【2026年8月第4週】プロ野球12球団・試合構造分析|8月25日〜30日

プロ野球

かなマネでは、プロ野球についても勝敗や順位だけではなく、各チームがどんな形で試合を作り、どこから勝敗が動いているのかを週単位で追っています。

今回は、2026年8月25日(火)〜30日(日)の試合を「8月第4週」として振り返ります。

見るポイントはこれまでと同じです。

  • 序盤から主導権を作れたか
  • 中盤までのリードを勝利につなげられたか
  • ビハインドから試合を動かし直せたか
  • リード後にもう一度試合を落ち着かせられたか
  • 先発が降りたあとも同じ構造を維持できたか
  • 追加点によって相手との距離を広げられたか

8月も4週間目まで来ました。

ここまで追ってみると、「この球団は○○型」と固定するより、その週にどの勝ち方が機能しているのかを見る方が重要そうです。

第4週は、その変化がかなり分かりやすく出た週でした。


セ・リーグ

球団週間成績得点-失点今週の特徴
阪神4勝2敗17-14巨人戦で3試合連続ロック
DeNA4勝2敗24-17終盤逆転+低得点勝負の両方に対応
巨人3勝3敗25-22前半3連勝から阪神に3連敗
広島3勝3敗19-28得失点の振れ幅が大きい
中日2勝4敗16-15阪神に勝ち越し→DeNAに3連敗
ヤクルト2勝4敗24-29打線爆発時と接戦時の差が大きい

