【2026年7月第3週】プロ野球12球団・試合構造分析|7月21日〜26日

かなマネでは、プロ野球についても勝敗や順位だけではなく、各チームがどのような試合をして勝ち、どのような形になると負けているのかを見ています。

今回は、2026年7月21日(火)〜26日(日)を「7月第3週」として、セ・パ12球団の試合構造を整理しました。

主に見ているのは、

  • 先制した試合を勝ち切れているか
  • 5回までに作ったリードを勝利につなげられているか
  • ビハインドから試合をもう一度動かせているか
  • 7回以降にリードを守れているか
  • 終盤に追加点や逆転を作れているか

といった部分です。

かなマネでは、一度相手に主導権を取られたあと、もう一度試合を動かす力を**「再アンロック」、リードを作ったあとに再び試合を落ち着かせ、勝利へつなげる力を「再ロック」**として見ています。

1週間の数字だけで球団の強さを決めるのではなく、その週にどんな勝ち方・負け方をしていたのかを残し、構造の変化を追うためのログとして見ていきます。


セ・リーグ

球団週間成績得点-失点先制時5回リード時7回以降
阪神3勝2敗11-141勝2敗0勝1敗3得点・6失点
巨人3勝2敗21-151勝1敗2勝0敗4得点・7失点
中日3勝2敗24-202勝1敗リードなし14得点・2失点
ヤクルト3勝2敗22-241勝0敗2勝0敗8得点・10失点
広島2勝3敗19-221勝1敗2勝1敗8得点・8失点
DeNA1勝4敗13-151勝3敗1勝1敗4得点・8失点

