【2026年7月】プロ野球12球団・月間構造分析|週次で見えた勝ち方の変化

かなマネでは、プロ野球についても順位や勝敗だけではなく、

「そのチームが、どんな試合なら勝ちやすかったのか」

というところまで見ています。

3・4月、5月、6月は月単位で構造を整理してきました。

そして7月からは、月間分析に加えて1週間ごとの構造分析も始めています。

週次では、

  • 先制後に勝ち切れたか
  • 5回までの主導権
  • ビハインドからの再アンロック
  • 7回以降の再ロック
  • 終盤の得失点

などを確認してきました。

今回は、それらの週次ログも振り返りながら、7月1日〜31日の1か月を通した12球団の構造を整理します。

月間では、

  • 1点差ゲーム
  • 4得点以上した時
  • 2得点以下だった時
  • 相手を3得点以下に抑えた時

なども合わせて、

「一時的に出ただけの勝ち方なのか、それとも7月を通して機能した構造なのか」

を見ていきます。


セ・リーグ

球団7月成績得点-失点1点差4得点以上時3失点以下時
巨人14勝9敗82-705勝4敗10勝2敗12勝3敗
阪神13勝9敗69-615勝5敗8勝1敗11勝3敗
DeNA12勝9敗1分111-682勝6敗12勝3敗8勝2敗1分
中日12勝11敗77-716勝2敗8勝1敗10勝3敗
広島9勝11敗1分66-804勝3敗7勝3敗8勝3敗1分
ヤクルト6勝17敗58-1134勝6敗3勝3敗4勝4敗

