かなマネでは、プロ野球についても勝敗や順位だけではなく、各チームがどんな形で勝ち、どこで試合構造を崩しているのかを見ています。
今回は、2026年8月18日(火)〜23日(日)を「8月第3週」として、セ・パ12球団の試合を振り返ります。
特に見たいのは、
- 先に試合を動かせたか
- 中盤までの優位を勝利につなげられたか
- ビハインドから試合を戻せたか
- 終盤にリードを守れたか
- 同点・僅差からもう一度得点できたか
といった部分です。
かなマネでは、一度相手側へ傾いた試合をもう一度動かす力を**「再アンロック」、作ったリードをもう一度安定させて勝利につなげる力を「再ロック」**として見ています。
1週間だけでは対戦相手や先発投手の影響も大きいため、この数字だけでチーム力そのものを決めるわけではありません。
第1週、第2週からどう変わったのかを見るための「構造ログ」として整理していきます。
8月第3週は、中止2試合を除く32試合が行われました。
セ・リーグ
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 今週の特徴 |
|---|---|---|---|
| 阪神 | 4勝1敗 | 15-11 | 接戦での再アンロックが機能 |
| 広島 | 4勝2敗 | 20-15 | 終盤得点で勝つ試合が増加 |
| 巨人 | 3勝3敗 | 18-11 | 投手優位時は安定、接戦で揺れる |
| 中日 | 3勝3敗 | 17-23 | 序盤先行型へ変化 |
| DeNA | 2勝3敗 | 12-18 | 第1週ほど中盤リードを作れず |
| ヤクルト | 1勝5敗 | 13-17 | 接戦を終盤で取り切れない |
- 阪神|「守る」だけでなく終盤に試合を取り戻した
- 広島|序盤より「後半に試合を取る」形が目立った
- 巨人|抑えて勝つ形は安定、接戦では決め切れなかった
- 中日|第1週の「終盤型」から序盤先行型へ
- DeNA|第1週の「中盤までに形を作る」が弱くなった
- ヤクルト|第2週の好調から一転、接戦を取り切れなかった
- 西武|第1週から最も大きく構造が変わったチーム
- ロッテ|第1週とは違う「追う側からの勝ち方」
- ソフトバンク|得点力は高い。ただし「大きなリード」でも安心できない
- オリックス|少ない得点を守れる試合は強い
- 楽天|前半の形を最後まで維持できなかった
- 日本ハム|大きな再アンロックはあるが、週全体では安定せず
- 阪神は「再ロック」だけでなく「再アンロック」も使えるようになった
- 西武は第1週から構造がほぼ反転
- ヤクルトは「接戦を作れる」と「勝てる」が一致しなかった
- DeNAは第1週の主構造を再現できなかった
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阪神|「守る」だけでなく終盤に試合を取り戻した
阪神は4勝1敗。
第1週は、先制しても僅差のリードを最後まで維持できない試合がありました。
第3週では少し違う形が出ています。
8月18日のヤクルト戦では、6回に1-2と逆転され、そのまま9回裏へ。
ここで佐藤輝明、大山の連続本塁打で3-2のサヨナラ勝ち。
19日も0-0のまま終盤へ入り、8回にヤクルトに先制されましたが、9回に追いつき、延長10回にサヨナラ勝ちしました。
この2試合はかなり象徴的です。
第1週の阪神は、
「作ったリードをどう守るか」
が課題でした。
第3週では、
「一度相手側へ傾いても、終盤にもう一度動かす」
試合が出ています。
さらに21日のDeNA戦は、4回に逆転すると8、9回にも1点ずつ追加して4-1。
23日も序盤からリードし、DeNAに3-3まで追いつかれながら9回に2点を取って5-3で勝ちました。
第3週の阪神は、
先行逃げ切りだけでなく、同点・ビハインドからの再アンロックまで使えるようになった
週と見ます。
広島|序盤より「後半に試合を取る」形が目立った
広島は4勝2敗。
第1週は6試合すべてで相手に先制され、序盤から主導権を渡す試合が続いていました。
第3週では、その構造が少し変わっています。
18日の中日戦は3回まで0-3。
それでも4回に2点を返し、7回に一挙8得点して11-4で逆転勝ちしました。
20日も5回に1-1へ追いつき、9回に勝ち越して2-1。
23日の巨人戦も4回、6回と同点に追いつかれながら、8回にもう一度1点を取り3-2で勝っています。
第1週では、
相手に先行される
→ 中盤まで戻せない
→ 終盤も押し切られる
