鳴門渦潮-霞ケ浦|2回戦・予想と試合分析【2026年夏の甲子園】

2026年8月14日、夏の甲子園2回戦で、鳴門渦潮(徳島)と霞ケ浦(茨城)が対戦しました。

このページは、大会前に公開した予想をもとに、試合終了後の結果と試合内容を加えて再構成したものです。

当時の予想はそのまま残しながら、「なぜ霞ケ浦をわずかに本命としたのか」「西村を一度に崩すのは難しいと見ていた中で、なぜ3回に4点が入ったのか」を振り返ります。

鳴門渦潮-霞ケ浦|当時の予想

本命:霞ケ浦
信頼度:C
予想スコア:霞ケ浦 4-2 鳴門渦潮

大会前は、霞ケ浦をわずかに本命としました。

鳴門渦潮は初戦で八王子実践に延長10回、2-1で勝利。西村大輝が10回128球を投げ、5安打4四球1失点と、走者を出しても大量失点につなげない投球を見せていました。

一方の霞ケ浦は中京に6-3で勝利。7安打ながら複数の回で得点し、先発の小林将大から稲山幸汰へつなぐ投手運用も機能していました。

そのため、西村を一度に攻略するというより、単打や四球から何度か得点機を作り、少しずつ点を重ねる展開を中心に考えていました。

基本得点レンジは、鳴門渦潮1~4点、霞ケ浦2~6点。

かなマネPOINTは、「霞ケ浦が、西村を一度に崩そうとせず、複数の回で得点できるか」でした。

試合結果|霞ケ浦が5-1で勝利

学校 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 H E
鳴門渦潮 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 7 0
霞ケ浦 0 1 4 0 0 0 0 0 × 5 8 2

結果は霞ケ浦5-1鳴門渦潮。

霞ケ浦本命・信頼度Cの勝敗予想は的中しました。

予想スコア4-2に対して実際は5-1。両校とも事前の得点レンジ内で、得点量も比較的近い結果になりました。

ただし、試合の中身には大きな違いがあります。

予想では、霞ケ浦が複数の回に少しずつ得点すると見ていました。実際には2回に1点、3回に一挙4点。試合序盤だけで5-0まで広がりました。

3回に西村から4点|想定以上に早く試合が動いた

霞ケ浦は2回、渡辺航太が安打で出塁すると、進塁打で二塁へ。野口空真の適時打で先制しました。

ここまでは、事前に考えていた「少ない走者を得点へつなげる形」に近い攻撃です。

しかし3回は予想以上でした。

一死から村上聖、佐藤大亜、西野結太が3連打し満塁。

ここで菊地勇一が中堅への3点三塁打を放ち、一気に4-0。

さらに渡辺航太の犠飛で5点目を加えました。

西村を一度に大きく崩す可能性は高くないと見ていましたが、実際には3連打から一気に4点を奪っています。

西村は初戦で4四球を与えていましたが、この試合では8回を投げて四球は1つだけ。

つまり、霞ケ浦は四球を待って攻略したのではありません。

安打を続け、西村の持ち味だった「走者を出しても連打を防ぐ投球」を崩しました。

小林から稲山への継投で反撃を止めた

鳴門渦潮は4回、相手失策から走者を出すと、西丸皇槻の安打で好機を広げ、林蒼太の適時二塁打で1点を返しました。

ただ、その後は霞ケ浦投手陣が追加点を許しませんでした。

先発の小林は5回64球、3安打、1四球、1失点。

6回からは稲山へ継投します。

稲山は登板直後、四球と安打で一死一、三塁のピンチを迎えましたが、後続を併殺に打ち取り無失点。

その後も鳴門渦潮に走者は許しましたが、最後まで得点を与えませんでした。

稲山は4回42球、4安打、2四球、無失点。

初戦に続いて、小林が前半を作り、稲山が後半を担当する形が機能しました。

予想で読めていた点とズレた点

読めていたのは、霞ケ浦の勝ち方そのものです。

小林から稲山へつないで鳴門渦潮の得点を抑えること、そして霞ケ浦が西村から必要な得点を取ることは予想通りでした。

鳴門渦潮1点、霞ケ浦5点はいずれも事前の得点レンジ内です。

一方で最大のズレは、霞ケ浦が西村から一度に4点を奪ったことでした。

事前には、西村が連打を防ぎながら試合を接戦に保ち、霞ケ浦が複数の回で1点ずつ積み重ねる形を想定していました。

実際には3回、村上、佐藤、西野の3連打から菊地の三塁打へつながり、一気に試合が決まりました。

西村の四球ではなく、霞ケ浦が自分たちの安打を連続させたことは、事前評価より強く見るべき内容でした。

現在のかなマネInsightから振り返る

なお、ここからは当時から現在と同じ言葉で評価していたわけではありません。現在のかなマネInsightから改めて振り返ったときに、そう整理できるという意味です。

この試合から特に見直したいのは、「相手投手が走者を背負っても粘れる」ことと、「連続して強い打球を返されたときにも粘れる」ことは同じではないという点です。

西村は初戦、四球などで走者を出しながらも八王子実践を1点に抑えました。

その内容から、霞ケ浦戦でも走者を背負いながら接戦を維持できると見ていました。

しかし霞ケ浦は3回、四球や失策を使わず3連打で満塁を作り、その後の長打で3点を奪いました。

現在の見方なら、単に「走者を出しても失点しにくい投手」と評価するだけではなく、安打が連続したときにどこで攻撃を切れるかまで分けて見る必要があります。

また霞ケ浦は、攻撃で早く5点を取った後、追加点が取れなくても投手陣で試合を維持しました。

打線が止まった後でも小林と稲山で相手の反撃を1点に抑えられたことは、次戦へ向けても評価できる材料でした。

この試合から残ったポイント

勝敗予想は、霞ケ浦本命・信頼度Cで的中しました。

予想スコア4-2に対して実際は5-1。得点レンジも両校とも想定内でした。

一方で、試合展開は想定より早く動きました。

霞ケ浦は西村から何度も少しずつ得点したのではなく、3回に3連打から一挙4点。

そして小林から稲山へつないで、そのリードを最後まで守りました。

この試合から残るのは、好投手を評価するときに「走者を背負って粘れるか」だけではなく、「安打が連続したときにその回をどこで止められるか」まで見る必要があるという点です。

霞ケ浦は、接戦になると見られた試合を序盤の一度の集中打で大きく動かしました。初戦とはまた違う勝ち方を見せたことが、この試合で最も大きな材料だったと思います。


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