4勝2敗 | 22-15 | 2勝2敗 | 2勝0敗 | 13得点・4失点 |
| DeNA | 4勝1敗 | 34-15 | 3勝1敗 | 4勝1敗 | 9得点・2失点 |
| 中日 | 2勝4敗 | 16-24 | 1勝1敗 | 2勝1敗 | 5得点・18失点 |
| 広島 | 2勝3敗 | 16-18 | 0勝2敗 | 0勝1敗 | 2得点・6失点 |
| ヤクルト | 1勝5敗 | 13-40 | 1勝2敗 | リードなし | 5得点・14失点 |
※DeNAと広島は5試合です。
- 阪神|終盤からもう一度試合を動かす力が目立った
- DeNA|5回までの主導権と、その後の再ロックが強かった
- 巨人|中盤以降の得点力が勝利につながった
- 中日|第1週の終盤安定から一転、後半の失点が増えた
- 広島|先行しても勝ち切れず、終盤の再構築も少なかった
- ヤクルト|先制しても優位を維持できず、後半の失点も増えた
- ソフトバンク|先行だけでなく、ビハインドからも戻せた
- 楽天|先行から中盤までの接続が非常に安定
- 西武|5回までに優位を作れば、そのまま勝ち切った
- 日本ハム|前半の優位は作れるが、後半に動かされる試合も
- ロッテ|終盤よりも、序盤〜中盤の得点不足が目立った
- オリックス|第1週から一転、5戦全敗
- 阪神|終盤の再アンロックが強くなった
- DeNA|攻守接続がかなり安定
- 中日|終盤構造が大きく悪化
- ソフトバンク|勝ち筋が一つ増えた
- 楽天・西武|「中盤までのリード」がかなり強かった
- オリックス|最も大きく構造が崩れた
阪神|終盤からもう一度試合を動かす力が目立った
阪神は4勝2敗。
第1週と同じ4勝2敗ですが、勝ち方には少し変化が出ています。
特に目立つのが、
7回以降13得点・4失点。
14日の中日戦は初回に2点を先制し、2-1のまま終盤へ。8回に3点を追加して5-2としました。
16日は逆に、3回に中日に先制されて0-1。
それでも7回に2点を取って逆転し、8回にも追加して3-1。
19日の広島戦も2回に2点を先制されましたが、4回に1点、7回に同点、8回に2点を取って4-2と逆転しています。
つまり第2週は、単純な先行逃げ切りだけではありません。
中盤まで接戦を維持できれば、7〜8回でもう一度試合を動かせる。
この形が複数回出ています。
一方、15日の中日戦では終盤に3点を返したものの5-6、18日の広島戦も1-1から6回に勝ち越されて1-2。
第2週の阪神は、試合距離維持力と終盤の再アンロックがかなり強く出た週と見ます。
DeNA|5回までの主導権と、その後の再ロックが強かった
DeNAは4勝1敗。
週間34得点・15失点と、攻守ともかなり良い数字になりました。
特に、
5回終了時リードの5試合で4勝1敗。
14日の広島戦はかなり象徴的です。
4回終了時点で0-4。
しかし5回に一挙5点を取って逆転すると、その後は広島を無得点に抑えて5-4で勝ちました。
大きく傾いた試合を中盤で一気に再アンロックし、そのまま再ロックする。
かなり強い勝ち方です。
唯一負けた15日は5回終了時2-1とリードしていましたが、6回に5失点して4-6。
ここだけは作った優位を維持できませんでした。
しかしその後のヤクルト3連戦は、
12-4
8-0
5-1
と3連勝。
7回以降も週間で9得点・2失点です。
第1週は「再アンロックできても、その後の再ロックが課題」という試合もありましたが、第2週は中盤で作った優位を終盤まで接続する力がかなり改善したと見ます。
巨人|中盤以降の得点力が勝利につながった
巨人も4勝2敗。
第2週は、
5回終了時リード3試合 → 3勝0敗
7回終了時リード3試合 → 3勝0敗
でした。
さらに7回以降は16得点・6失点。
14日のヤクルト戦では6回まで0-3。
7回に3点を取って同点としましたが、その裏に2点を失って4-5。
この試合は再アンロックには成功したものの、直後の再ロックに失敗しています。
一方、15日はヤクルトに先制されたあと4回に3点を取って逆転し、その後も追加点を重ねて8-2。
16日も0-1から4回に追いつき、7回に2点を取って3-1。
17日の中日戦では1-1のまま9回まで進み、9回裏に3点を取って4-1。
第1週にもビハインドから戻す試合はありましたが、第2週も中盤〜終盤に試合を再び動かす攻撃力が出ています。
中日|第1週の終盤安定から一転、後半の失点が増えた
中日は2勝4敗。
週間で特に気になるのが、
7回以降5得点・18失点。
第1週は終盤の得失点がプラスでしたが、第2週では大きく逆方向へ動きました。
15日の阪神戦は4回までに4-2とし、6、7回にも1点ずつ追加。
8回に3点を返されましたが6-5で逃げ切っています。
18日の巨人戦も4回に2点を先制し、6回にも追加して5-1。
この2試合は、中盤までに作ったリードを勝利につなげました。