阪神|週前半の停滞から、巨人戦で主構造を取り戻した

阪神は4勝2敗。

数字だけなら好成績ですが、週の前半と後半でかなり違うチームに見えました。

25日は中日に2-4。

26日は0-4。

中日との最初の2試合では打線が思うように得点できず、連敗しました。

27日は4-3で勝ちましたが、この3連戦だけを見ると、阪神が中日投手陣をなかなか攻略できていなかったのは確かです。

ところが28日からの巨人戦では、

4-1
4-1
3-1

で3連勝。

3試合とも非常に似たスコアになりました。

この3試合で特徴的なのは、必要以上の大量得点ではありません。

3〜4点を取る
→ 投手陣が1点に抑える
→ そのまま試合を閉じる

という構造を繰り返せたことです。

第3週では、ビハインドや同点からもう一度試合を動かす「再アンロック」が目立ちました。

第4週はそれに加えて、

一度作ったリードをそのまま勝利へ変える再ロック

が安定しました。

特に巨人との3試合で同じような勝ち方を繰り返せたのは大きいです。

一発だけではなく、主構造を複数試合で再現できたと見られます。


DeNA|勝ち方が一つではなくなってきた

DeNAは4勝2敗。

25、26日は広島に連敗しました。

25日は7得点しながら8-7で敗戦。

これはかなり象徴的です。

攻撃側は十分に得点しています。

それでも勝てませんでした。

得点変換力が高くても、その優位を投手陣が維持できなければ勝利にはならない。

8月を通して何度も出ているテーマです。

27日は広島に6-1で勝利。

そして28日からの中日3連戦をすべて取って4連勝しました。

特に28日は少し面白い試合でした。

中日が髙橋宏斗を中心に7回まで2-0でリード。

中日は完全に自分たちの勝ち筋へ入っていました。

ところが8回、DeNAが4点を取って逆転。

これは、

相手の主構造を終盤で壊し、一度に試合をアンロックした

試合と考えられます。

29日は一転して1-0。

大量得点ではなく、1点を最後まで守りました。

30日は4-3。

第4週後半のDeNAは、

大量逆転
低得点ロック
接戦勝利

と違う形で3連勝しています。

第1週に見られた「中盤までに主導権を作って守る」だけではなく、勝ち筋の種類が増えてきたように見えます。

これは予想でも重要です。

主構造が成立しなかった場合に、別ルートへ移れるチームなのか。

DeNAは第4週、その代替構造が比較的よく出ました。


巨人|ヤクルトには攻撃圧、阪神には得点変換できず

巨人は3勝3敗。

成績だけなら五分ですが、こちらも前半と後半で完全に分かれました。

ヤクルトとの3連戦は、

8-6
5-3
9-2

で3連勝。

3試合で22得点。

特に27日は9得点まで伸ばしました。

単純に勝つだけではなく、先に優位を作ったあとも追加点を取れる試合が続いています。

ところが阪神戦では、

1-4
1-4
1-3

で3連敗。

3試合合計わずか3得点でした。

同じ週の中でも、対戦相手によって得点変換力が大きく変わっています。

ここは今後の試合予想でも重要です。

「最近の巨人打線は好調」

だけでは足りません。

その得点力が、次の対戦相手の投手構造に対しても再現できるのか。

ヤクルト相手に作れていた攻撃構造を、阪神相手にはほとんど作れませんでした。

チーム全体の直近得点だけでなく、相手との構造相性を重く見る必要があります。


広島|勝敗以上に得失点の振れが大きかった

広島は3勝3敗。

19得点に対して28失点でした。

25日はDeNAとの打ち合いを8-7で勝利。

26日は3-2。

ここまでは2連勝でした。

しかし27日は1-6でDeNAに敗戦。

その後のヤクルト戦も、

1-3
1-9
5-1

と、かなり大きく振れています。

第3週の広島は、序盤に相手へ傾いた試合を中盤・終盤から動かし直す再アンロックが目立ちました。

第4週は少し違います。

勝てる試合と負ける試合の差が大きくなりました。

特に29日の1-9のように、主構造を早い段階で壊されたときに試合を戻せない展開が出ています。

一方、30日は5-1。

相手に大きく動かされる前に、自分たちが得点を作れれば安定しています。

現時点では、

広島が何点取れるか以上に、序盤から中盤を何点以内で通過できるか

を見た方が勝敗を考えやすそうです。


中日|阪神を止めた構造をDeNAには維持できなかった

中日は2勝4敗。

ただ、この2勝4敗という数字だけでは少しもったいない週です。

25日は阪神に4-2。

26日は4-0。

阪神打線を2試合続けて低得点に抑えました。

27日も3-4。

3連戦全体としては、中日投手陣が阪神打線をかなり抑えています。

ところがDeNA戦では3連敗。

特に28日は重要です。

髙橋宏斗が7回までDeNAを抑え、2-0。

中日は完全に勝ち筋へ入っていました。

それでも8回に4点を失い逆転負け。

ここでは、

先発が作った試合と、その後の投手陣が作る試合を別に評価する必要がある

ことがかなりはっきり出ました。

29日は0-1。

30日は3-4。

得失点は週全体でも16-15です。

つまり、大きく弱かったわけではありません。

それでも2勝4敗。

このタイプのチームは、総得失点差だけでは評価しづらいです。

どのイニングで失点したのか。
どの状態から逆転されたのか。

まで見ないと実際の勝ちやすさが見えません。

第4週の中日は、

勝ち筋へ入る力はあるが、それを最後まで維持する部分に不安が残った

と見ます。


ヤクルト|9得点できる試合と、接戦を落とす試合が同居

ヤクルトは2勝4敗。

25〜27日の巨人戦は3連敗。

6-8、3-5、2-9でした。

25日は6点まで取っています。

それでも8失点して敗戦。

第3週から続いて、相手と接戦や打ち合いには持ち込めても、最後に勝利へ変換できない試合が出ました。

ところが29日は広島に9-1。

打線が一気につながれば、試合を大きく動かす攻撃力自体はあります。

問題はその再現性です。

第2週4戦全勝。

第3週1勝5敗。

第4週2勝4敗。

ここまでを見るとヤクルトは、

主構造が成立したときの上限は高いが、その構造へ入れる確率が安定しない

チームに見えます。

大勝した直後だから次も得点できる、と単純に考えない方がよさそうです。


パ・リーグ

球団週間成績得点-失点今週の特徴
日本ハム4勝1敗30-19高得点+接戦維持の両方が機能
西武4勝1敗17-15第3週の安定を継続
ソフトバンク4勝2敗29-15大勝構造は強いが逆転負けも
楽天2勝4敗27-25大勝できる一方、継続性に課題
オリックス2勝4敗19-33大量失点すると復旧できない
ロッテ1勝5敗23-38投手側がロックできず

