2026年8月16日、夏の甲子園3回戦で、英明(香川)と花巻東(岩手)が対戦しました。
このページは、試合前に公開した予想をもとに、結果と試合内容を加えて再構成したものです。
当時は英明をわずかに本命とし、3-2を中心に予想しました。実際は花巻東が4-0で勝利。勝敗は外れましたが、試合前に警戒していた「英明が相手の守備の乱れを得られなくても得点できるか」という部分が、大きな分岐になりました。
英明-花巻東|当時の予想
本命:英明
信頼度:C
予想スコア:英明 3-2 花巻東
英明は関東第一に4-1、大分商に6-1で勝利。投手陣も冨岡琥希一人だけでなく、松本倫から冨岡へつなぐ形でも試合を作っていました。
一方で、打線の10得点に対して、対戦相手は2試合で計6失策。相手の守備の乱れを得点へつなげる力は高いものの、無失策の相手にも同じように得点を作れるかは確認が必要でした。
花巻東は新田、岡山学芸館との2試合をともに無失策。打線も相手失策なしで計8得点を挙げています。
基本得点レンジは、英明1~4点、花巻東1~5点。
かなマネPOINTは、「英明が、相手失策に頼らず3点目を作れるか」でした。
試合結果|花巻東が4-0で勝利
| 学校 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 英明 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 2 |
| 花巻東 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | × | 4 | 7 | 0 |
結果は花巻東4-0英明。
英明本命・信頼度Cの勝敗予想は外れました。
花巻東の4得点は事前レンジ内でしたが、英明は1~4点とした下限にも届かず無得点。試合前に置いていた英明側の不安が、想定以上に強く出た結果です。
英明は3回の満塁を逃し、花巻東は1点ずつ積み重ねた
花巻東は2回、英明の失策で出た走者を進め、斎藤蒼梧の内野ゴロで先制しました。
3回にも戸倉光揮、赤間史弥の安打から二、三塁とし、古城大翔の内野ゴロで2-0。大量打ではなく、走者を進めながら1点ずつ取っています。
英明にも最大の好機がありました。
3回、一死から池田隼人、吉川輝の連打と松原蒼真の四球で一死満塁。しかし高田斗稀が一飛、松本一心が左飛に倒れ、得点できませんでした。
この場面で1点でも返していれば試合の形は変わった可能性がありますが、花巻東の赤間が踏ん張りました。
その後、花巻東は6回に犠飛で3点目、8回にも四球、安打、送りバントから犠飛で4点目。
2回、3回、6回、8回と、異なる時間帯に1点ずつ積み重ねたことが特徴的でした。
花巻東の投手交代後も、英明は攻撃を作り直せなかった
花巻東の先発は赤間。
赤間は6回を94球、5安打、1四球、2死球で無失点。3回の満塁を含め、走者を背負っても得点を許しませんでした。
7回からは萬谷へ交代。
英明にとっては、事前に想定していた「投手交代前後に攻撃を作り直す」チャンスでしたが、7回、8回はともに三者凡退。9回に先頭の浜野銀次郎が安打を放ったものの、後続を断たれました。
萬谷は3回40球、1安打無失点。
赤間から萬谷へ投手が替わっても、花巻東の失点管理は変わりませんでした。
予想で読めていた点と、読み違えた点
読めていたのは、花巻東の守備の安定性が英明打線にとって難しい条件になることです。
英明は前2試合で相手の守備の乱れを得点へ変えていましたが、この試合の花巻東は無失策。
かなマネPOINTで「相手失策に頼らず3点目を作れるか」と置いていましたが、結果は3点目どころか1点目にも届きませんでした。
一方で読み違えたのは、英明が先行された後に試合を立て直せると評価しすぎたことです。
冨岡は8回109球で7安打4失点。大量失点の回を作らず、花巻東を1点ずつに抑えていました。
つまり、英明が反撃できる時間は十分に残っていました。
それでも打線が赤間、萬谷から得点できず、投手が試合を残す力を勝利へつなげられませんでした。
現在のかなマネInsightから振り返る
なお、ここからは当時から現在と同じ言葉で評価していたわけではありません。現在のかなマネInsightから改めて振り返ったときに、そう整理できるという意味です。
この試合で改めて重く見たいのは、「相手のミスを得点に変える力」と「相手がミスをしなくても得点を作れる力」は別に評価する必要があるという点です。
英明には、相手守備へ圧力をかけ、乱れが出た時に一気に得点する強さがありました。
ただ、花巻東のように守備が崩れず、投手も四死球を大量に与えない相手になると、最後は自分たちの安打や進塁で得点を完結させなければなりません。
3回の一死満塁を得点へ変えられなかったことは、その違いが最も分かりやすく出た場面でした。
反対に花巻東は、7安打で4得点。大量の安打や相手の連続ミスを必要とせず、犠打や犠飛を使って複数の回から得点しています。
この試合から残るのは、得点数だけを見るのではなく、「その得点をどこまで自分たちだけで作れているのか」を確認する必要があるという点です。
大会前にはこのブロックから英明をベスト8予想に置いていましたが、実際に勝ち上がったのは花巻東。守備の安定と、自力で1点ずつ積み重ねる攻撃の再現性を、事前評価でもう一段重く見るべきだった試合です。