健大高崎-有明|準々決勝・予想と試合分析【2026年夏の甲子園】

2026年8月18日、夏の甲子園準々決勝で、健大高崎(群馬)と有明(熊本)が対戦しました。

このページは、試合前に公開した予想をもとに、結果と試合内容を加えて再構成したものです。

当時は健大高崎を本命とし、5-1を中心に予想しました。実際は0-0のまま延長タイブレークへ入り、健大高崎が10回に1-0でサヨナラ勝ち。勝敗は的中しましたが、有明が想定以上に長く接戦を維持した試合でした。

健大高崎-有明|当時の予想

本命:健大高崎
信頼度:B
予想スコア:健大高崎 5-1 有明

有明は3回戦前に、投打の中心だった工修哉が左手甲を骨折。準々決勝では斉藤遼汰郎を中心に、これまでとは違う形で試合を作る必要がありました。

斉藤は東日大昌平戦を5安打1失点で完投していましたが、甲子園3試合で19回、272球。休養日も1日だったため、準々決勝で終盤まで同じ投球を続けられるかを確認点としていました。

一方の健大高崎は3試合で31安打12得点。投手陣にも複数の選択肢があり、試合が長くなった時ほど有利になると見ていました。

基本得点レンジは、健大高崎3~7点、有明0~3点。

当時の注目点は、「工を欠く有明が、斉藤を中心に新しい投打の形をもう一度作れるか」でした。

試合結果|0-0のまま延長10回へ

学校 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
有明 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
健大高崎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1× 1

結果は健大高崎1-0有明。

健大高崎本命・信頼度Bの勝敗予想は的中しました。

ただ、健大高崎を3~7点とした事前レンジに対して実際は1点。予想以上に有明の斉藤が健大高崎打線を抑え、9回まで両校無得点の投手戦になりました。

有明は初回、永田晴輝が安打で出塁すると二盗、三盗を決めて二死三塁。7回にも二死満塁まで進みましたが、石垣が得点を許しませんでした。

健大高崎も9回裏に二死満塁を作りましたが無得点。試合はそのままタイブレークへ入りました。

有明は予想以上に新しい勝ち方を作れていた

この試合でまず見直したいのは、有明の評価です。

工の離脱によって投手と打線の両方で選択肢が減ったため、試合前は健大高崎との差が広がったと見ていました。

しかし実際には、斉藤が健大高崎打線を9回まで無得点に抑えました。

さらに有明は、初回の連続盗塁や7回の満塁など、安打だけに頼らず得点機も作っています。

工を欠いたことで従来の形は使えなくなりましたが、斉藤の投球と走塁を中心に、別の形で0-0の試合を作ることには成功していたと考えるべきです。

勝てなかったから新しい形を作れなかったのではなく、ベスト4まであと1点というところまで再構成できていました。

最後に差が出たのは、1点を許さない力

健大高崎の石垣聡志は、10回を5安打、110球で完封しました。

有明は初回に三塁まで走者を進め、7回には二死満塁。タイブレークの10回表にも一死二、三塁まで進みました。

それでも石垣は最後まで得点を許しませんでした。

10回裏、健大高崎は無死一、二塁から神崎翔斗が送りバント。一死二、三塁とすると、石田雄星の二塁への内野安打で藤村勇也が生還し、サヨナラ勝ちとなりました。

予想では、健大高崎が中盤までに3点前後を奪い、投手陣でリードを守る展開を中心に見ていました。

実際には打線が最後まで斉藤を崩せず、必要だったのは大量得点ではなく「自分たちが取れる1点が来るまで、相手を0点に抑え続けること」でした。

現在のかなマネInsightから振り返る

なお、ここからは当時から現在と同じ言葉で評価していたわけではありません。現在のかなマネInsightから改めて振り返ったときに、そう整理できるという意味です。

この試合から特に残るのは、選択肢の多さが必ずしもその試合の得点差に直結するわけではないということです。

事前には、投手と打線の選択肢が多い健大高崎を高く評価しました。その判断自体は勝敗にはつながりましたが、有明は選択肢が減った状態でも、一つの強い形を極限まで機能させました。

斉藤が試合を壊さず、走塁で少ない走者を得点圏へ進める。有明はその形だけで9回まで健大高崎と互角でした。

一方の健大高崎は、打線が想定通りに得点できなくても石垣が0点を維持しました。

この試合からは、「何通りの勝ち方を持っているか」と同時に、「一つの勝ち方だけになった時、それをどこまで長く維持できるか」も見る必要があります。

予想5-1に対して実際は1-0。スコア予想は大きく外れましたが、健大高崎が最後まで試合を離さず勝つという部分は残りました。

そして有明については、工の離脱によって弱くなったと単純に見るのではなく、短期間で別の勝ち方を作り、優勝候補の一角を延長10回まで追い込んだ点を高く評価したい試合です。


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