履正社-三重|3回戦・予想と試合分析【2026年夏の甲子園】

2026年8月15日、夏の甲子園3回戦で、履正社(大阪)と三重(三重)が対戦しました。

このページは、大会前に公開した予想をもとに、試合終了後の結果と試合内容を加えて再構成したものです。

当時は履正社をわずかに本命とし、5-3を中心に予想しました。実際は三重が5-2で勝利。勝敗は外れましたが、事前に最も警戒していた「履正社が木村以外の投手で試合を作れるか」が、そのまま勝敗を分ける試合になりました。

履正社-三重|当時の予想

本命:履正社
信頼度:C
予想スコア:履正社 5-3 三重

履正社は初戦で享栄に6-2で勝利。相手が投手を替えても攻撃を止められず、終盤にも追加点を重ねていました。

一方で、木村颯が167球を投げて完投していたことは大きな確認点でした。

3回戦でも木村一人に長い回を任せるのではなく、地方大会で好投していた上山らへ役割を移しても同じ水準の試合を作れるか。ここを重要視していました。

三重は松商学園戦で5-3。水野、前野、秋山、福田の上位打線が続けて出塁した回に得点を重ね、投手陣も上田、船橋、吉井へ役割を分けていました。

基本得点レンジは、履正社3~7点、三重2~6点。

当時の注目点は、「履正社が、木村の167球完投後に別の投手でも相手の攻撃を止められるか」でした。

試合結果|三重が5-2で勝利

学校 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 H E
履正社 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 9 2
三重 3 2 0 0 0 0 0 0 × 5 12 0

結果は三重5-2履正社。

履正社本命・信頼度Cの勝敗予想は外れました。

三重の5得点は事前の2~6点レンジ内。一方、履正社は3~7点とした下限を下回る2得点でした。

試合は序盤で大きく動きました。三重が1回に3点、2回にも2点を加え、わずか2イニングで5-0としています。

上山を先発させた形を三重が一気に捉えた

履正社は事前に注目していた通り、木村ではなく上山を先発させました。

しかし三重は初回、先頭の水野が四球、前野が安打で無死一、二塁。さらに秋山の四球で満塁とすると、守備の乱れも絡んで先制しました。

その後も立松の適時内野安打、河口の打球から得点し、初回だけで3点。

2回にも大西の安打から好機を作り、前野、秋山、立松とつないで2点を追加しました。

事前に警戒していた「三重の上位打線が木村以外の投手を捉える展開」が、そのまま序盤に表れています。

履正社は2回途中で石橋へ、さらに3回途中から木村を投入。その後は三重を無得点に抑えました。

つまり、木村が登板してからは試合を止められています。

ただ、その時点ですでに5点差がついていました。

三重の継投が履正社の反撃を2点で止めた

三重の先発・上田は5回を4安打無失点。

履正社は初回に無死一、二塁、5回にも無死二塁から一死三塁としましたが、得点できませんでした。

6回から船橋へ交代。

履正社は7回、北西の二塁打などから2点を返し、5-2まで追い上げました。

ここで三重は8回から吉井へ継投。

吉井は8回を三者凡退。9回は先頭に四球を与えましたが、続く打者を併殺に打ち取り、そのまま試合を終えました。

事前には、三重が終盤に追い上げられた時にもう一度相手の攻撃を止められるかを不安材料としていました。

実際には、その課題に対して吉井が答える形になりました。

予想で読めていた点とズレた点

読めていたのは、この試合の最大の分岐が履正社の投手運用になることです。

木村が中3日で再び長い回を投げるのではなく、上山を先発させる可能性を見ていました。

そして三重が、その新しい投手の使い方を捉えれば勝機があるとも考えていました。

実際には、その展開が想定以上に強く出ています。

一方で読み違えたのは、履正社なら5失点後でも打線で試合を戻せると見ていたことです。

履正社は9安打を放ちましたが2得点。

初回、5回などにも得点機を作りながら、上田を攻略できませんでした。

さらに7回に2点を返した後も、吉井に反撃を止められています。

現在のかなマネInsightから振り返る

なお、ここからは当時から現在と同じ言葉で評価していたわけではありません。現在のかなマネInsightから改めて振り返ったときに、そう整理できるという意味です。

この試合で特に重要なのは、「投手の選択肢があること」と「実際に役割を変えても同じ水準で試合を作れること」は違うという点です。

履正社には上山、石橋、木村と複数の投手がいました。

しかし、木村を温存するために先発を変えたことで、序盤に5点を失いました。

木村が登板してからは三重を抑えただけに、投手の人数そのものよりも、誰をどの時間帯で使うかが重要だったと分かります。

反対に三重は、上田が5回を無失点、船橋が2回、吉井が残り2回を担当しました。

履正社に2点を返されても投手を替え、再び反撃を止めています。

現在の見方なら、三重は単に複数投手がいたのではなく、試合の状況に合わせて役割をつなげられたことを高く評価したい試合です。

この試合から残ったポイント

勝敗予想は、履正社本命・信頼度Cで外れました。

ただし、事前に最も警戒していた「木村以外の投手で試合を作れるか」が、そのまま勝敗を分けました。

三重は上山を初回から捉え、2回までに5点。その後、木村が登板すると追加点は取れませんでした。

それでも、その5点を上田、船橋、吉井の継投で守りました。

この試合から残るのは、「複数投手がいるか」ではなく、「中心投手の役割を変えた時にも、試合全体の失点水準を維持できるか」を見る必要があるという点です。

大会前には履正社をベスト8予想にも置いていましたが、その評価の前提だった投手の使い分けが成立しませんでした。

一方の三重は、投手負荷を分散してきた強みをそのまま生かし、ベスト8進出を決めました。


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