阪神|終盤から試合を動かす勝ち筋が育った7月

阪神は13勝9敗。

69得点、61失点で得失点差は+8でした。

数字としてまず強いのが、

4得点以上:8勝1敗

そして、

3失点以下:11勝3敗

です。

攻撃が4点まで到達した時も、投手側が3点以内に抑えた時も、高い確率で勝利へ変換できています。

一方、1点差は5勝5敗。

6月は接戦をかなり落としていましたが、7月はほぼ五分まで戻りました。

ただ、7月の阪神でより面白かったのは週ごとの変化です。

第1週は、中盤までにリードした試合は強い一方、僅差の再ロックには不安定さがありました。

そこから第2週以降になると、7〜9回から試合を動かす形が増えていきます。

ビハインドでも試合距離を維持し、

追いつく
→ 逆転する
→ そのあとを再ロックする

という形です。

月末のヤクルト戦でも0-3から7回に4得点して逆転しました。

つまり7月の阪神は、

「先にリードしないと勝てないチーム」ではなかった

というのが重要です。

中盤まで試合を壊さず残すことができれば、後半からもう一度勝ち筋を作れる。

7月後半にかけて、再アンロック力が勝敗を支える構造へ変わっていったと見ています。


巨人|攻守どちらからでも勝てる安定した1か月

巨人は14勝9敗。

7月のセ・リーグでは最も多く勝ちました。

82得点、70失点で+12。

さらに、

4得点以上:10勝2敗

3失点以下:12勝3敗

と、攻守の両側から勝ち筋を作れています。

1点差も5勝4敗。

特定の形だけに依存していません。

週次で見ると、巨人は比較的、

5〜7回までにどちらが主導権を持っているか

が重要なチームでした。

中盤までにリードを作った試合では、そのまま終盤まで接続できるケースが多くなっています。

一方で、ビハインドから中盤・終盤にひっくり返す試合もありました。

つまり、

先行型を基本にしながら、再アンロックも持っている。

7月はかなりバランスが取れていました。

毎日の予想で巨人を見る場合は、チーム力だけでなく、相手先発から中盤までに得点できそうかを見る価値が大きそうです。


DeNA|得失点差+43。でも1点差では2勝6敗

7月で最も興味深い数字の一つです。

DeNAは12勝9敗1分。

そして、

111得点・68失点。

得失点差はなんと**+43**です。

セ・リーグでは圧倒的な数字です。

4得点以上した15試合では、

12勝3敗。

さらに相手を3得点以下に抑えた11試合では、

8勝2敗1分。

つまり、有利な構造に入った時にはかなり強い。

ところが、

1点差ゲームは2勝6敗。

ここが大きなポイントです。

大きく勝つ力はかなり高い一方で、僅差になった時に勝敗が逆方向へ振れています。

週次でも同じ変化が見えました。

第2週には中盤から終盤への接続がかなり安定。

しかし第3週には、先制した試合を何度も逆転されました。

つまり7月のDeNAは、

主構造が機能した時の最大出力は非常に高い。
でも、その主構造が崩れた接戦では再構築が安定しない。

そんな月だったと見ます。

7月の得失点差だけを見るとかなり強いチームです。

だからこそ、今後の予想では単純なチーム状態だけでなく、

「今日はDeNAが試合距離を広げられる組み合わせなのか」

を見る必要がありそうです。


中日|1点差6勝2敗。接戦処理が大きく改善

中日は12勝11敗。

77得点、71失点で得失点差も+6。

6月までと比べても、かなり違う構造になりました。

特に、

1点差ゲーム6勝2敗。

さらに、

4得点以上:8勝1敗

3失点以下:10勝3敗。

勝てる構造に入った時の変換率はかなり高いです。

一方、自軍2得点以下では2勝9敗。

つまり攻撃を完全に止められた試合まで拾えるわけではありません。

週次では中日の変化がかなり激しく、

第1週は終盤の再アンロックが強い。

第2週は終盤失点が増加。

第3週になると、再び終盤から試合を動かす形が復活しました。

一見すると不安定です。

ただ、月間でならすと12勝11敗。

さらに1点差6勝2敗。

つまり7月は、

接戦そのものから勝ち星を作れるようになった

ことが大きいです。

試合距離を維持したあと、最後の1点を取る・守る部分が機能した月だったと見ます。


広島|先制できなくても戻す試合が何度もあった

広島は9勝11敗1分。

66得点、80失点。

負け越しではありますが、

1点差4勝3敗

3失点以下8勝3敗1分

と、接戦や低失点ゲームでは十分戦えています。

一方、2得点以下だった8試合は1勝7敗。

攻撃を止められるとかなり厳しい。

7月の広島で興味深かったのは、週次分析で何度も見えた再アンロックです。

第1週には、先制できない試合が続きながらも逆転して勝つ試合がありました。

第4週の7月31日も、中日に先制されながら7、8回に試合をひっくり返しています。

つまり、

先にゲームを作れなくても、接戦として残すことができれば後半から戻せる。

この勝ち筋があります。

一方で、得点そのものを作れない試合になると別の勝ち筋がかなり細い。

7月の広島は、

再構築力はあるが、それを使える距離に試合を残せるか

が重要だったと見ます。


ヤクルト|試合距離そのものを維持できないケースが増えた

ヤクルトは6勝17敗。

58得点に対して113失点。

得失点差は**-55**です。

この数字はかなり大きいです。

4得点以上した6試合でも3勝3敗。

相手を3得点以下に抑えた8試合も4勝4敗。

つまり、7月は有利な条件に入った時でも絶対的に勝ち切れていません。

2得点以下では3勝10敗。

週次ではビハインドから戻す試合や、終盤に再アンロックする試合もありました。

ただ月全体では、大量失点する試合も多くなっています。

再アンロックするには、まず試合を戻せる距離に残す必要があります。

7月はその試合距離維持力そのものが崩れる試合が多かった

ここが一番大きかったと見ます。


パ・リーグ

球団7月成績得点-失点1点差4得点以上時3失点以下時
ソフトバンク16勝6敗122-654勝3敗11勝2敗13勝2敗
日本ハム12勝9敗94-762勝2敗12勝0敗11勝2敗
楽天9勝10敗67-823勝2敗6勝1敗8勝1敗
西武9勝11敗1分76-904勝3敗7勝1敗1分7勝4敗
オリックス9勝12敗1分74-1124勝3敗4勝3敗1分8勝3敗
ロッテ7勝14敗80-882勝6敗6勝2敗6勝4敗