阪神|5回までのリードではなく、接戦を最後まで残す力で勝った

阪神は3勝2敗。

この週は少し変わった数字になりました。

5回終了時にリードしていた試合は1試合だけで、その試合は敗戦。

それでも3勝しています。

21日のDeNA戦は4回に先制されましたが、5回に追いつき、そのまま1-1で延長へ。

11回に1点を取って2-1でサヨナラ勝ちしました。

22日もDeNAに初回先制され、6回に阪神が3点を取って逆転。その後7回に4-4と追いつかれましたが、8回にもう一度勝ち越して5-4。

一度試合を取り戻したあと、再びアンロックされても、もう一度作り直しています。

一方、24日の巨人戦では2回に1点を先制し、8回まで1-0。

しかし9回に2失点。一度追いついたものの、延長10回にさらに2点を失って2-4でした。

第2週では終盤の再ロックがかなり強く出ていましたが、第3週は、

接戦を残して終盤に勝つ試合もあれば、作ったリードを終盤に失う試合もある

という少し揺れのある構造でした。

ただ、5回までに優位を作らなくても3勝できている点は重要です。


DeNA|先制しても勝利まで接続できなかった

DeNAは1勝4敗。

ここはかなり特徴が出ています。

5試合中4試合で先制。
しかし先制時は1勝3敗。

21日は4回に先制しましたが5回に追いつかれ、延長11回にサヨナラ負け。

22日も初回に先制しましたが、阪神に逆転されて4-5。

24日の中日戦は4回までに2-0。

5回終了時にも2点リードしていましたが、6回に1点、9回に2点を失って2-3のサヨナラ負けとなりました。

唯一勝った25日は、2、4、5、7回と得点を重ねて5-0。

この試合では先行したあとも追加点を取り続け、相手を無得点に抑えています。

つまり第3週は、

先制そのものではなく、その後に追加点を取って試合距離を広げられるか

がかなり重要でした。

前週は中盤から終盤への接続が安定していましたが、この週は再ロック力が大きく低下したと見ます。


巨人|中盤までにリードした試合は安定

巨人は3勝2敗。

5回終了時にリードした2試合は2勝0敗。

21日の広島戦では初回3点、2回3点、4回3点、5回2点。

5回終了時点で11-0まで広げ、そのまま11-5で勝利しました。

25日の阪神戦も、3回に先制されたあと4回に4点を取って逆転。6回にも追加して5-1。

一方で24日の阪神戦では8回まで0-1。

それでも9回に2点を取って逆転し、追いつかれたあと延長10回にさらに2点を取って4-2。

中盤までに優位を作って勝つ形だけでなく、終盤の再アンロックでも1勝しています。

ただし22日の広島戦では初回に先制しながら、その後6失点。

26日の阪神戦も0-1のまま戻せませんでした。

第3週は、中盤までに形を作れた試合の安定感は高く、接戦でも一度は終盤から動かせる試合があったと整理できます。


中日|終盤の再アンロックが一気に復活

中日は3勝2敗。

この週で最も目立つ数字の一つが、

7回以降14得点・2失点。

です。

21日のヤクルト戦は6回終了時4-4。

そこから8回に5点、9回に2点を取り11-4。

24日のDeNA戦は5回終了時0-2。

6回に1点を返し、9回に2点を取って3-2のサヨナラ勝ち。

26日のDeNA戦も7回終了時1-1でしたが、8回に一挙4点を取って5-1。

3勝すべて、中盤までに大きなリードを持っていた試合ではありません。

むしろ、

試合距離を保つ
→ 終盤まで接戦にする
→ 7〜9回でもう一度アンロックする

という形が勝利につながっています。

第2週では終盤の失点が増えていましたが、第3週では一気に逆方向へ。

中日の終盤構造が再び機能した1週間でした。


広島|リードを作れても終盤まで安心できない

広島は2勝3敗。

22日の巨人戦は、初回に1点を先制されたあと2回に2点を取り逆転。

その後も6、8回に追加点を取って6-1。

26日のヤクルト戦では3-0とリードし、7回に追いつかれましたが、9回にもう一度1点を取って4-3と勝っています。

この試合は、再ロックを一度失敗したあと、再アンロックで取り戻した試合でした。

一方、24日のヤクルト戦は5回まで3-1とリード。

しかし7、8回に1点ずつ取られて追いつかれ、延長12回に2失点して3-5。

第3週は、

先行できる試合は増えたものの、作ったリードを最後まで維持できるかは安定しなかった

と見ます。


ヤクルト|ビハインドから戻す力がかなり出た

ヤクルトは3勝2敗。

先制できたのは5試合中1試合だけ。

それでも3勝しています。

22日の中日戦では初回に3点を先制されましたが、2回に一挙5点を取って逆転し8-5。

24日の広島戦も5回終了時1-3。

7回、8回に1点ずつ取って追いつき、延長12回に2点を取って5-3でサヨナラ勝ちしました。

25日は3回の1点を守っていましたが、9回に追いつかれます。

それでも延長10回に1点を取り、2-1でサヨナラ勝ち。

この週のヤクルトは、

先に試合を取られても戻す。
追いつかれても、もう一度動かす。

という再アンロックがかなり目立ちました。

7回以降は8得点・10失点なので、再ロックそのものが安定していたわけではありません。

それでも、試合が動いたあとにもう一度得点できる力が3勝につながっています。


パ・リーグ

球団週間成績得点-失点先制時5回リード時7回以降
ソフトバンク4勝2敗45-201勝2敗3勝1敗11得点・3失点
日本ハム3勝1敗24-112勝1敗2勝0敗4得点・3失点
オリックス3勝3敗19-371勝2敗1勝0敗8得点・8失点
西武2勝3敗17-300勝2敗リードなし2得点・3失点
ロッテ2勝3敗21-162勝2敗2勝2敗1得点・10失点
楽天1勝3敗11-23先制なし0勝1敗6得点・5失点

