前回の記事では、かなマネがなぜ全試合予想をしたいのかを書きました。
高校野球を、もっとドラマティックに。
神奈川高校野球を、もっと盛り上げたい。
そのために、勝敗だけではなく、
「この試合はどんな形になりそうか」
まで考えながら、夏の大会を見ていきたい。
だいたいこんな感じの話です。

今回からは、過去の大会を振り返りながら、2026年夏に向けた予想の見方を少しずつ整理していきます。
最初に見るのは、2024年です。
2024年から見るのは、今の3年生が1年生だった年だからです。
もちろん、当時の結果がそのまま今年の予想に使えるわけではありません。
高校野球は毎年チームが変わります。
それでも、今の夏を考えるうえで遠すぎるデータでもない。
そんな距離感の年として、まず2024年を見直していきます。
2024年は、細かい運用を完成させた年というより、予想の大きな方向性をつかんだ年だったと思っています。
2024年の的中率
まず、2024年夏の検証結果はこうでした。

全体では、130/167。
的中率は77.8%でした。
数字だけを見ると、そこまで悪くありません。
ただ、はっきり課題が出たところがあります。
それが、1回戦です。
1回戦は25/40。
的中率は62.5%。
ここに、全試合予想の難しさがかなり出ていました。
1回戦で見えた、春数字をそのまま使う難しさ
2024年で一番大きな反省は、
1回戦の信頼度Cカードをどう扱うか
でした。
ここでいうCカードは、予想時に信頼度Cに置いたカードです。
簡単にいうと、差が見えにくい試合です。
春のデータが少ない。
相手関係が分かりにくい。
どちらも決め手がありそうで、どちらも不安がある。
こういうカードは、見直していても本当に難しいです。
「こっちかな」と思える材料はある。
でも、決め切れるほどではない。
しかも1回戦は、夏の実戦内容がまだ出ていません。
春の数字を見るしかない。
でも、その春の数字も、試合数や相手関係によってかなりブレます。
この状態で全試合を予想しようとすると、どうしても不安定になります。
2024年の1回戦で的中率が落ちたのは、まさにここだったと思います。
もう一つの反省は、春の数字をそのまま勝敗やスコアに置きすぎたことです。
春の平均得点が高い。
得失点差が良い。
失点が少ない。
こうした数字は、もちろん大事です。
でも、それをそのまま
「夏も打撃戦になる」
「このチームが得点量で上回る」
と置くと、ズレることがありました。
たとえば、厚木 vs 生田。
生田の打撃を見て、8-5くらいの打撃戦を予想しました。
でも、実際は厚木が2-1で勝利。
かなりロースコアの試合になりました。
大和西 vs 横浜立野もそうです。
大和西を8-3本線にしましたが、実際は横浜立野が5-1で勝利。
春数字や得点量の評価が、夏の実戦や相手関係に対して強すぎました。
どちらも、春の得点力をそのまま夏のスコアに変換しすぎた試合だったと思います。
ここを見直していると、
春数字は大事。でも、そのままスコアにしてはいけない。
という反省が強く残りました。
それでも、春ティア上位30は夏ベスト16の14校を拾えていた
一方で、春ティアや構造距離の考え方そのものは、かなり使えそうだと感じました。
2024年の構造距離ランキングでは、
武相、東海大相模、横浜、向上がS評価。
その下に、桐光学園、桐蔭学園、横浜清陵、相模原、川崎総合科学、藤嶺藤沢、日大、日大藤沢、慶應義塾、平塚学園などをA評価として整理していました。
そして、実際の夏ベスト16を見直すと、春ティア上位30の中に14校が入っていました。

