かなマネでは、プロ野球についても勝敗や順位だけではなく、各チームがどのような試合をして勝ち、どのような形になると負けているのかを見ていきます。
今回は、2026年7月7日(火)〜12日(日)を「7月第1週」として、セ・パ12球団の試合構造を整理しました。
主に見ているのは、
- 先制した試合を勝ち切れているか
- 5回までに作ったリードを勝利につなげられているか
- ビハインドになってから試合を動かし直せているか
- 7回以降にリードを守れているか
- 終盤に追加点や逆転を作れているか
といった部分です。
かなマネでは、一度相手に主導権を取られたあと、もう一度試合を動かす力を**「再アンロック」、リードを作ったあとに試合を落ち着かせ、勝利へつなげる力を「再ロック」**として見ています。
1週間だけでは対戦相手や先発投手による影響も大きいため、ここで球団の強さを決めるわけではありません。
その週にどんな勝ち方・負け方をしていたのかを残し、次の週や月間分析と比較するための構造ログとして見ていきます。
※7月1〜5日は月初参考期間とし、週次分析には含めず、7月月間分析には含めます。
セ・リーグ
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 先制時 | 5回リード時 | 7回以降 |
|---|---|---|---|---|---|
| 阪神 | 4勝2敗 | 23-10 | 3勝1敗 | 3勝0敗 | 5得点・6失点 |
| 巨人 | 3勝3敗 | 22-35 | 3勝2敗 | 2勝1敗 | 9得点・4失点 |
| DeNA | 3勝3敗 | 29-22 | 2勝0敗 | 2勝0敗 | 5得点・7失点 |
| 中日 | 3勝3敗 | 26-18 | 3勝1敗 | 2勝1敗 | 6得点・4失点 |
| 広島 | 3勝3敗 | 15-26 | 先制なし | リードなし | 7得点・5失点 |
| ヤクルト | 2勝4敗 | 10-14 | 1勝2敗 | 1勝1敗 | 3得点・9失点 |
- 阪神|中盤までにリードを作った試合は強かった
- DeNA|先制されても中盤から試合を作り直せた
- 巨人|7回時点の形が勝敗に直結
- 中日|先制した試合は強く、終盤の再アンロックもあった
- 広島|6試合すべて先制されながら3勝3敗
- ヤクルト|先に動かしても、終盤まで維持できなかった
- ソフトバンク|中盤までの優位は強いが、先制だけでは足りなかった
- 西武|終盤の得点力が目立った
- オリックス|展開が動いても終盤に戻せた
- 日本ハム|勝った試合と負けた試合の振れ幅が大きい
- ロッテ|先制時は勝つが、5回リードだけでは安心できなかった
- 楽天|一度も先制できなかったが2勝
- 広島|「先制ゼロ」でも3勝
- 阪神|5回までにリードできればかなり安定
- DeNA|試合を戻せるが、戻したあとが課題
- 西武|後半にもう一段動かせる
- ヤクルト・ロッテ|作った優位を維持できるか
阪神|中盤までにリードを作った試合は強かった
阪神は4勝2敗。
この週は、5回終了時点でリードしていた3試合をすべて勝利しています。
8日の巨人戦は初回に先制し、4回、6回にも追加点を取って4-1。
9日は巨人に初回1点を先制されましたが、2回に逆転すると、3回3点、4回1点、5回2点と得点を重ねて10-2で勝ちました。
12日のヤクルト戦は6回まで0-0でしたが、7回に3点を取り、そのまま3-0。
先制されたあとに逆転する試合もあり、先行逃げ切りだけではない形も出ています。
一方、7日の巨人戦では6回に逆転して3-1としたものの、7回に3失点して3-4。
10日のヤクルト戦も初回に先制しながら5、6回に失点して1-2でした。
中盤までにしっかり優位を作れた試合は強い。ただし、僅差で主導権が動く試合では再ロックに不安定さもあった。