一方、16日の阪神戦は3回に先制しながら7、8回で逆転されて1-3。
17日の巨人戦も1-1から9回に3失点。
19日は5回まで0-1でしたが、7、8回で5失点して1-6です。
第2週は、中盤まで接戦を作れても、終盤に相手側へ試合が動くケースが増えた週でした。
広島|先行しても勝ち切れず、終盤の再構築も少なかった
広島は2勝3敗。
第1週は6試合すべて相手に先制されながら3勝していて、再アンロックがかなり目立っていました。
第2週は少し違います。
14日のDeNA戦では初回3点、4回にも1点を追加して4-0。
ところが5回に一挙5点を失って逆転負けしました。
19日の阪神戦も2回に2点を先制しましたが、7回に追いつかれ、8回に2点を失って2-4。
先制した2試合をどちらも落としています。
一方、15日はDeNAに先行されながら6回に5点を取って6-4。
18日の阪神戦も1-1から6回に勝ち越して2-1。
再アンロック自体がなくなったわけではありませんが、第1週ほど終盤からひっくり返す形は出ませんでした。
ヤクルト|先制しても優位を維持できず、後半の失点も増えた
ヤクルトは1勝5敗。
週間13得点に対して40失点。
第2週はかなり厳しい構造になりました。
14日の巨人戦は6回に3点を先制。
7回に同点とされましたが、その裏に2点を取り直して5-4で勝利しました。
この試合では一度アンロックされたあと、すぐに再ロックすることができています。
しかし、その後は5連敗。
15日は3回に先制しながら8失点。
16日も先制しながら巨人に逆転されました。
17〜19日のDeNA戦では合計28失点。
7回以降も週間で5得点・14失点です。
第1週も終盤の再ロックには課題がありましたが、第2週ではさらに、中盤までの試合距離そのものを維持できない試合が増えたと見ます。
パ・リーグ
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 先制時 | 5回リード時 | 7回以降 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 4勝1敗 | 24-15 | 2勝0敗 | 2勝0敗 | 10得点・5失点 |
| 楽天 | 4勝1敗 | 24-19 | 3勝0敗 | 3勝0敗 | 8得点・5失点 |
| 西武 | 3勝2敗 | 20-14 | 3勝0敗 | 3勝0敗 | 8得点・5失点 |
| 日本ハム | 3勝2敗 | 23-17 | 3勝1敗 | 3勝1敗 | 7得点・10失点 |
| ロッテ | 1勝4敗 | 12-20 | 1勝1敗 | 1勝0敗 | 5得点・6失点 |
| オリックス | 0勝5敗 | 12-30 | 0勝1敗 | リードなし | 3得点・10失点 |
ソフトバンク|先行だけでなく、ビハインドからも戻せた
ソフトバンクは4勝1敗。
第1週も中盤までに優位を作った試合は強かったですが、第2週では再アンロック力も見えました。
14日は日本ハム相手に5回に先制。
7回に追いつかれましたが9回に3点を取り、4-2。
16日は日本ハムに先制され、5回終了時点では1-2。
6回に追いつくと、7回に一挙4点を取って6-2と逆転しています。
18日のロッテ戦も初回に先制されましたが、3回3点、4回2点でひっくり返して5-4。
19日は5回まで0-0から6回に3点を取り、そのまま3-0。
つまり第2週は、
先行できれば強い
+先行されても中盤までなら戻せる
という形です。
4勝のうち2勝は相手に先制された試合から。
第1週よりも勝ち筋が増えています。
楽天|先行から中盤までの接続が非常に安定
楽天は4勝1敗。
かなりきれいな構造が出ています。
先制した3試合は3勝0敗。
5回リード3試合も3勝0敗。
7回リード3試合も3勝0敗。
14日は初回に先制し3-1。
15日も2回に先制し、2-2から8回に勝ち越して3-2。
16日はオリックスに先制されましたが、5回に3点、6回に4点、7回2点、8回3点と得点を重ねて12-8。
18日の西武戦も2回に先制し、追いつかれても5、7回に1点ずつ取って3-2。
この週の楽天は、先行から再ロックする形と、一度動かされた試合を取り戻す形の両方が出ていたと見ます。
西武|5回までに優位を作れば、そのまま勝ち切った
西武は3勝2敗。
非常に分かりやすく、
先制した3試合 → 3勝0敗
5回リード3試合 → 3勝0敗
7回リード3試合 → 3勝0敗
です。
14日は2回に先制して2-1。
15日は初回に先制し、7、8回に追加点を重ねて7-3。
19日は3回に4点を取り、7回にも2点追加して6-3。
勝った3試合は、すべて早い段階で自分たちの試合構造を作った試合でした。
一方、16日のロッテ戦は先制されて3-4。
18日の楽天戦も相手に先制されて2-3。
第2週の西武は、先行できるかどうかがそのまま勝敗に直結した週です。
