【2026年3・4月】プロ野球12球団・月間構造分析|開幕から4月30日まで

2026年のプロ野球は3月27日に開幕しました。

かなマネでは、プロ野球でも順位や勝敗だけではなく、

「そのチームが、どんな試合なら勝ちやすかったのか」

というところまで見ていきます。

今回は、開幕した3月27日から4月30日までを「3・4月」として、12球団の試合構造を整理しました。

週次分析では、先制、5回終了時、7回以降など、1試合の流れを細かく追っています。

一方、月間分析では少し視点を引いて、

  • 1点差ゲームをどれくらい取れたか
  • 4得点以上した時に勝利へ変換できたか
  • 2得点以下に抑え込まれた試合がどれくらいあったか
  • 相手を3得点以下に抑えた時に勝ち切れたか
  • 大勝・大敗だけではなく、接戦をどう処理していたか

などから、その月を通して出ていた構造を見ます。

3・4月はシーズンのスタート地点です。

ここで出た構造が5月以降も続いたのか、それともシーズンの中で変わっていったのか。

その基準になる月として残しておきます。


セ・リーグ

球団成績得点-失点1点差4得点以上時3失点以下時
阪神17勝9敗1分120-924勝5敗11勝3敗14勝3敗1分
ヤクルト17勝11敗93-895勝3敗8勝1敗14勝6敗
巨人15勝12敗88-847勝5敗10勝1敗13勝8敗
DeNA13勝13敗98-954勝3敗10勝2敗10勝4敗
広島9勝15敗1分66-796勝5敗4勝2敗8勝6敗1分
中日8勝19敗82-1082勝7敗4勝5敗6勝5敗