そんな1週間だったと見ます。
DeNA|先制されても中盤から試合を作り直せた
DeNAは3勝3敗。
先制したのは6試合中2試合だけでしたが、その2試合は2勝0敗。
さらに特徴的なのが、5回終了時にビハインドだった試合からも1勝していることです。
10日の巨人戦では初回に4点を取られました。
DeNAもその裏に2点、2回に1点を返しましたが、5回終了時点では3-4。
そこから6回に一挙5点を取って逆転し、7回にも3点を追加して11-6で勝っています。
これは、この週のDeNAを象徴する再アンロックでした。
一方、11日の巨人戦は初回に3-2と逆転したものの、7回に2点を失って4-5。
9日の中日戦も6回に3-2と逆転しながら、8回に2点を取られて3-4でした。
つまり、
試合を動かし直す力はある。
ただし、一度取り戻した優位を最後まで再ロックできるとは限らない。
という構造も見えています。
巨人|7回時点の形が勝敗に直結
巨人は3勝3敗。
特徴的なのが、
7回終了時リード:3勝0敗
7回終了時ビハインド:0勝3敗
と完全に分かれたことです。
7日の阪神戦は6回終了時点で1-2。
しかし7回に3点を取って逆転し、4-3で勝利しました。
11日のDeNA戦も6回終了時点で3-4でしたが、7回に2得点して5-4。
一方、8日、9日の阪神戦では中盤までに主導権を取られ、そのまま連敗しています。
10日のDeNA戦も初回4点を取ったものの、6回に5失点して逆転されると戻せませんでした。
終盤そのものは9得点・4失点と悪くありません。
ただ、7回に入る時点でどちらが主導権を持っているかが、そのまま勝敗につながりやすかった週です。
中日|先制した試合は強く、終盤の再アンロックもあった
中日は3勝3敗。
先制した4試合で3勝1敗。
10日の広島戦では初回に先制し、4回3点、5回2点、6回3点と追加して10-1。
11日も初回4点から8-1と、早い段階で構造を作った試合をしっかり勝っています。
一方、9日のDeNA戦は少し違いました。
6回終了時点で2-3。
それでも8回に2点を取って4-3と逆転しています。
この週は、先に形を作った試合を勝ち切る力に加え、終盤に一度失った主導権を取り戻す形も出ていたと見ます。
ただし、5回終了時にビハインドだった2試合は2敗。
大きく離されてからの復旧力までは確認できませんでした。
広島|6試合すべて先制されながら3勝3敗
この週で一番面白い数字かもしれません。
広島は3勝3敗ですが、6試合すべて相手に先制されています。
それでも3勝。
7日のヤクルト戦は2回に3点を先制され、5回終了時点でも2-3。
そこから9回に2点を取り、4-3でサヨナラ勝ち。
8日もヤクルトに先制され、一度追いついたあと7回に再び2点を取られましたが、7回裏に同点、9回にサヨナラ勝ちしました。
12日の中日戦も初回に先制されながら、6回に3点を取って逆転して5-1。
つまりこの週の広島は、
自分たちが最初に試合を動かすことはほとんどできなかった。
それでも相手に取られた構造を途中からひっくり返す力はあった。
というかなり特徴的な状態です。
5回終了時にリードした試合はゼロ。
それでも3勝しているので、再アンロック力が勝ち星を作った週と見てよさそうです。
ヤクルト|先に動かしても、終盤まで維持できなかった
ヤクルトは2勝4敗。
先制した3試合で1勝2敗。
特に広島との3連戦が象徴的でした。
7日は2回に3点を先制しながら9回に逆転サヨナラ負け。
8日も初回に先制し、7回に3-1としましたが、その裏に追いつかれ、9回にサヨナラ負けしました。
9日は2回の1点を守り切って1-0。
その後の阪神戦では10日に逆転勝ち、11、12日は敗戦しています。
7回以降は3得点・9失点。
第1週は、
