鳴門渦潮-八王子実践|1回戦・予想と試合分析【2026年夏の甲子園】

2026年8月9日、夏の甲子園1回戦で、鳴門渦潮(徳島)と八王子実践(西東京)が対戦しました。

このページは、大会前に公開した予想をもとに、試合終了後の結果と試合内容を加えて再構成したものです。

当時の予想はそのまま残しながら、「なぜ八王子実践を本命にしたのか」「実際にはどこでその読みが外れたのか」を振り返ります。

  1. 鳴門渦潮-八王子実践|当時の予想
    1. 当時想定していた3つのシナリオ
  2. 試合結果|鳴門渦潮が延長10回、2-1で勝利
  3. 1回、八王子実践はいきなり西村へ走者を出した
  4. 最初の回から、かなマネPOINTそのものが表れた
  5. 2回、鳴門渦潮が少ない好機を1点へ変えた
  6. 鳴門渦潮は「大量得点」ではなく、1点を先に取った
  7. 八王子実践は4回にも安打|それでもつながらない
  8. 7回にも安打|今度は走塁で攻撃が切れる
  9. 西村は8回まで87球
  10. 塚原も鳴門渦潮打線を完全に止めた
  11. 予想では投手の使い分けを評価したが、塚原一人で十分だった
  12. 9回、八王子実践がついに同点
  13. ただし、同点止まりだった
  14. 9回裏、塚原も試合をタイブレークへ持ち込む
  15. 10回表、西村が無死一、二塁を無失点
  16. この10回表が、かなマネPOINTへの最終回答だった
  17. 西村は128球でも最後の1点を許さなかった
  18. 10回裏、鳴門渦潮は同じ無死一、二塁から1点を取った
  19. 同じタイブレークでも、最後の1本に差が出た
  20. 予想で読めていたところ|西村が走者を背負うこと
  21. 予想で読めていたところ|西村が投手交代しなければ鳴門渦潮に勝機
  22. 予想以上だったところ|西村の試合距離維持力
  23. 予想以上だったところ|塚原も同じレベルで試合を維持した
  24. 八王子実践の投手層を評価したこと自体は外れていない
  25. 現在のかなマネInsightから振り返る
  26. 西村の主構造が10回まで壊れなかった
  27. 代替構造が必要なチームと、必要なかったチーム
  28. 八王子実践は攻撃圧を作っても、得点変換できなかった
  29. タイブレークで得点できるかは、通常イニング以上に重要
  30. Fast Strikeよりも「最初の1点を守れるか」が重要だった
  31. 信頼度Bは見直す余地があった
  32. 2-1を「打てなかった試合」だけで終わらせない
  33. 次戦へ持ち越したいのは、西村の1失点より128球
  34. この試合から残ったポイント

鳴門渦潮-八王子実践|当時の予想

本命:八王子実践
信頼度:B
予想スコア:八王子実践 5-3 鳴門渦潮

大会前、鳴門渦潮で最も重く見ていたのは、西村大輝の存在でした。

西村は徳島大会5試合すべてに登板し、チームの全45イニング中44イニングを投球。

44回で44安打、18四死球と、走者をまったく出さない投手ではありませんでした。

それでも失点は11。

走者を背負った後に三振を奪い、守備と連動しながら大量失点を防いでいました。

また、西村は3番打者でもあり、マウンドを離れても左翼へ入り、必要なら再登板することもできました。

一方の八王子実践は、西東京大会でチーム打率.357。

65安打に加え、23犠打飛、16盗塁。

長打だけではなく、単打、犠打、盗塁を組み合わせ、何度も相手守備へ判断を迫る攻撃を評価していました。

さらに投手陣も塚原だけではなく、奥山が21回1/3を投げて2失点。

奥山から塚原へつなぐことも、塚原を先発させることもできる。

鳴門渦潮が西村を中心とした一つの構造を最後まで維持するチームなら、八王子実践は投手の役割を入れ替えられるチームと見ていました。

基本得点レンジは、鳴門渦潮2~5点、八王子実践2~6点。

かなマネが特に注目していたのは、「八王子実践が、西村の許した走者を何点へ変えられるか」という点でした。

当時想定していた3つのシナリオ

本命|八王子実践 5-3 鳴門渦潮
八王子実践が単打、犠打、盗塁を組み合わせ、西村に繰り返し走者を背負わせます。西村も最初の好機は三振や守備で止めますが、八王子実践が別の打順から再び走者を作り、中盤までに先行。鳴門渦潮が反撃しても、八王子実践が投手を使い分けて止め、終盤に追加点を奪う展開。