阪神|「4点」と「3失点以下」がはっきり勝利につながった

阪神は17勝9敗1分。

3・4月を首位で終えました。

月間120得点、92失点で、得失点差は**+28**。

この時期の阪神でかなり分かりやすいのが、

4得点以上した14試合で11勝3敗。

さらに、

相手を3得点以下に抑えた18試合で14勝3敗1分。

という数字です。

つまり、

攻撃が4点ラインまで到達する
または
投手陣が相手を3点以内に止める

というどちらかの構造を作れた試合では、かなり高い確率で勝利につながっていました。

一方で、1点差ゲームは4勝5敗。

接戦そのものを圧倒的に取り続けていたわけではありません。

それでも首位に立てたのは、接戦だけに依存せず、

得点を広げる試合と、相手を抑え込む試合の両方を持っていた

ことが大きそうです。

開幕直後には巨人に敗れたあと連勝。

4月中旬には中日から勝ち星を重ねましたが、下旬のDeNA戦では9-16、6-7と連敗するなど、大きく試合を動かされるケースもありました。

それでも月末にはヤクルトを2-0、10-2で連破。

3・4月の阪神は、

基礎戦力だけではなく、複数の勝ち筋を持っていたチーム

として整理できそうです。


ヤクルト|得点できた試合の変換率がかなり高かった

ヤクルトも17勝11敗。

阪神に次ぐ2位で3・4月を終えました。

特徴的なのは、

4得点以上した9試合で8勝1敗。

です。

攻撃が一定ラインを超えた時には、かなり高い確率でその得点を勝利へ変換できています。

さらに1点差ゲームも5勝3敗。

相手を3得点以下に抑えた20試合では14勝6敗でした。

つまり3・4月のヤクルトは、

大量得点だけで勝ったわけではなく、接戦でも勝ちを拾えていた

ことが大きいです。

一方で、自軍が2得点以下だった試合は14試合あり、その成績は5勝9敗。

攻撃をロックされた試合では当然苦しくなります。

それでも5勝できているので、低得点ゲームを完全に捨てていたわけではありません。

開幕からDeNAに3連勝し、一時は首位を走りました。

4月前半にはかなり安定したスタートを切っています。

3・4月のヤクルトは、

得点変換力と接戦処理の両方が機能していた

と見ます。


巨人|「4点取れるか」で試合がかなり分かれた

巨人は15勝12敗。

得失点は88-84で、差は+4。

勝敗以上に特徴的なのが、

4得点以上した11試合で10勝1敗。

一方、

2得点以下だった12試合では2勝10敗。

という極端な差です。

3・4月の巨人は、

一定以上得点できれば非常に強い。
攻撃を2点以下に止められると、一気に勝ち筋が細くなる。

という構造だったと見られます。

1点差ゲームは7勝5敗。

接戦を拾う力自体はありました。

ただし、月全体では「投手戦を1-0で拾う」というより、

攻撃がある程度動いた試合を勝ちに変える力

の方が大きかったように見えます。

4月28日の広島戦では1-11と大敗しましたが、翌29日は4-2で勝利。

大敗の次の日でもゲームを作り直せている点は、シーズンを追ううえでは覚えておきたいところです。


DeNA|攻撃が動けば強い。ただし得点が止まると苦しい

DeNAは13勝13敗。

98得点、95失点と、得失点差はほぼ五分でした。

巨人と似ていて、

4得点以上した12試合では10勝2敗。

一方、

2得点以下の10試合では2勝8敗。

です。

かなり明確です。

攻撃が4点ラインまで動けば、勝利への変換率は高い。

しかし、相手投手に抑えられて2点以下になると、そこから別の勝ち筋を作るのが難しかったと見られます。

面白いのは4月後半です。

17〜19日の広島戦を5-1、7-2、2-0で3連勝。

さらに21、22日の阪神戦では16-9、7-6と、まったく違う形の試合でも連勝しました。

低失点型でも勝てる。
打ち合いでも勝てる。

という複数の構造が一時的に出ています。

ただ、その後の巨人戦では得点が落ち、月末の中日戦でも0-3の完封負けがありました。

3・4月のDeNAは、

得点変換力は高いが、その得点構造を安定して作れるかが課題

というスタートだったと見ます。


広島|接戦には残れるが、そもそもの得点量が不足

広島は9勝15敗1分。

66得点、79失点。

ここでかなり目につくのが、

2得点以下だった試合が16試合

もあったことです。

全25試合のうち、半分を大きく超えています。

その16試合では4勝11敗1分。

一方で、1点差ゲームは6勝5敗。

つまり、

接戦だから弱かったわけではありません。

むしろ接戦に入ればある程度戦えていました。

問題は、

接戦に持ち込む以前に、攻撃側が十分にアンロックできない試合が多かった

ことです。

開幕は中日に3連勝。

その後も巨人に5-2、阪神に2-1など勝つ試合はありました。

ただ、4月中旬以降は0-2、0-2、0-1など、得点できないまま終わる試合が増えています。

一方、4月28日には巨人に11-1。

得点能力そのものがないわけではありません。

3・4月は、

攻撃を継続的に起動できるかどうか

が勝敗を大きく分けていたと見ます。


中日|1点差ゲームの弱さが大きく響いた

中日は8勝19敗。

82得点、108失点で得失点差は-26。

3・4月で一番気になるのが、

1点差ゲーム2勝7敗。

です。

接戦まで持っていっても、その試合を勝利へ変換できていません。

さらに2得点以下だった12試合では2勝10敗。

得点が止まった試合から別の勝ち筋を作ることも難しい状態でした。

ただし、相手を3得点以下に抑えた11試合では6勝5敗。

つまり、

投手側がゲームを低得点に保てれば五分以上には持っていけている

んです。

4月24〜28日にはヤクルトを6-4、5-2、3-0、さらにDeNAを3-0と4連勝。

月末には少し違う構造も出始めました。

3・4月の中日は、

試合距離を保つところまではできても、最後の得点変換や接戦処理で勝利へつなげ切れなかった

という見方が近そうです。


パ・リーグ

球団成績得点-失点1点差4得点以上時3失点以下時
オリックス17勝10敗111-1085勝0敗12勝2敗13勝0敗
ソフトバンク14勝12敗113-933勝7敗13勝5敗10勝6敗
西武13勝15敗1分94-1022勝4敗8勝0敗10勝6敗1分
楽天12勝14敗1分91-886勝3敗6勝4敗10勝4敗1分
ロッテ12勝14敗84-1001勝4敗9勝0敗9勝4敗
日本ハム13勝16敗121-1234勝3敗9勝6敗12勝4敗