試合を先にアンロックすることはできても、その優位を再ロックする力が安定しなかった
と整理できます。
パ・リーグ
※7月9日はパ・リーグの試合がなかったため、第1週は各球団5試合です。
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 先制時 | 5回リード時 | 7回以降 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 3勝2敗 | 23-13 | 2勝2敗 | 3勝1敗 | 4得点・5失点 |
| 西武 | 3勝2敗 | 24-16 | 2勝1敗 | 2勝0敗 | 11得点・5失点 |
| オリックス | 3勝2敗 | 27-21 | 2勝1敗 | 1勝1敗 | 10得点・7失点 |
| 日本ハム | 2勝3敗 | 19-28 | 2勝1敗 | 1勝1敗 | 6得点・9失点 |
| ロッテ | 2勝3敗 | 25-30 | 2勝0敗 | 1勝2敗 | 5得点・11失点 |
| 楽天 | 2勝3敗 | 13-23 | 先制なし | 1勝0敗 | 5得点・4失点 |
ソフトバンク|中盤までの優位は強いが、先制だけでは足りなかった
ソフトバンクは3勝2敗。
5回終了時点でリードしていた4試合は3勝1敗。
7日のオリックス戦は序盤に1-2とされましたが3回に逆転し、7回にも3点追加して6-3。
11日の楽天戦は初回に一挙7点を取り9-2。
12日も初回、3回に得点して3-0で勝っています。
一方、8日のオリックス戦では2回に先制しましたが、8回に同点とされ、延長10回にサヨナラ負け。
10日の楽天戦も初回に先制しながら、8回に2点を取られて3-5でした。
この週は、
中盤までに大きめの優位を作れた試合は強い。
ただし、僅差のリードでは終盤の再ロックが絶対的ではなかった
と見ます。
西武|終盤の得点力が目立った
西武は3勝2敗。
7回以降だけで、
11得点・5失点。
この週のパ・リーグではかなり特徴的です。
7日の楽天戦は5回まで4-0とし、8回にも2点追加して6-1。
10日の日本ハム戦は5回終了時0-1でしたが、7回に同点、8回に勝ち越して2-1。
12日は日本ハム相手に5回まで6-0としたあと、8回に一挙6点を追加して12-1でした。
5回リードの2試合は2勝0敗。
さらに、5回ビハインドからも1勝しています。
先行型だけではなく、試合後半からもう一度動かせる形も出ていた1週間です。
オリックス|展開が動いても終盤に戻せた
オリックスは3勝2敗。
8日のソフトバンク戦では5回終了時1-1。
6回に勝ち越されましたが8回に追いつき、延長10回にサヨナラ勝ち。
12日のロッテ戦も5回終了時1-2から6回に3点を取り逆転し、9回にも3点追加して7-2でした。
7回以降は10得点・7失点。
この週は、序盤の形だけで勝敗が決まるというより、
中盤以降にゲームを組み替える力
が勝利につながった試合がありました。
一方、10日のロッテ戦では序盤4-3とリードしていたものの、6回に4失点して6-8。
再アンロックと再ロックの両方が出入りした、やや動きの大きい週だったと見ます。
日本ハム|勝った試合と負けた試合の振れ幅が大きい
日本ハムは2勝3敗。
7日のロッテ戦は3、4回に大量失点して2-10。
その翌8日はロッテに2-2とされたあと、6回2点、7回4点を取って7-2と勝利しました。
11日の西武戦も2回からリードを作り8-2。
一方、12日は初回から3点を失い、最終的に1-12でした。
この週は、
自分たちの攻撃が接続した日は大きく勝つ一方、先に相手側へ試合が傾くと大量失点まで広がる
という振れ幅が目立ちます。
7回終了時にリードしていた2試合は2勝0敗なので、優位を終盤まで持ち込めた試合自体は勝ち切れています。
ロッテ|先制時は勝つが、5回リードだけでは安心できなかった