日本ハム|得点力だけでなく、最後の1点差も守った

日本ハムは4勝1敗。

今週のパ・リーグではかなり安定していました。

26日は西武に9-1。

28日以降のロッテ戦も、

6-4
9-7
5-4

で3連勝。

特徴的なのは、得点力の高さだけではありません。

6点、9点と大きく得点した試合だけでなく、30日は5-4の1点差を最後まで維持しました。

第3週の日本ハムは、

試合を戻す再アンロックはあるが、作ったリードの再ロックが安定しない

という見方でした。

第4週では、その後半部分が改善しています。

ロッテ戦では相手も得点しています。

それでも最終的には3試合とも日本ハムが上回りました。

相手の反撃を完全に止めるのではなく、それ以上にもう一度得点して距離を維持する。

守備だけでロックするのではなく、攻撃を使ったロックです。

これは第4週の日本ハムでかなり重要なポイントでした。


西武|第3週の5勝1敗が一時的ではなかった

西武は4勝1敗。

第3週の5勝1敗に続いて好調です。

25日は日本ハムに3-1。

26日は1-9で大敗しましたが、28日から楽天に、

8-4
1-0
4-1

で3連勝。

ここも勝ち方が一つではありません。

28日は8得点。

29日は1点だけを守って1-0。

30日は4-1。

第3週では、終盤に試合を動かす再アンロックがかなり目立っていました。

第4週では、それだけではなく、

一度作った優位を低得点でも維持できる

試合が出ています。

第1週は1勝4敗でした。

そこから、

第2週4勝2敗
第3週5勝1敗
第4週4勝1敗

とかなり安定しています。

一時的な得点上振れというより、勝ち筋そのものが増えてきた可能性があります。

特に29日の1-0は重要です。

攻撃が大きく得点できない日でも勝てる。

こういう試合が増えるとチームの勝率は安定します。


ソフトバンク|強い勝ち方は強い。ただし先行=安全ではない

ソフトバンクは4勝2敗。

6試合で29得点、15失点。

数字だけならかなり強い週でした。

25日はロッテに9-0。

27日は4-2。

28日はオリックスに2-0。

30日は6-3。

投手陣が抑えながら打線が必要な得点を取る試合では、かなり安定しています。

ただし26日は違いました。

ロッテ相手に5点を取りながら6-5で敗戦。

29日もオリックスに3-4。

第3週から続いているのが、

勝ち筋へ入れることと、そこから最後まで勝ち切ることのズレ

です。

大量リードを作ってしまえば非常に強い。

一方、3〜5点程度のリードでは相手に戻される試合がある。

ソフトバンクを高信頼度にする場合は、

先発・打線の優位だけでなく、終盤まで投手役割がつながるか

を確認したいところです。


楽天|12点取れる攻撃力と、1点も取れない日が同じ週に出た

楽天は2勝4敗。

得点27、失点25。

負け越しているのに得失点差はプラスです。

この数字だけでも、かなり特徴があります。

25日はオリックスに5-1。

27日は12-4。

この2試合だけならかなり強いチームに見えます。

ところが西武との3連戦では、

4-8
0-1
1-4

で3連敗。

27日に12点取った打線が、29、30日は合計1点しか取れていません。

これも予想ではかなり重要です。

週間平均得点だけを見ると楽天打線を高く評価したくなります。

しかし、その得点は均等に発生していません。

大きくアンロックした試合の得点が平均値を押し上げている

可能性があります。

「最近点を取っている」ではなく、

何試合で安定して3〜4点へ到達できているか

を見る必要がありそうです。


オリックス|ロースコアにできないと復旧が難しい

オリックスは2勝4敗。

第3週では、

投手戦にして必要な1〜3点を取る

形が勝ち筋になっていました。

第4週でも26日の楽天戦は7-5、29日のソフトバンク戦は4-3で勝っています。

ただし、25日は楽天に1-5。

27日は4-12。

30日は3-6。

相手に試合を大きく動かされたあと、そこからもう一度戻す展開は多くありませんでした。

特に27日の12失点は、完全に主構造を壊されています。

オリックスは現時点では、

自分たちの投手戦へ持ち込めれば強い。

反対に、

相手の攻撃圧によって早い段階から試合距離を広げられると代替構造が少ない。

この傾向が見えます。

相手打線の直近状態との組み合わせは、かなり重要になりそうです。


ロッテ|得点しても投手側でロックできない週になった

ロッテは1勝5敗。

23得点に対して38失点。

25日はソフトバンクに0-9。

27日は2-4。

そして28〜30日の日本ハム戦では、

4-6
7-9
4-5

で3連敗しました。