ソフトバンク|7月は攻守ともに高水準

ソフトバンクは16勝6敗。

122得点、65失点。

得失点差は**+57**。

7月の12球団でもかなり強い数字です。

さらに、

4得点以上:11勝2敗

3失点以下:13勝2敗。

攻撃側からでも投手側からでも高確率で勝てています。

6月にも攻守双方から勝ち筋を作っていましたが、7月もその構造が続きました。

週次で見るとさらに面白く、

序盤は先にゲームを作る形が中心。

しかし月後半になるにつれて、相手に先制されても中盤から試合を取り戻す勝ち方が増えています。

つまり、

先行して勝つ
+ビハインドから再アンロックする

という複数の勝ち筋を持つようになっています。

一度主構造を崩されても、別の形に組み替えられる。

7月のソフトバンクは、かなマネで重視している構造復旧力まで含めて完成度が高かったと見ます。


日本ハム|4得点以上なら12戦全勝

日本ハムは12勝9敗。

94得点、76失点。

得失点差は+18です。

そして非常に分かりやすい数字があります。

4得点以上した12試合は12勝0敗。

一度も負けていません。

さらに、

3失点以下:11勝2敗。

つまり勝てる条件に入った時は非常に強いです。

逆に、

2得点以下:0勝8敗。

ここもかなり極端。

7月の日本ハムは、

攻撃が4点ラインまで動くかどうか

が大きな勝敗分岐点でした。

週次では、リードを作りながら終盤に崩れる試合も見られました。

そのため、「先制したから強い」「5回リードだから強い」だけでは少し足りません。

最終的には、追加点を重ねて4点以上まで持っていけるかが非常に重要だったと見ます。

これは毎日の勝敗予想にも使いやすい構造です。


西武|攻撃が動いた日は強いが、起動頻度が課題

西武は9勝11敗1分。

76得点、90失点。

一方、

4得点以上:7勝1敗1分。

攻撃が一定以上動いた試合ではかなり強いです。

しかし2得点以下では、

2勝8敗。

3・4月にも見られた、

「攻撃が起動した日は強い」

という構造が7月にも残っています。

週次では、第2週に先行型が機能。

第3週、第4週には逆に、先制されてから中盤〜終盤にゲームを作り直す試合もありました。

つまり再アンロック力自体はあります。

ただ月間9勝11敗1分にとどまったのは、そもそも勝てる得点ラインまで到達できない試合が多かったことが大きそうです。


楽天|勝敗以上に「勝てる条件」がはっきりしていた

楽天は9勝10敗。

67得点、82失点。

ほぼ五分の勝敗です。

ところが条件別に見ると、

4得点以上:6勝1敗

3失点以下:8勝1敗。

かなり高いです。

逆に、

2得点以下:0勝6敗。

得点できない試合は全敗しています。

つまり、

投手側からロックする
または
攻撃を4点以上まで動かす

のどちらかが成立すれば、かなり高確率で勝てた。

月間成績以上に、構造が分かりやすいチームです。

週によっては先制できない試合が続きましたが、ビハインドから戻す試合もありました。

楽天の場合も「順位が下だから」で切るより、

その日の先発で3失点以内を作れるか

を見る価値が高そうです。


オリックス|低失点なら戦えるが、大量失点が月間数字を悪化

オリックスは9勝12敗1分。

74得点、112失点。

得失点差は-38です。

ただし7月22日のソフトバンク戦で2-22など、大きな失点をした試合が月間数字をかなり押し下げています。

条件別に見ると、

3失点以下:8勝3敗。

低失点ゲームでは十分戦えています。

一方、

4得点以上は4勝3敗1分。

他の上位球団ほど「得点すればほぼ勝つ」という形にはなっていません。

週次では、何度も主導権を取られながらゲームを作り直す試合もありました。

つまり再アンロック力はあります。

ただ、

再アンロックしたあとに再ロックできず、再び相手に動かされる

試合もあります。

7月は、構造復旧力そのものより復旧した後の安定性が課題だったと見ます。


ロッテ|得失点差は小さいのに7勝14敗

ロッテは7勝14敗。

80得点、88失点。

得失点差はわずか**-8**です。

21試合で-8しかないのに、7つ負け越しています。