ロッテは2勝3敗。
先制した2試合は2勝0敗です。
7日の日本ハム戦は3回5点、4回4点で10-2。
10日のオリックス戦は初回に先制し、一度逆転されたあと6回に4点を取って8-6で勝っています。
一方で特徴的なのが、5回終了時リードの3試合で1勝2敗だったことです。
8日は5回まで2-1から6、7回に6失点。
12日も5回まで2-1でしたが、6回に3失点して2-7。
7回以降も5得点・11失点。
つまり、
序盤〜中盤で優位を作る力はある。
でも、その形を後半まで接続できない試合があった。
という週でした。
楽天|一度も先制できなかったが2勝
楽天も広島と似た面白い数字が出ています。
5試合で一度も先制していません。
それでも2勝3敗。
8日の西武戦は初回に先制されましたが、3回に追いつき、5回に勝ち越し。8回に再び同点とされても、延長10回に3点を取って5-2。
10日のソフトバンク戦も初回に先制されながら、2回に追いつき、4回に再び同点。8回に2点を取って5-3で勝利しました。
つまり2勝とも、
先に試合を取られたところから、途中で構造を作り直した試合
です。
一方で7、11、12日は中盤までに相手側へ試合が傾き、そのまま敗れています。
この週の楽天は、先制力より再アンロック力によって勝ち星を拾ったと見ます。
7月第1週で特に目立った構造
広島|「先制ゼロ」でも3勝
6試合すべて相手に先制されたのに3勝3敗。
5回終了時リードもゼロです。
それでもサヨナラ勝ちや中盤からの逆転で3勝しており、この週だけなら再アンロック力がかなり強く出ていました。
単純な「先制率」だけではチーム状態を評価できない好例だと思います。
阪神|5回までにリードできればかなり安定
5回リード3試合は3勝0敗。
7回終了時リードも4勝0敗でした。
つまり、中盤までに優位を作った阪神はかなり強かった。
一方で7日の巨人戦のように終盤で逆転されるケースもあり、僅差での再ロックはまだ完全ではありませんでした。
DeNA|試合を戻せるが、戻したあとが課題
巨人戦では4点先制されても逆転勝ち。
一方で中日戦、巨人戦では一度逆転・リードしてから終盤に再逆転されています。
再アンロックはできる。
そのあと再ロックできるかは別。
この二段階で見る必要がありそうです。
西武|後半にもう一段動かせる
7回以降11得点。
中盤までリードした試合を勝ち切るだけでなく、5回ビハインドからの逆転もありました。
終盤の攻撃接続が機能した週としてかなり目立っています。
ヤクルト・ロッテ|作った優位を維持できるか
ヤクルトは先制しても2敗。
ロッテは5回リードから2敗。
両チームとも、試合を動かすところまではできても、優位を勝利まで接続できないケースがありました。
ここは次週以降も追いたいポイントです。
週次分析は「変化」を見るために残します
今回の数字だけを見て、
「広島は逆転型」
「西武は終盤型」
と決めるつもりはありません。
1週間では対戦相手や先発投手、ブルペンの状態によってかなり数字が動きます。
重要なのは、
第1週で出た構造が、第2週でも続くのか。
それとも、
次の週には全く違う勝ち方へ変わるのか。
です。
かなマネでは、
週次の構造分析
→ 前週との比較
→ 月間全体の構造分析
という流れで12球団を追っていきます。
少しずつログを積み上げながら、
「今、このチームはどういう試合なら勝ちやすいのか」
を探していきたいと思います。
※集計対象:2026年7月7日〜12日の一軍公式戦
※7月9日はパ・リーグの試合なし
※「7回以降」は7回から延長終了までの得失点を集計
※試合結果・イニングスコアはNPB公式サイトなどの公開情報をもとに、かなマネで整理しています。
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