オリックス|得失点差+3で首位。その中身は「勝ち切り力」

オリックスは17勝10敗。

得点111、失点108。

得失点差はわずか**+3**です。

それなのに貯金7。

この数字だけでも、かなり面白いです。

さらに、

1点差ゲーム5勝0敗。

相手を3得点以下に抑えた13試合は13勝0敗。

4得点以上した14試合も12勝2敗。

かなりきれいです。

つまり3・4月のオリックスは、

守備・投手側でゲームをロックできれば落とさない。
攻撃側が4点まで動けば高確率で勝つ。
僅差になっても取り切る。

という構造でした。

一方で大敗もあり、失点数そのものは決して少なくありません。

開幕戦の楽天戦0-10、日本ハム戦3-12、ソフトバンク戦0-7など、大きく崩れる試合もありました。

それでも、崩れない試合をほぼ確実に勝利へ変換した。

平均的にずっと強かったというより、「勝てる形に入った時の変換率が非常に高かった」

ことが首位につながったと見ます。


ソフトバンク|得失点差は強い。でも1点差で落とした

ソフトバンクは14勝12敗。

113得点、93失点。

得失点差は**+20**で、オリックスよりかなり良い数字です。

それでも順位は2位。

理由の一つとして非常に目立つのが、

1点差ゲーム3勝7敗。

です。

さらに、2得点以下だった8試合では1勝7敗。

つまり、

ゲーム全体では相手を上回れる力がある。
しかし僅差や低得点の試合では勝利への変換率が落ちる。

という状態でした。

逆に4得点以上した18試合では13勝5敗。

得点力が機能した試合はかなり強いです。

開幕から4連勝。

大勝も多く、得失点差では強さを見せています。

それでも14勝12敗にとどまったのは、接戦の再ロックにまだ改善余地があったと見ることができます。


西武|4点取れば負けない。でも4点まで届かない

西武は13勝15敗1分。

このチームも極端です。

4得点以上した8試合は8勝0敗。

一度攻撃がアンロックできれば、全勝しています。

ところが、

2得点以下だった13試合では2勝10敗1分。

4点以上の試合より、2点以下の試合の方がかなり多い。

つまり問題は、

得点した時の変換ではなく、そもそも勝てる得点ラインまでどう到達するか

でした。

1点差ゲームも2勝4敗。

僅差を投手力だけで拾い続ける形にはなっていません。

一方、19日の日本ハム戦では15-3。

25日の楽天戦も9-7。

攻撃がつながった時の出力はあります。

3・4月の西武は、

攻撃構造が起動するかどうかで勝敗がかなり二極化していた

と見ます。


楽天|得失点差はプラス。それでも負け越し

楽天は12勝14敗1分。

91得点、88失点で、得失点差は**+3**です。

負け越しているのに得失点はプラス。

ここも面白いところです。

1点差ゲームは6勝3敗

接戦処理そのものは悪くありません。

相手を3得点以下に抑えた15試合でも10勝4敗1分。

守備側が試合距離を維持した時はかなり戦えています。

問題は、自軍が2得点以下だった12試合で2勝9敗1分だったこと。

つまり、

ロースコアに持ち込む力はある。
ただし、自分たちも得点できないままだと勝ち切れない。

という構造です。

開幕戦ではオリックスに10-0。

4月11日もオリックスに11-4、18日はロッテに9-1。

大きく取れる試合もありました。

それでも月間では負け越し。

得点の安定性が勝敗に影響した月と見ます。


ロッテ|4点以上なら9戦全勝、2点以下なら13戦全敗

3・4月で最も極端な数字かもしれません。

ロッテは12勝14敗。

そして、

4得点以上した9試合 → 9勝0敗。

一方、

2得点以下だった13試合 → 0勝13敗。

です。

ものすごく分かりやすい。

3・4月のロッテは、

攻撃が起動した日には強い。
起動しなかった日は、ほぼ別の勝ち筋を作れない。

という構造でした。

1点差ゲームも1勝4敗。

低得点・接戦を守備や継投だけで拾う構造は弱かったと見られます。

開幕カードでは西武に11-0の大勝もありました。

4月15、16日の日本ハム戦でも9-7、5-3。

19日の楽天戦も8-5。

勝つ試合ではしっかり得点しています。