第2|鳴門渦潮 4-2 八王子実践
西村が走者を背負いながらも、スライダーと直球を使い分けて八王子実践の攻撃を分断。鳴門渦潮は上位だけでなく下位打線からも走者を作り、相手の四死球や守備の乱れを得点へつなげます。西村が投手交代を必要とせず、終盤まで投打の中心に残って接戦を取り切る展開。

第3|八王子実践 6-2 鳴門渦潮
八王子実践が西村のスライダーを見極め、安打や四死球から複数の回で走者を作ります。西村の球数を増やし、鳴門渦潮が投手交代した直後に集中打。投手陣も奥山から塚原へつなぎ、鳴門渦潮の反撃を一つの回に抑える展開。

試合結果|鳴門渦潮が延長10回、2-1で勝利

学校 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 H E
八王子実践 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 5 0
鳴門渦潮 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 6 0

結果は鳴門渦潮2-1八王子実践。

八王子実践本命・信頼度Bの勝敗予想は外れました。

さらに得点も、鳴門渦潮2点は予想レンジ内でしたが、八王子実践は2~6点としていた下限を下回る1得点。

予想スコア5-3に対して、実際は2-1。

今回の最大のズレは、八王子実践なら西村から複数の回で走者を作り、その走者を3点以上へ変換できると見たことでした。

1回、八王子実践はいきなり西村へ走者を出した

1回表。

八王子実践は先頭の近藤が四球で出塁。

一死後、亀山が送りバントを決め、二死二塁。

初回から大会前に想定していた形に入ります。

四球で走者を作り、犠打で進める。

ただし4番・山本悠生が中飛。

無得点でした。

西村は走者を許しましたが、得点には変えさせませんでした。

最初の回から、かなマネPOINTそのものが表れた

この試合のかなマネPOINTは、

「八王子実践が、西村の許した走者を何点へ変えられるか」

でした。

1回から、西村は四球で走者を出しています。

八王子実践も犠打で二塁まで進めました。

つまり、攻撃の入口までは作れました。

それでも得点できない。

この形が、その後の試合でも繰り返されます。

2回、鳴門渦潮が少ない好機を1点へ変えた

2回裏。

先頭の西岡が左中間二塁打。

林の二ゴロで三塁へ進みます。

一死三塁。

7番・荒井が二塁へのファウルフライ。

三塁走者がタッチアップし、鳴門渦潮が1-0と先制しました。

二塁打、進塁打、犠飛。

わずか1安打から1点。

派手な攻撃ではありません。

ただし、得点機を作ったときに確実に1点を残しました。

鳴門渦潮は「大量得点」ではなく、1点を先に取った

大会前は鳴門渦潮を2~5点と見ていました。

実際の得点は2。

しかも通常イニングでは2回の1点だけです。

それでもこの試合では、その1点が非常に大きな意味を持ちました。

西村がロースコアを作るチームにとって、先制点は単なる1点以上の価値を持ちます。

相手は「西村からまず1点取らなければならない」という試合になります。

八王子実践は4回にも安打|それでもつながらない

4回表。

二死から大塚が左前安打。

しかし鈴木が左飛。

無得点。

5回には二死から倉持が四球。

それでも近藤が左飛。

6回は三者凡退。

八王子実践は西村から走者を出していました。

ただ、そこからもう一本を続けられませんでした。

7回にも安打|今度は走塁で攻撃が切れる

7回表。

一死から鈴木が左前安打。

代走を送り、ここから八王子実践らしい走塁を使った攻撃へ入りたい場面でした。

しかし二死一塁となった後、一塁走者が飛び出して盗塁死。

攻撃終了。

大会前は、盗塁や進塁で西村へさらに負荷をかけると見ていました。

実際には、その走塁が得点機を広げるのではなく、攻撃終了につながりました。

西村は8回まで87球

8回表を三者凡退に抑えた時点で、西村は87球。

大会前は、八王子実践が何度も走者を出し、西村の球数を増やすと見ていました。

しかし実際には、8回まで100球にも到達していません。

西村は走者を許す回があっても、長い攻撃にさせませんでした。