という試合が多くありました。
第3週は逆に、
相手に先行される
→ 試合距離を保つ
→ 中盤・終盤にもう一度動かす
という試合が出ています。
再アンロック力は第1週より明らかに出た週
と見てよさそうです。
巨人|抑えて勝つ形は安定、接戦では決め切れなかった
巨人は3勝3敗。
得点18に対して失点11。
勝敗は五分でしたが、失点自体はかなり抑えています。
21日の広島戦は、3回に取った1点を軸に2-0。
22日も広島打線を0点に抑え、5-0で勝ちました。
投手側が試合をロックしたときは、かなり安定しています。
一方で18日のDeNA戦は、先制しながら2-3と逆転され、8回に追いついたものの9回にサヨナラ負け。
23日の広島戦も二度追いつきながら8回に決勝点を許しました。
第1週ではビハインドから大量得点で試合をひっくり返す形もありましたが、第3週は、
大きく動かす力より、低失点でロックする方が勝利につながりやすかった
ように見えます。
接戦で最後の1点をどちらが取るかという部分では、まだ安定しませんでした。
中日|第1週の「終盤型」から序盤先行型へ
中日は3勝3敗。
第1週では7回以降12得点・0失点という、かなり極端な終盤型でした。
第3週は全く違う表情です。
21日のヤクルト戦では初回に3点を取り、そのまま3-0。
23日も4回に3点を取り、3-2で逃げ切っています。
22日はさらに面白い試合でした。
初回に先制したあと5回に追いつかれ、その後も、
中日が勝ち越す
→ ヤクルトが追いつく
という展開が続き、延長10回にサヨナラ勝ち。
一度の先制だけでは決め切れませんでしたが、相手に追いつかれても再び得点する再アンロックは機能しています。
一方で18日は3-0から11-4で逆転負け。
第1週ほど「終盤に入れば中日が強い」という構造ではなくなりました。
今週はむしろ、
前半で作った得点をどう守るか
という形へ変化しています。
DeNA|第1週の「中盤までに形を作る」が弱くなった
DeNAは2勝3敗。
第1週は5勝1敗。
先制4勝0敗、5回リード時4勝0敗と、
中盤までに自分たちのゲームへ持ち込んだときの強さ
がかなり目立っていました。
第3週は、その形を作れる試合自体が減りました。
18日は巨人に先制されながら初回に逆転。
その後追いつかれましたが、9回にサヨナラ勝ち。
19日は初回の1点を守り切って1-0。
この2試合はDeNAらしい形でした。
しかし20日は巨人に序盤から先行され3-6。
21日の阪神戦は2回に先制したものの、4回に逆転され、その後追加点を奪えず1-4。
23日も阪神を終盤に追いつめましたが、9回に2点を失って3-5でした。
第1週は、
「5回までに形を作れば強い」
でした。
第3週は、
その形に入れる試合そのものが少なかった
と見るのが近そうです。
DeNAを予想するときは、単純な打力よりも、序盤から中盤に主導権を作れる相手かどうかを重視したいところです。
ヤクルト|第2週の好調から一転、接戦を取り切れなかった
ヤクルトは1勝5敗。
かなり特徴的な週です。
第2週では4戦全勝と一気に状態を上げていましたが、第3週は反転しました。
18日は阪神に9回サヨナラ負け。
19日は8回に先制しながら9回に追いつかれ、延長10回にサヨナラ負け。
22日の中日戦も8回に追いつきながら、延長10回にサヨナラ負けでした。
つまり、単純に「試合になっていない」わけではありません。
むしろ何度も終盤まで接戦に持ち込んでいます。
問題は、
最後にロックできない。
第1週も先制4試合で1勝3敗と、リード後の維持に課題がありました。
第3週ではその問題が、僅差の終盤で再び出ています。
唯一勝った20日の阪神戦は、1-1から6回に3点を取り4-1。
僅差のままではなく、一度に点差を広げられた試合では勝てたのも興味深いところです。
ヤクルトは現時点では、
接戦へ持ち込めるか
より、
接戦を終わらせる構造を持っているか
を見た方がよさそうです。
パ・リーグ
| 球団 | 週間成績 | 得点-失点 | 今週の特徴 |
|---|---|---|---|
| 西武 | 5勝1敗 | 22-14 | 終盤の再アンロックが大きく改善 |
| ロッテ | 3勝2敗 | 15-19 | ビハインドから戻す試合が増加 |
| ソフトバンク | 2勝2敗1分 | 26-18 | 攻撃力は高いがロックに不安 |
| オリックス | 2勝3敗 | 13-18 | 投手戦では強いが得点不足 |
| 楽天 | 2勝4敗 | 19-19 | 前半優位を終盤まで維持できず |
