2026年8月18日、夏の甲子園準々決勝で、天理(奈良)と三重(三重)が対戦しました。
このページは、試合前に公開した予想をもとに、結果と試合内容を加えて再構成したものです。
当時は三重をわずかに本命とし、4-3を中心に予想しました。実際は天理が7-0で勝利。勝敗だけでなく、試合前に三重の強みとして評価していた部分が崩れ、逆に天理には新しい勝ち方が見えた試合でした。
天理-三重|当時の予想
本命:三重
信頼度:C
予想スコア:三重 4-3 天理
天理はそれまでの2試合で、序盤に抑えられても6回前後から攻撃を作り直していました。ただ、甲子園では長尾亮大が2試合18回、289球を投げており、他の投手をまだ使っていないことは確認点でした。
三重は2試合連続12安打。守備も2試合無失策で、上田晴優、船橋昊、吉井海翔と投手をつなげられる点を評価していました。
基本得点レンジは、天理2~5点、三重3~6点。
かなマネPOINTは、「三重が先に4点へ到達し、天理の中盤以降の反撃を3点以内で止められるか」でした。
試合結果|天理が7-0で準決勝進出
| 学校 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 天理 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 7 |
| 三重 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
結果は天理7-0三重。
三重本命・信頼度Cの予想は外れました。天理は事前レンジを上回る7得点、三重は3~6点と見ていたところから無得点でした。
天理は2回、金本相有の本塁打で先制。4回にも1点を加え、2-0で終盤へ入りました。
大きく試合が動いたのは8回です。三重はこの回に守備が乱れ、天理が一挙3点。9回にも2点を追加し、最終的には7点差まで広がりました。
最大の誤算は「三重の守備」と「天理の投手」
予想で最も大きく外したのは、三重の守備を安定材料として強く評価したことです。
三重はそれまで甲子園2試合を無失策で勝ち上がっていました。ところがこの試合では8回だけで複数の失策が重なり、天理に3点を許しました。
三重が先にリードし、継投と守備で守るという予想の前提が、ここで成立しなくなりました。
もう一つの大きな違いが天理の投手起用です。
試合前は長尾を中心に考えていましたが、実際に先発したのは橋本桜佑。橋本は9回154球、9安打を許しながら無失点で完投しました。
三重は走者を出しても得点へつなげられず、最後まで0が並びました。
天理は長尾を使わずに準々決勝を突破しています。これは、この試合まで見えていなかった大きな選択肢でした。
予想で残った部分と、見直すべき部分
天理が終盤に得点を伸ばす可能性については、事前にもかなり警戒していました。
実際、この試合でも7回終了時点は2-0。それが8回に3点、9回に2点と広がっています。
天理の「後半になっても攻撃が終わらない」という特徴自体は、3試合続けて確認できました。
ただし、三重ならそれを継投と守備で止められると見たことが誤算でした。
現在のかなマネInsightから振り返ると、それまで守備が安定していたという結果だけでなく、守備が一度乱れた時にも試合を立て直せるかまで考える必要があります。
そして投手についても、「これまで誰を使ってきたか」だけでは不十分でした。
橋本が準々決勝で完封したことで、天理は長尾だけで試合を作るチームではないことが初めて甲子園で明確になりました。
この試合から残ったポイント
この予想は三重本命で外れ、スコアも4-3から7-0と大きくズレました。
ただ、そのズレを追うことで二つの重要な材料が見えました。
一つは、過去数試合の無失策だけで守備の安定を固定的に評価しないこと。
もう一つは、大会でまだ使っていない投手も含めて、チームが新しい勝ち方を出せる可能性を見ることです。
そして天理は、この試合でも8回、9回に計5得点。ここまで続いていた終盤の得点力を再び示しました。
7-0という結果以上に、橋本の完封によって長尾を温存しながら勝てたことは、準決勝の天理を評価し直す大きな材料になった試合です。