八王子実践が狙っていたはずの「球数を重ねて終盤に崩す」という勝ち筋へ、十分に入れなかったことになります。

塚原も鳴門渦潮打線を完全に止めた

一方、八王子実践先発の塚原も非常に良い投球でした。

2回に1点を失った後、追加点を許しません。

3回には一死一、二塁。

4回にも二死一、二塁。

8回には二死一、二塁。

何度か走者を背負いました。

それでも追加点を与えず、9回まで1点差の試合を維持しました。

結果として塚原は9回2/3、131球、6安打、2失点。

八王子実践が敗れたからといって、投手評価を下げる内容ではありません。

予想では投手の使い分けを評価したが、塚原一人で十分だった

大会前に八王子実践を本命にした理由の一つは、奥山と塚原を使い分けられることでした。

ただ、この試合では奥山の出番はありません。

塚原が一人で延長10回途中まで投げました。

つまり、八王子実践の投手構造が崩れたわけではありません。

塚原という主構造だけで、十分に勝てる試合は作れていました。

今回の敗因は、投手運用よりも攻撃側にあります。

9回、八王子実践がついに同点

1-0で迎えた9回表。

八王子実践は先頭の桜が右前安打。

ここから犠打などを使い、ついに1点を奪います。

1-1。

8回まで西村に抑えられていた八王子実践が、最後の通常イニングで追いつきました。

西村の球数も100球を超えた終盤。

事前に考えていた「何度も対戦を重ねた後に八王子実践が得点する」という部分は、ここでようやく表れました。

ただし、同点止まりだった

重要なのは、追いついた後です。

八王子実践は9回に西村を捉えました。

それでも逆転まではできませんでした。

大会前の本命シナリオでは、八王子実践が中盤までに先行し、さらに終盤にも追加点を取ると見ていました。

実際は、9回にようやく1点。

ここでも走者を得点へ変換する量が事前評価より小さくなりました。

9回裏、塚原も試合をタイブレークへ持ち込む

同点に追いついた直後。

今度は塚原が鳴門渦潮の攻撃を無失点に抑えます。

試合は1-1のまま延長10回、タイブレークへ。

ここまで両校とも失策0。

西村と塚原が、互いに試合を壊さず維持し続けました。

10回表、西村が無死一、二塁を無失点

タイブレークは無死一、二塁から始まります。

八王子実践は8番・山本悠陽から。

送りバントを成功させ、一死二、三塁。

得点できる可能性の高い形を作りました。

9番・倉持は二ゴロ。

走者は動けず、二死二、三塁。

1番・近藤は四球。

二死満塁。

ここで2番・桜。

しかし二ゴロ。

八王子実践は無死一、二塁から1点も取れませんでした。

この10回表が、かなマネPOINTへの最終回答だった

試合前に置いた問いは、

「八王子実践が、西村の許した走者を何点へ変えられるか」

でした。

タイブレークでは、西村が最初から二人の走者を背負っています。

さらに送りバントで一死二、三塁。

四球も加わって二死満塁。

それでも0点。

今回の予想が外れた理由が、このイニングに凝縮されています。

八王子実践は走者を作れなかったのではありません。走者を得点へ変えられませんでした。

西村は128球でも最後の1点を許さなかった

10回表を抑えた時点で、西村は128球。

5安打、4四球。

完全に走者を封じたわけではありません。

それでも失点は9回の1点だけ。

大会前から評価していた、「走者を背負っても試合を壊さない」という西村の特徴が、甲子園でもそのまま出ました。

しかも通常の9回だけではなく、タイブレークの無死一、二塁からも無失点。

事前評価以上の試合距離維持力だったと考えます。

10回裏、鳴門渦潮は同じ無死一、二塁から1点を取った

10回裏。

今度は鳴門渦潮の攻撃。

タイブレークの無死一、二塁から始まりました。

ただし、二塁走者が牽制死。

いきなり一死一塁となります。

鳴門渦潮にとっては大きなミスでした。

それでも9番・横沢が右前安打。

一死一、三塁。

1番・浜の二ゴロで二死二、三塁。

そして2番・山本飛佑雅が左前適時打。

鳴門渦潮が2-1でサヨナラ勝ちしました。

同じタイブレークでも、最後の1本に差が出た

10回表の八王子実践。

無死一、二塁から送りバントを成功。

一死二、三塁。