| 日本ハム | 1勝3敗1分 | 19-26 | 再アンロックはあるが安定せず |
西武|第1週から最も大きく構造が変わったチーム
西武は5勝1敗。
第1週は1勝4敗。
5回終了時にリードしていた試合がなく、7回以降も3得点・12失点でした。
そこから第2週4勝2敗、そして第3週5勝1敗。
かなり大きく変わっています。
18日のオリックス戦は、3回に先制された直後の4回に一挙6得点。
7-4で勝利しました。
19日は1-2で9回裏へ入り、そこで2点を取ってサヨナラ。
21日の楽天戦では1-1から7回に勝ち越しましたが、9回に追いつかれます。
それでも延長11回に4点を取り6-2。
22日も0-0のまま8回に2点。
23日は1-1のまま延長11回へ入り、そこで2点を取って3-1で勝っています。
第1週とはほぼ逆です。
第1週は、
中盤まで優位を作れず、そのまま終盤も相手側
でした。
第3週は、
中盤まで決まらなくても、終盤にもう一度試合を動かせる
チームになっています。
今週の12球団で、最も再アンロック力が目立った球団の一つです。
ロッテ|第1週とは違う「追う側からの勝ち方」
ロッテは3勝2敗。
第1週は4勝1敗で、先制→中盤→終盤と非常にきれいに接続するチームでした。
第3週は少し違います。
18、19日は楽天に連敗。
特に19日は9回に2点を返しましたが届かず2-5。
一方、20日は初回から2点を先行しながら、楽天に7回3-4まで迫られました。
それでもリードを残して4-3。
21日の日本ハム戦では、序盤に0-3とされながら4回、7回、8回と1点ずつ返して同点。
延長10回にサヨナラ勝ちしました。
23日も日本ハムに6回2-2と追いつかれた直後に勝ち越し、3-2。
第1週は「先行再ロック型」。
第3週はそれだけでなく、
ビハインドや同点からもう一度ゲームを作る形
も出ています。
ソフトバンク|得点力は高い。ただし「大きなリード」でも安心できない
ソフトバンクは2勝2敗1分。
5試合で26得点。
攻撃力そのものはかなり高く出ています。
18日は日本ハムに7-1。
3回までに5点を取り、5、6回にも追加点。
22日のオリックス戦も初回2点、5回4点、7回1点で7-1。
こうした序盤に大量リードを作った試合は非常に強いです。
しかし19日は、5回まで6-3とリードしながら7回に4点を失い、最終的に7-8でサヨナラ負け。
20日も日本ハムに3-0、5-1と先行されながら8回に一挙4点で5-5まで戻し、延長12回引き分けでした。
攻撃側の再アンロック力は高い。
一方で、
リードを持ったまま試合をロックする力にはまだ振れ幅がある
という週です。
ソフトバンクは得点期待だけを見ると強く評価したくなりますが、僅差や終盤の投手接続まで見ないとA評価にはしづらい構造でもあります。
オリックス|少ない得点を守れる試合は強い
オリックスは2勝3敗。
18、19日は西武に連敗。
特に19日は6回に2-1と逆転しながら9回に2点を取られてサヨナラ負けしました。
20日は2回、3回に1点ずつを取り、そのまま3-1。
23日は0-0で7回まで進み、7回に先制。9回にも2点を追加し、ソフトバンクを3-0で完封しました。
今週のオリックスは、
投手戦にして、必要な1〜3点を取る
形では勝っています。
一方、18日の7失点、22日の7失点のように相手打線に試合を大きく動かされると、そこから戻す力は弱い。
つまり、
ロースコアへ持ち込めるかどうか
が勝敗の分岐点になりやすい週でした。
楽天|前半の形を最後まで維持できなかった
楽天は2勝4敗。
18、19日はロッテに連勝。
18日は初回に2点を先制されながら3回に逆転し、7、8回にも追加点を取って6-2。
19日は2回に2点、3回に1点を取り、そのまま5-2。
この2試合はかなりきれいでした。
しかし20日以降は4連敗。
21日の西武戦では6回に追いつき、9回にも再び追いつきながら延長11回に4失点。
23日も2回に先制しながら5回に追いつかれ、延長11回に2点を失っています。
追いつくところまではできても、最後に相手側へもう一度試合を渡してしまう。
第3週の楽天は、
再アンロックはできても、その後の再ロックが続かない
試合が目立ちました。
日本ハム|大きな再アンロックはあるが、週全体では安定せず
日本ハムは1勝3敗1分。
18日はソフトバンクに1-7。
序盤で試合が大きく離れました。
しかし19日は逆です。
5回終了時点で3-6。
そこから7回に4点を取り7-6と逆転。