だからこそ、9勝0敗という4得点ラインは今後の予想でも重要な基準になりそうです。


日本ハム|勝敗以上に強さと脆さが同居

日本ハムは13勝16敗。

121得点、123失点。

ほぼ得失点は五分です。

相手を3得点以下に抑えた16試合では、

12勝4敗。

ここはかなり強い。

一方、自軍2得点以下では2勝6敗。

つまり投手陣が試合を作った時には、かなり高い確率で勝利へつなげています。

ただ、月全体では失点が大きくなる試合も多く、

4月19日の西武戦では3-15。

26日のオリックス戦も4-9。

序盤のオリックス3連戦では12-3、6-3、8-2と3連勝するなど、逆に大きく勝つ試合もありました。

良い構造に入った時は非常に強いけれど、崩れた時の失点幅も大きい。

3・4月の日本ハムは、そんな振れ幅のあるスタートでした。


3・4月で特に目立った構造

阪神|複数の勝ち筋を持って首位

阪神は17勝9敗1分。

4得点以上でも強く、3失点以下に抑えた試合でも強い。

攻撃だけ、投手だけに依存していなかったことが3・4月の最大の強みだったと見ます。

一方、1点差は4勝5敗。

接戦だけを無理に拾って作った首位ではありませんでした。


オリックス|勝てる形に入った時の変換率が圧倒的

得失点差は+3しかありません。

それでも17勝10敗。

1点差5勝0敗。

3失点以下なら13勝0敗。

この数字を見ると、

平均的な戦力差以上に「作った優位を勝利へ変換する力」が強かった

ことが分かります。

3・4月ではかなり完成度の高い構造です。


ソフトバンク|得失点差と勝敗が一致していない

得失点差+20。

それでも14勝12敗。

1点差3勝7敗。

大きく勝てる力はあるのに、僅差で落としている。

これは今後、

接戦の再ロック力が改善すれば一気に勝敗が上向く可能性

を見る材料になります。


巨人・DeNA・西武・ロッテ|「得点ライン」が重要

4球団にはかなり共通するところがあります。

巨人:4得点以上 10勝1敗
DeNA:4得点以上 10勝2敗
西武:4得点以上 8勝0敗
ロッテ:4得点以上 9勝0敗

です。

特に西武とロッテは全勝。

逆に2得点以下になると一気に勝率が落ちます。

この4球団では、

「今日4点前後まで届きそうか」

が勝敗予想の重要な構造指標になりそうです。


広島・中日|接戦の中身はかなり違う

広島は1点差6勝5敗。

中日は2勝7敗。

同じ下位でも、構造は同じではありません。

広島は得点量が不足していましたが、接戦まで残れば戦えていました。

中日は接戦まで残しても、その最後を勝利へ変えるところで苦戦。

順位だけで「下位チーム」とまとめず、

どの段階で構造が止まっているのか

を見る必要がありそうです。


3・4月を「2026シーズンの基準点」にする

3・4月はまだシーズン序盤です。

この時点で出た構造が、そのまま年間を通して続くとは限りません。

むしろ、ここを基準にすることで、

5月に何が変わったのか。
6月にはどの勝ち筋が増えたのか。
7月、8月には別のチームになっているのか。

を比較できるようになります。

例えば3・4月のロッテは、

4得点以上なら9勝0敗、2得点以下なら0勝13敗。

かなり二極化していました。

これが夏場にはどう変化しているのか。

ソフトバンクの1点差3勝7敗は改善されたのか。

阪神の複数の勝ち筋は、その後さらに強くなったのか。

こうして月単位でログを残しながら、

「今の順位」だけではなく、「チームの勝ち方そのものがどう変わったのか」

を追っていきます。

かなマネでは今後、

月間構造分析
+7月以降の週次構造分析

をつなげながら、12球団の現在地を整理していく予定です。

この積み重ねを、毎日の試合予想にもつなげていきます。

※集計対象:2026年3月27日〜4月30日の一軍公式戦
※引き分けは勝率計算から除外
※「4得点以上時」はその試合で4点以上得点した場合の成績
※「3失点以下時」は相手を3点以下に抑えた場合の成績
※試合結果はNPB公式サイトなどの公開情報をもとに、かなマネで再集計しています。

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