さらに二死満塁まで作りました。

それでも0点。

10回裏の鳴門渦潮。

二塁走者が牽制死して、一度は好機を小さくしました。

それでも横沢が安打。

最後は山本飛佑雅が適時打。

走者を得点へ変換したかどうか。

最後はこの差で決まりました。

予想で読めていたところ|西村が走者を背負うこと

西村は4四球を与えました。

安打も5本。

八王子実践には何度か走者を出されています。

その意味では、「八王子実践が西村から走者を作る」という見方自体は間違っていませんでした。

問題は、その後です。

事前には八王子実践ならその走者を3~5点程度へ変えられると考えました。

実際は1点。

入口の読みではなく、得点変換の評価が外れました。

予想で読めていたところ|西村が投手交代しなければ鳴門渦潮に勝機

当時の予想では、

「西村が3点以内に抑え、投手交代を必要としなかった場合は、鳴門渦潮が終盤に上回る可能性が高まる」

という条件も置いていました。

実際、西村は一度もマウンドを譲りませんでした。

10回まで完投。

失点は1。

そして鳴門渦潮が延長で上回りました。

本命は外れましたが、鳴門渦潮側の勝ち筋として警戒していた条件は、かなりそのまま発生しています。

予想以上だったところ|西村の試合距離維持力

大会前にも、西村が走者を背負いながら大量失点を防ぐことは評価していました。

それでも八王子実践なら、最終的には3~5点程度まで得点すると見ていました。

実際は1失点。

特に10回表の無死一、二塁を0点で終えたことは大きいです。

西村の「失点しない力」ではなく、得点圏に走者を置かれても試合距離を広げない力を、もっと重く見る必要がありました。

予想以上だったところ|塚原も同じレベルで試合を維持した

一方、塚原も9回2/3、2失点。

鳴門渦潮に6安打、4四球を与えながら、大量失点を許していません。

両校とも無失策。

今回の試合は、どちらか一方の投手が崩れて勝敗が決まったものではありません。

両投手が最後まで試合距離を維持した結果、得点機の変換率が勝敗を決めた試合でした。

八王子実践の投手層を評価したこと自体は外れていない

本命理由の一つに、八王子実践には奥山と塚原がいることを挙げていました。

ただし今回は塚原だけで十分でした。

つまり「投手層を高く評価したから負けた」という整理ではありません。

八王子実践は守備でも失策0。

投手と守備は、勝つために必要な水準を満たしていました。

それでも敗れた。

ここから分かるのは、投手構造で優位でも、攻撃の得点変換が低ければ勝敗は逆転するということです。

現在のかなマネInsightから振り返る

なお、ここからは当時から現在と同じ言葉で評価していたわけではありません。現在のかなマネInsightから改めて振り返ったときに、そう整理できるという意味です。

現在の視点でこの試合を見ると、特に重要なのは「試合距離維持力」「得点変換力」「主構造の持続性」です。

西村の主構造が10回まで壊れなかった

鳴門渦潮の中心は西村でした。

地方大会では44イニングを投げています。

投手としてだけでなく3番打者でもある。

大会前には、この一人への依存度の高さをリスクとも見ていました。

しかしこの試合では、その主構造が最後まで壊れませんでした。

10回128球。

投手交代なし。

1失点。

現在のかなマネInsightなら、これは主構造の持続性が極めて高かった試合として整理できます。

代替構造が必要なチームと、必要なかったチーム

八王子実践には奥山という別の投手がいました。

鳴門渦潮にも、西村がマウンドを離れた場合の選択肢はありました。

ただし、この試合ではどちらも使っていません。

塚原と西村がそのまま投げ続けました。

現在のかなマネInsightでは、「代替構造があるか」は重要です。

しかし同時に、そもそも代替構造へ移る必要がないほど主構造が強いかも別に評価する必要があります。

この試合の西村は、まさに後者でした。

八王子実践は攻撃圧を作っても、得点変換できなかった

1回には四球から二塁。

4回にも安打。

5回にも四球。

7回にも安打。

9回には同点。

10回には一死二、三塁、さらに二死満塁。

八王子実践は、まったく攻撃できなかったわけではありません。

