2026年8月18日、夏の甲子園準々決勝で、仙台育英(宮城)と智辯和歌山(和歌山)が対戦しました。
このページは、試合前に公開した予想をもとに、結果と試合内容を加えて再構成したものです。
当時は仙台育英をわずかに本命とし、3-2を中心に予想しました。実際は智辯和歌山が11-3で勝利。勝敗だけでなく、想定していたロースコアの形も大きく外れた試合です。
仙台育英-智辯和歌山|当時の予想
本命:仙台育英
信頼度:C
予想スコア:仙台育英 3-2 智辯和歌山
仙台育英はここまで3試合で30安打10得点。拓大紅陵戦では14安打6得点を記録し、複数の回から得点できていました。
投手陣も古川諒弥、福井勇翔、梶井湊斗らを使い分けられ、1人に頼らず接戦を維持できることを評価していました。
一方の智辯和歌山は、社戦と敦賀気比戦を通じて守備が安定し、複数投手も使えていました。ただ、通常の9イニングでは安定して3点目へ届いていなかったため、仙台育英相手にどこまで得点を伸ばせるかを確認点にしました。
基本得点レンジは、仙台育英2~5点、智辯和歌山1~4点。
かなマネPOINTは、「智辯和歌山が、仙台育英から四死球に頼りすぎず3点目へ到達できるか」でした。
試合結果|智辯和歌山が11-3で圧勝
| 学校 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 智辯和歌山 | 5 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 11 |
| 仙台育英 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
結果は智辯和歌山11-3仙台育英。
仙台育英本命・信頼度Cの予想は外れました。
仙台育英の3得点は事前レンジ内でしたが、智辯和歌山は1~4点とした上限を大きく超える11得点。予想の最大のズレは、智辯和歌山の攻撃力を低く見積もったことでした。
初回5点で、仙台育英が初めて大きく追う展開へ
試合は初回から大きく動きました。
智辯和歌山は長友悠成の三塁打をきっかけに走者を重ね、古川を一気に攻略。初回だけで5点を奪います。
さらに2回、3回にも1点ずつ追加し、3回終了時点で7-1。
仙台育英はこの大会、それまで大きく追いかける試合をほとんど経験していませんでした。
事前予想でも、智辯和歌山が先に2点を取り、仙台育英に追う展開を強いれば試合が変わる可能性を挙げていました。
実際には2点どころか、初回だけで5点。仙台育英が得意としていた接戦の形に入る前に、試合そのものが大きく動きました。
予想で最も見落としたのは智辯和歌山の得点の広げ方
智辯和歌山は初回の5点だけで終わりませんでした。
2回、3回、5回にも1点ずつ追加し、7回にはさらに3点。最終的に18安打11得点を記録しています。
当時は「3点目へ届くか」を大きな問いに置いていました。
ところが実際には、智辯和歌山は3点目を超えた後も攻撃を止めず、複数の回から追加点を重ねました。
一方、仙台育英の古川は2回までに大きく失点し、その後も福井、竹内、梶井へ継投しましたが、智辯和歌山の攻撃を完全には止められませんでした。
複数投手を使えることを仙台育英の強みとして評価していましたが、この試合では投手を替えても相手の得点を切れなかったことが大きな誤算でした。
現在のかなマネInsightから振り返る
なお、ここからは当時から現在と同じ言葉で評価していたわけではありません。現在のかなマネInsightから改めて振り返ったときに、そう整理できるという意味です。
この試合で最も重要だったのは、接戦で強いチームが、大きく先行された時にも同じように試合を立て直せるかです。
仙台育英はそれまで、投手をつなぎながら失点を抑え、少ない得点で勝つ試合を作ってきました。
しかし5点を先に取られると、それまでの勝ち方を使いにくくなります。投手を替えて1点ずつ止めるだけでは追いつけず、打線にも大量得点が必要になります。
反対に智辯和歌山は、初回の5点で終わらず、2回、3回、5回、7回にも得点しました。
現在の見方なら、一度大きな得点を作れることだけでなく、その後にも別の回から追加点を作れることをもっと高く評価すべき試合だったと整理できます。
この予想から残るのは、接戦での強さだけでチームを評価しないことです。
相手に自分たちの得意な試合展開を壊された時、それでも別の勝ち方へ移れるか。準々決勝では、その差が11-3という大きなスコアになって表れました。