8回に追いつかれましたが延長10回にサヨナラ勝ちしています。
20日も3-0、5-1とリードしながら8回に4点を失い5-5の引き分け。
21日のロッテ戦は3-0から徐々に追いつかれ、延長10回にサヨナラ負けでした。
つまり、
試合を戻す力はある。
ただし、
作ったリードを最後まで維持する再ロックが安定しない。
第1週では後半から試合を動かす力が特徴でしたが、第3週でもその性質は残っています。
それだけに、先行したときの維持力が改善するとかなり勝敗が安定しそうです。
第3週で特に目立った構造
12球団を横断して見ると、今週は「終盤」がかなり重要な週でした。
阪神は「再ロック」だけでなく「再アンロック」も使えるようになった
第1週は、僅差のリードを最後まで守れない試合がありました。
第3週では18、19日のヤクルト戦で終盤の逆転・サヨナラ。
23日のDeNA戦でも追いつかれたあと9回に再び勝ち越しています。
一つの勝ち筋だけではなく、崩れたあとに別の勝ち筋へ入り直せた。
ここが第1週との大きな違いです。
西武は第1週から構造がほぼ反転
第1週は1勝4敗。
中盤まで優位を作れず、終盤も弱かったチームでした。
第3週は5勝1敗。
9回サヨナラ、延長11回勝ち越し、8回決勝点など、終盤に試合を取り切る形が何度も出ています。
短期間の数字なので定着したとはまだ言えません。
ただ、
主構造が崩れたあとでも勝つルートが増えた
という点では、かなり大きな変化です。
ヤクルトは「接戦を作れる」と「勝てる」が一致しなかった
ヤクルトは1勝5敗。
ただし、一方的な試合ばかりではありません。
18、19、22日はすべて終盤まで勝敗が分からないゲームでした。
それでも3試合とも落としています。
これは今後の予想でも重要で、
接戦になる可能性が高いチームを、そのまま勝敗上位に置いてはいけない
ということです。
接戦を作る力。
接戦の最後の1点を取る力。
この2つは分けて見た方がよさそうです。
DeNAは第1週の主構造を再現できなかった
第1週のDeNAは、
先制 → 5回までリード → 終盤ロック
が非常にきれいでした。
第3週では、そもそも中盤まで優位を作る試合が減っています。
結果として2勝3敗。
「勝ちパターンに入ったあと弱くなった」というより、
勝ちパターンへ入る頻度そのものが下がった
と考えた方がよさそうです。
これは試合予想をするときにも重要な違いです。
第1週から見えてきた「構造は固定ではない」
ここまで3週間追ってみると、かなり面白いことが見えてきました。
第1週に強かった構造が、そのまま続くわけではありません。
中日は第1週に終盤型だったのに、第3週では序盤先行型に近くなりました。
西武は第1週に終盤で崩れていたのに、第3週では終盤の得点で勝っています。
ヤクルトは第2週に勝ち続けたあと、第3週は接戦を落とし続けました。
つまり、
「このチームは○○型」と固定するのではなく、今どの構造が機能しているのかを見る
必要があります。
かなマネでは、これを週ごとに記録して、
基礎戦力
→ 今の勝ち方
→ 相手との構造相性
→ 主構造が崩れたあとの復旧力
までつなげて、試合予想にも使っていきます。
第4週で確認したいこと
第3週を踏まえると、第4週で特に見たいのは4点です。
阪神の終盤再構築は続くのか。
西武の5勝1敗を支えた終盤構造は再現するのか。
DeNAはもう一度、中盤までに主導権を作れるようになるのか。
ヤクルトは接戦を勝利へ変換できるようになるのか。
1週間だけなら偶然に見えるものでも、2週、3週と続けばチームの特徴として見えてきます。
逆に翌週に消えるなら、それは対戦相手や先発投手の組み合わせによる一時的な構造だった可能性もあります。
引き続き週単位で記録しながら、
「今、そのチームはどういう試合なら勝ちやすいのか」
を追っていきます。
※集計対象:2026年8月18日〜23日の一軍公式戦
※8月22日のDeNA-阪神、ロッテ-日本ハムは中止のため対象外です。
※試合結果・イニングスコアはNPB公式サイトなどの公開情報をもとに、かなマネで整理しています。
あわせて読みたい⚾️
8月第1週に各球団がどんな形で勝ち、どこで崩れていたのかを整理しています。
第1週から各球団の試合構造がどう変わったのかを比較しています。
週次・月間の構造分析や、試合後の検証記事をまとめています。
プロ野球の試合予想・構造分析をまとめて確認できます。
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