ここで重要なのは、ロッテ打線が全く機能していなかったわけではないことです。

日本ハム3連戦では合計15得点。

1試合平均5点です。

それでも全敗しました。

第1週のロッテは、

先制 → 中盤まで優位 → 終盤ロック

という非常にきれいな構造でした。

第4週はほぼ逆です。

得点は取れる
→ 相手にも得点される
→ 最後まで試合をロックできない

という状態になりました。

この変化を見ると、攻撃力だけでロッテを評価するのはかなり危険です。

第4週では投手側の再ロック力が明確に落ちています。


第4週で特に目立った構造

8月最後の週まで追ってみると、単純な勝敗以上に面白い変化がいくつかありました。

阪神は「勝ち方の再現性」が高くなった

巨人との3連戦を、

4-1
4-1
3-1

で3連勝。

偶然一度うまくいったのではなく、

同じような試合構造を3日続けて再現した

ことに意味があります。

第3週には終盤から試合を動かす再アンロック。

第4週にはリード後の再ロック。

かなり勝ち筋が増えてきました。


DeNAは主構造が崩れても別ルートで勝った

28日の中日戦が象徴的です。

7回まで0-2。

普通なら中日の勝ち筋です。

そこから8回に4得点して逆転。

翌日は1-0。

さらに30日は4-3。

逆転型、ロースコア型、接戦型。

違う形で3連勝しました。

一つの主構造だけに依存しない「代替構造」という意味では、第4週のDeNAはかなり興味深いです。


西武は「終盤型」から「複数構造型」へ

第3週の西武は、終盤の再アンロックが目立ちました。

第4週は、

8-4の打ち合い
1-0の投手戦
4-1の安定勝利

と違うゲームを取っています。

第1週の1勝4敗から考えると、かなり大きな変化です。

その日の試合構造に合わせて勝ち筋を変えられる状態

に近づいています。


ロッテは第1週の主構造が崩れた

第1週は4勝1敗。

先制から中盤、終盤へきれいにつながっていました。

第4週は1勝5敗。

日本ハム戦では4点、7点、4点を取りながら3連敗。

攻撃構造ではなく、

その後の投手接続で優位を維持できない

状態です。

4週間追ったことで、「第1週に強かったチームだから今も同じ」とは考えられないことがよく分かります。


8月の4週間で見えてきたこと

8月の週次分析を4週間続けて、一番大きく感じたのは、

試合構造は固定ではない

ということです。

第1週に機能していた勝ち方が、第4週まで続くとは限りません。

反対に、第1週ではうまくいっていなかった西武のように、週を追うごとに勝ち方が増えていくチームもあります。

だから予想するときも、

「このチームは強い」

だけでは少し足りません。

かなマネでは今後、

基礎戦力

に加えて、

今どの勝ち筋が機能しているか

さらに、

その勝ち筋を相手に対して使えるか

そして、

主構造が壊れたあとに別の形へ移れるか

まで見ていきます。


9月に向けて見たいこと

8月の4週間を通して、9月の予想で特に重視したいポイントも少しずつ固まってきました。

まず、

先発投手が良い=そのチームが勝ちやすい

と単純には考えないこと。

中日のように、先発が勝ち筋を作っても降板後に試合が変わるケースがあります。

次に、

先制できるかと、先制後に勝てるかを分けること。

さらに、

リードしたあとに追加点を取れるか。

追加点を取ることで相手との試合距離を広げれば、投手陣だけに再ロックを任せなくてもよくなります。

そして一番見たいのが、

主構造が崩れた後の復旧力です。

予定していた先発が崩れた。

先制された。

勝ちパターンの投手が失点した。

打線が序盤に得点できなかった。

そうなったときに、別の形で試合を作り直せるのか。

9月はこの部分まで含めて、日々の勝敗予想につなげていきます。

8月の週次分析はこれで4週間分がそろいました。

次は4週間をまとめて、**「8月に各球団の試合構造がどう変化したのか」**も整理してみます。

※集計対象:2026年8月25日〜30日の一軍公式戦
※試合結果・イニングスコアはNPB公式サイトなどの公開情報をもとに、かなマネで整理しています。


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8月第1週の12球団の勝ち方・負け方を整理しています。

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第1週から各球団の試合構造がどう変わったのかを追っています。

[8月第3週のプロ野球構造分析を見る]

阪神、西武などの構造変化を中心に、第3週を整理しています。

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