日本ハム|前半の優位は作れるが、後半に動かされる試合も
日本ハムは3勝2敗。
先制した4試合で3勝1敗。
5回リードも4試合で3勝1敗と、前半に優位を作る力はかなり出ています。
15日のソフトバンク戦は初回から得点し、4回までに5点。
9回に3点を返されましたが7-6で逃げ切りました。
18、19日のオリックス戦は7-0、5-1。
こちらは序盤に作ったリードをしっかり維持しています。
一方で16日は5回終了時2-1とリードしていましたが、6回に追いつかれ、7回に4失点して2-6。
7回以降の週間得失点も7得点・10失点。
第2週も、リードを作る力と、そのリードを終盤まで維持する力は分けて見る必要があるチームでした。
ロッテ|終盤よりも、序盤〜中盤の得点不足が目立った
ロッテは1勝4敗。
週間12得点。
唯一勝った16日の西武戦では3回に2点を先制。
6回までに2-2とされましたが8回に2点を取り、4-3で勝ちました。
ここでは再アンロックが機能しています。
一方、14日は8回まで無得点。
15日は西武に序盤からリードされ、18日はソフトバンクから初回に先制したものの、その後逆転されました。
19日は6安打を放ちながら無得点。
7回以降の得失点は5-6なので、終盤だけが大きく崩れているわけではありません。
むしろ第2週は、終盤まで勝負できる点差を作るための得点を、序盤〜中盤で確保できなかった試合が多かったと見ます。
オリックス|第1週から一転、5戦全敗
オリックスは0勝5敗。
第1週は3勝2敗でしたが、第2週は大きく構造が崩れました。
先制できたのは16日の楽天戦だけ。
2回に1点を先制しましたが、5回に3点を取られて逆転。
6回に4点を取って再びひっくり返したものの、その裏に楽天が4点。
その後も7、8回に失点を重ねて8-12となりました。
一度アンロックし直しても、再ロックできないまま再び相手に試合を動かされています。
18、19日の日本ハム戦は0-7、1-5。
5回終了時にリードした試合はゼロ。
7回以降も3得点・10失点でした。
第2週は、主導権を取れないだけでなく、一度崩れた試合を戻す代替構造も機能しにくかったと見ます。
第2週で特に目立った構造
阪神|終盤の再アンロックが強くなった
第1週は7回以降5得点・6失点。
第2週は、
13得点・4失点。
終盤に試合を動かす力が大きく上がっています。
特に16日、19日のように、先制されても後半から逆転できた試合は重要です。
DeNA|攻守接続がかなり安定
第1週3勝3敗から、第2週は4勝1敗。
さらに7回以降は9得点・2失点。
中盤までに作った優位を、そのまま終盤の勝利へつなげる試合が増えました。
第2週だけなら、12球団の中でもかなり構造が安定していたチームの一つです。
中日|終盤構造が大きく悪化
第1週は7回以降6得点・4失点。
第2週は、
5得点・18失点。
同じチームでも、1週間でここまで変わります。
週次で追う意味がよく出た例だと思います。
ソフトバンク|勝ち筋が一つ増えた
第1週は中盤までの優位を作ることが重要でした。
第2週は、相手に先制された試合からも2勝。
先行逃げ切りだけではなく、再アンロックによる勝利も増えています。
楽天・西武|「中盤までのリード」がかなり強かった
楽天、西武ともに、
5回終了時リード3試合 → 3勝0敗。
ただし中身は少し違います。
西武は先行した試合をそのまま勝つ形。
楽天は先行だけでなく、ビハインドからゲームを動かし直す形もありました。
同じ3勝0敗でも、勝ち方の構造は違います。
オリックス|最も大きく構造が崩れた
第1週は3勝2敗。
第2週は0勝5敗。
5回リードもゼロになり、終盤の失点も増えました。
単なる5連敗ではなく、試合の主導権を作るところから難しくなっていたことが見えてきます。
2週間並べると「現在の構造」が少しずつ見えてくる
まだ2週間なので断定はできません。
それでも、
阪神は終盤の再アンロックが上向いた。
DeNAは中盤から終盤への接続が安定してきた。
中日は終盤構造が悪化した。
ソフトバンクはビハインドからの勝ち筋も出てきた。
というように、第1週とは違う動きが見えてきました。
これを第3週、第4週まで同じ条件で追っていくと、
一時的な1週間の上振れ・下振れなのか。
何週間も続く、その時期のチーム構造なのか。
を分けやすくなります。
かなマネでは今後も、
週次構造分析
→ 前週との変化
→ 月間構造分析
という形で12球団を追いながら、
「今、このチームはどんな試合なら勝ちやすいのか」
を整理していきます。
※集計対象:2026年7月14日〜19日の一軍公式戦
※DeNA・広島は5試合、パ・リーグ各球団も5試合
※「7回以降」は7回から試合終了までの得失点を集計
※試合結果・イニングスコアはNPB公式サイトなどの公開情報をもとに、かなマネで整理しています。
コメント