何度も西村へ圧力をかけています。

それでも1点。

現在のかなマネInsightでは、「攻撃圧を作れること」と「得点へ変換できること」を明確に分けて評価したい試合です。

タイブレークで得点できるかは、通常イニング以上に重要

タイブレークでは最初から無死一、二塁。

通常イニングより、得点期待は高い状況です。

それでも八王子実践は0点。

一方、鳴門渦潮は走者を一人失いながらもサヨナラ。

現在の視点では、終盤やタイブレークでは「走者を作る力」よりも、すでにいる走者をどう返すかの比重がさらに大きくなります。

この部分は、接戦チームを評価する際により重く見たいポイントです。

Fast Strikeよりも「最初の1点を守れるか」が重要だった

鳴門渦潮は2回に先制しました。

ただし大量得点ではありません。

1点です。

それでも西村がその1点を9回まで守りました。

現在のかなマネInsightでは、序盤の先制をFast Strikeとして見ることがあります。

ただ、この試合では先制点の大きさ以上に、その1点が8イニング近く有効なリードとして残り続けたことが重要でした。

同じ1点でも、投手によって価値は変わります。

信頼度Bは見直す余地があった

今回、八王子実践を信頼度Bとしました。

八王子実践の方が投手役割に幅があり、攻撃も複数の回から走者を作れると評価したためです。

ただし大会前から、

「西村が3点以内に抑え、投手交代を必要としなければ鳴門渦潮が終盤に上回る可能性が高まる」

という条件は把握していました。

そして実際は、その条件がそのまま成立しました。

西村の主構造が機能した場合の鳴門渦潮の勝ち筋をもう少し重く見れば、BよりCに近いカードとして扱う余地はあったと思います。

2-1を「打てなかった試合」だけで終わらせない

最終スコアは2-1。

両校合わせて11安打。

一見すると、単純な貧打戦にも見えます。

ただ、内容を分解すると違います。

両投手が走者を出した後に失点を抑えた。

両守備が無失策。

そして最後は、同じタイブレークの得点機で一方だけが走者を返した。

現在のかなマネInsightでは、こうした試合を単純な「打てなかった」ではなく、投手側の試合距離維持力と攻撃側の得点変換力の競争として見たいところです。

次戦へ持ち越したいのは、西村の1失点より128球

鳴門渦潮にとって、西村の10回1失点は非常に高い評価です。

ただし甲子園は、この試合で終わりではありません。

西村は128球を投げました。

地方大会でもほぼ全イニングを投げています。

次戦を考える場合、評価すべきなのは「西村なら1失点に抑えられる」という結果だけではありません。

128球を投げた西村が次戦でも同じ試合距離を維持できるのか。

もし西村を途中で降ろす必要が出た場合、鳴門渦潮の主構造がどう変化するのか。

そこが新しい確認ポイントになります。

この試合から残ったポイント

勝敗予想は、八王子実践本命・信頼度Bで外れました。

八王子実践が西村から走者を作ること、西村の球数が終盤に増えること、両校の投手が接戦を作れることなど、事前に見ていた材料は試合にも表れています。

ただし、最も重要な問いへの答えを読み違えました。

八王子実践は、西村が許した走者を得点へ変えられませんでした。

通常イニングでは9回の1点だけ。

10回タイブレークでも無死一、二塁から0点。

一方の鳴門渦潮は、同じタイブレークで走者を一人失いながら、最後は山本飛佑雅の適時打で1点を取りました。

また、西村は10回128球を一人で投げ切り、事前にリスクとして見ていた投手交代そのものを必要としませんでした。

現在のかなマネInsightで振り返ると、この試合から最も強く残るのは、「走者を作れるか」ではなく、「その走者を何点へ変換できるか」をもっと重く見る必要があるという点です。

同時に、複数の投手を持つチームを高く評価するだけではなく、相手の主戦投手が最後まで投げ切れる場合、その一つの構造がどこまで強いのかも別に見る必要があります。

勝敗予想は外れましたが、得点変換力と主構造の持続性を整理する上で、かなり重要な一戦でした。


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