※この週は日程が変則的で、日本ハム・楽天は4試合、ソフトバンク・オリックスは6試合など、球団によって試合数が異なります。


ソフトバンク|先制されても戻せる構造が目立った

ソフトバンクは4勝2敗。

45得点とかなり大きな数字ですが、22日のオリックス戦で22得点しているため、得点数だけで評価するのは少し注意が必要です。

それ以上に面白いのが、

先制した3試合で1勝2敗。

それでも4勝していることです。

22日はオリックスに初回1点を取られましたが、その裏に4点。

そこから2回3点、3回2点、4回7点と一気に試合を広げて22-2。

23日もオリックスに先制されましたが、5回に逆転。その後9回に追いつかれても、その裏に1点を取って6-5のサヨナラ勝ち。

24日の西武戦も西武に先制されましたが、4回に3点を取って逆転し7-3。

つまりこの週は、

先制されても、中盤までならかなり高い再アンロック力を持っていた

と見られます。

7回終了時にリードしていた4試合は4勝0敗。

再アンロックしたあとに再ロックするところまで接続できていたのも強みでした。


日本ハム|崩れても戻せる試合が増えた

日本ハムは3勝1敗。

22日の西武戦では初回1点、2回2点で3-0。

しかし3、4回で追いつかれ、そのまま延長10回にサヨナラ負けしました。

一方、25日の楽天戦では初回に1点を先制。

その後1-2と逆転されましたが、7回に追いつき、8回に楽天に再び勝ち越されても、その裏に追いつき、9回にサヨナラ。

何度試合を動かされても戻しています。

23日は西武に先制されながら3、4、6回で11得点して11-2。

26日は序盤から得点を重ねて6-2でした。

この週は、

先行逃げ切りだけでなく、一度崩れたあとにもう一度試合を作れる形

も出ています。

4試合と母数は少ないものの、攻守の接続はかなり安定していました。


西武|先制した試合を勝てず、勝ったのは逆転試合

西武は2勝3敗。

かなり面白い数字です。

先制した2試合は0勝2敗。

23日は2回に先制しましたが、その後日本ハムに11点を取られて2-11。

24日も2回に1点を先制したものの、ソフトバンクに逆転されて3-7でした。

一方、勝った2試合はどちらも相手に先制されています。

22日は日本ハムに3点を先行されましたが、3、4回で追いつき、延長10回にサヨナラ勝ち。

25日はソフトバンクに一時3点差を付けられ、6回表終了時には2-6。

そこから6回裏に一挙6点を取って8-6と逆転しました。

つまり第3週は、

自分たちが先にゲームを作った試合より、一度壊された試合を作り直した方が勝ちにつながった

という少し珍しい週でした。


オリックス|大敗の影響は大きいが、接戦では戻せた

オリックスは3勝3敗。

19得点・37失点ですが、22日のソフトバンク戦で2-22と大敗しているため、失点数はかなりこの1試合に引っ張られています。

21日はソフトバンクに先制されながら4、5回に1点ずつ取り2-1。

24日のロッテ戦も序盤に2点を取られましたが、9回に2点を取って3-2のサヨナラ勝ち。

25日は初回3点を取り、5回に追いつかれましたが7、8回に追加して5-3。

つまり大敗した試合がある一方で、

接戦では相手に動かされても終盤までゲームを戻せている

試合もありました。

第3週は、結果の振れ幅がかなり大きい週です。


ロッテ|5回までリードしても勝ち切れない

ロッテは2勝3敗。

得失点は21-16とプラス。

それでも負け越しています。

理由の一つとして見えるのが、

5回終了時リード4試合 → 2勝2敗

です。

23日の楽天戦は5回終了時3-1。

しかし7、8回に3点を取られて3-4。

24日のオリックス戦も5回まで2-1とリードしていましたが、9回に2失点して2-3のサヨナラ負け。

7回以降の得点はわずか1点なのに対して、失点は10点。

一方、22日の楽天戦は序盤から8-0まで広げて10-2。

26日のオリックス戦も5回まで3-0として、そのリードを守り3-2で勝ちました。

つまり、

大きめのリードなら勝てる。
僅差の優位では終盤に再ロックし切れない。

という違いがかなりはっきり出ています。


楽天|4試合すべて相手が先制

楽天は1勝3敗。

この週は4試合すべて相手に先制されています。

22日のロッテ戦は序盤から大量リードを許して2-10。

25、26日の日本ハム戦も先制されて連敗しました。

唯一勝った23日のロッテ戦では、初回に先制され、5回終了時も1-3。

それでも7回に2点を取って同点、8回に1点を取って4-3と逆転しました。

この1勝はかなりきれいな再アンロックです。

ただ、4試合全体を見ると、

先に試合を動かされる頻度が高く、その状態から何度も戻せるほどの復旧力は出なかった

と見ます。


第3週で特に目立った構造

中日|終盤再アンロックが復活

第3週で最も分かりやすかったチームの一つです。

7回以降14得点・2失点。

5回終了時にリードした試合は一つもありません。

それでも3勝2敗。

試合距離を維持し、終盤でもう一度ゲームを動かす力が勝利に直結しました。


ソフトバンク|先制されても勝てる

4勝のうち3勝が、相手に先制された試合です。

第2週にもビハインドからの勝利が出ていましたが、第3週でも継続。

先行逃げ切りだけではない勝ち筋が定着し始めているのかは、次週以降も見たいところです。


DeNA|「先制=優位」にならなかった

5試合中4試合で先制。

それなのに1勝4敗です。

先に試合を動かすところまではできています。

ただし、そこから追加点を取り、リードを再ロックする部分がうまく接続しませんでした。

先制率だけを見てチーム状態を判断すると、かなり読み違えやすい週だったと思います。


ロッテ|5回リードから2敗

5回までにリードした4試合で2勝2敗。

7回以降は1得点・10失点。

中盤までのゲームメイクと、終盤の再ロックがつながっていませんでした。

この数字は今後の勝敗予想でもかなり重要になりそうです。


阪神|接戦を残す力はあるが、再ロックはまだ揺れる

第3週の阪神は5回までに大きな優位を作ったわけではありません。

それでも3勝。

DeNAとの2試合では、追いつく・逆転する・再び追いつかれるといった動きの中から勝利しています。

一方、巨人戦では終盤に1-0をひっくり返された試合もありました。

再アンロックは機能している。
ただし再ロックは絶対ではない。

そんな状態だったと見ます。


3週間追うと、同じ球団でも構造が動いている

7月第1週から第3週まで追ってみると、単純な勝敗以上に変化が見えてきました。

阪神は、中盤までのリードを軸にした週から、終盤の再アンロックが目立つ週へ。

DeNAは、一度は攻守接続が安定しましたが、第3週では先制しても勝ち切れない状態へ。

中日は終盤構造が低下した第2週から、第3週には再び終盤の再アンロックが強く出ています。

ソフトバンクも、先行型だけではなく、ビハインドからゲームを取り戻す勝ち筋が増えてきました。

こうして週ごとに残していくことで、

その1週間だけの上振れ・下振れなのか。
何週間も続いている現在のチーム構造なのか。

を少しずつ分けられるようになります。

かなマネでは、このあとも同じ条件で週次分析を積み上げ、最後に7月全体を通した構造も整理していきます。

順位表だけでは分からない、

「今、このチームはどんな試合なら勝ちやすいのか」

を探していきたいと思います。

※集計対象:2026年7月21日〜26日の一軍公式戦
※球団によって期間中の試合数は異なります
※「7回以降」は7回から延長終了までの得失点を集計
※試合結果・イニングスコアはNPB公式サイトなどの公開情報をもとに、かなマネで整理しています。

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