その理由として目立つのが、

1点差ゲーム2勝6敗。

です。

接戦をかなり落としています。

一方、

4得点以上:6勝2敗。

攻撃が動いた日は十分強い。

しかし2得点以下では、

0勝8敗。

1試合も勝てませんでした。

週次でも、

中盤までリードを作る
→ 終盤に追いつかれる・逆転される

という試合が何度か出ています。

つまり7月のロッテは、

大きく弱かったというより、僅差を勝利へ変換する部分でかなり取りこぼしていた

と見ることができます。

得失点差と勝敗が大きくずれているチームとして、今後も追いたいところです。


7月で特に目立った構造

DeNA|得失点差+43と1点差2勝6敗

7月を象徴する数字の一つです。

大きく勝てる。

4得点以上なら12勝3敗。

3失点以下なら8勝2敗1分。

それでも1点差では2勝6敗でした。

主構造が機能した時は非常に強い。
接戦へ入った時の再構築が弱い。

同じ12勝9敗1分でも、かなり特徴があります。


ソフトバンク|勝ち筋そのものが多い

16勝6敗。

得失点差+57。

攻撃でも投手でも勝てるだけでなく、月後半には先制された試合から戻す勝利も増えました。

7月は、

基礎戦力
+再アンロック
+再ロック

がかなり高い水準で接続していたと見ます。


日本ハム|「4点」が非常に強い分岐点

4得点以上12勝0敗。

2得点以下0勝8敗。

これほど分かれると、日々の予想でも利用価値があります。

日本ハム戦では単に先発の防御率を見るだけでなく、

「今日の相手投手から日本ハムが4点ラインまで到達できそうか」

という問いがかなり重要になりそうです。


中日|接戦処理が強くなった

1点差6勝2敗。

4得点以上8勝1敗。

3失点以下10勝3敗。

月間12勝11敗という結果以上に、勝てる構造に入った時の変換力がかなり高かったことが分かります。


阪神|7月後半に「再アンロック型」が見えてきた

月間条件だけなら、

4得点以上8勝1敗。

3失点以下11勝3敗。

かなり安定しています。

ただ週次で追ったことで、それだけでは見えなかった、

「中盤まで接戦を残せれば、終盤からもう一度ゲームを動かせる」

という構造が見えてきました。

これが8月にも続くのかは、かなり重要です。


ロッテ|得失点差と勝敗のズレ

得失点差-8なのに7勝14敗。

1点差2勝6敗。

これは、単純な得失点や順位だけではチーム状態を判断できない例です。

接戦で何が起きているのか

をテキスト速報まで見る意味がかなりあります。


月間分析+週次分析で見えるものが変わってきた

3・4月、5月、6月までは月単位で構造を見てきました。

7月から週次分析も加えたことで、同じ月間数字でも中身がかなり違うことが分かってきました。

例えば阪神。

月間13勝9敗だけなら「好調」で終わります。

でも週ごとに見ると、

中盤までの優位を重視する状態

終盤の再アンロックが強くなる

再アンロックと再ロックが接続する

という変化があります。

DeNAも、

大きく勝てる月間構造

の裏で、

第3週には先制しても勝ち切れない

という変化が起きていました。

つまり、

月間=そのチームの基礎構造

週次=現在、その構造がどちらへ動いているか

と考えると分かりやすそうです。

8月以降も、

月間構造
+週次の変化
+当日のカード相性
+予告先発

を重ねながら、

「今日、どちらのチームが自分たちの勝てる構造へ入りやすいのか」

を見ていきたいと思います。

この積み重ねを、かなマネのプロ野球予想にもつなげていきます。

※集計対象:2026年7月1日〜31日の一軍公式戦
※7月28・29日のオールスターゲームは公式戦集計に含めていません
※「1点差」は最終スコアが1点差となった試合
※「4得点以上時」は4点以上得点した試合の成績
※「3失点以下時」は相手を3点以下に抑えた試合の成績
※週次構造分析では7月第4週を8月3日までとしていますが、今回の月間集計は7月31日までです
※試合結果はNPB公式サイトなどの公開情報をもとに、かなマネで再集計しています。

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