春ティア上位30に入っていた夏ベスト16は、以下の学校です。

これは、正直かなり意外でした。
1回戦の的中率が62.5%まで落ちていたので、
最初は
「春ティアの見方そのものがズレていたのかな」
とも思いました。
でも、ベスト16の母集団として見直すと、春ティア上位30で87.5%を拾えていた。
つまり、1試合ごとの勝敗やスコアにはズレがあっても、
「どの学校が夏に残りやすいか」という大きな方向性は、かなり見えていたということです。
ここは、2024年検証で一番印象が変わった部分でした。
春ティアは、使えそう。
ただ、「この順位通りに勝つ」という勝敗表ではなく、夏ベスト16に近い学校を整理するための地図
として使う。
2024年で見えた一番大きなポイントは、ここでした。
データが少ない序盤ほど、春ティアでブレを減らしたい
1回戦は、夏の実戦内容がまだありません。
春の公式戦データも少ない学校が多く、相手関係も見えにくいです。
そうなると、どうしても
「春の平均得点が高いから打てそう」
「春の失点が少ないから守れそう」
と、個別の数字に引っ張られやすくなります。
でも、春ティア上位30が夏ベスト16の14校を拾えていたなら、1回戦を見るときにも、春ティアはかなり大事になりそうです。
春データが薄いカードほど、1試合ごとの数字だけで判断しない。
その学校が春ティア上でどの位置にいるのか。
上位30圏に近いのか。
山次第で残りそうな学校なのか。
それとも、数字は良くても相手関係の補正が必要なのか。
そういう見方を持つことで、序盤のブレを少し減らせるかもしれない。
もちろん、春ティアだけで1回戦が全部読めるわけではありません。
でも、データが少ない序盤ほど、
個別の数字だけでなく、春ティアという地図で見る。
これは、2024年の検証で見えた大きな改善点でした。
4回戦までは、春ティアを軸にした方がよさそう
2024年は、4回戦でも少しズレが出ました。
4回戦は11/16。
的中率は68.8%。
4回戦は、ベスト16を決めるラウンドです。
ここでは、春ティア上位の学校が順当に残る山もあります。
一方で、夏に入って状態を上げてきた学校も出てきます。
ここで悩んだのは、春ティアに戻して見る場面と、夏の勝ち上がり内容を重く見る場面のバランスでした。
2024年を見直して感じたのは、4回戦までは春ティアを軸にした方がよさそうだということです。
なぜなら、4回戦までの夏データは、まだブレが大きいからです。
1回戦、2回戦、3回戦で良い勝ち方をしていても、相手関係が上がったときに同じ形が出るとは限りません。
だから、4回戦までは、
「この学校は春の時点でどの位置にいたのか」
を見失わない方がいい。
夏の勝ち上がりは見る。
でも、春ティアを大きく崩す理由がないなら、基本は春構造に戻して考える。
これは、2024年から見えてきた大きな方向性でした。
2024年は、春ティアの使い方を考える検証だった
2024年は、春データや構造距離ランキングが使えそうだと確認できた一方で、使い方にはかなり注意が必要だと分かった検証でした。
1回戦は62.5%。
序盤の信頼度Cカードには、はっきり課題が出ました。
春数字は大事。
でも、そのまま勝敗やスコアにしてはいけない。
一方で、春ティア上位30には、実際の夏ベスト16の14校が入っていました。
カバー率は87.5%。
ここは、見直していてかなり大きな発見でした。
「1回戦が外れた=春ティアが使えない」ではありません。
むしろ、春ティアは使い方次第でかなり大事な地図になるかもしれない。
そう感じました。
だから2024年で見えてきたのは、
春ティアを信じるか疑うか、ではありません。
春ティアは使えそう。
ただし、使い方を間違えない。
ここです。
データが少ない序盤ほど、春ティアを手がかりにする。
ベスト16を決める4回戦までは、1試合の大勝だけで「本物かも」と寄せすぎない。
このあたりを丁寧に見ていけば、予想のブレは少し減らせるかもしれない。
2024年を見直して、そんな感覚が残りました。
次回は、2025年を見ていきます。
2024年で見えてきたこの方向性が、翌年も使えるのか。
それとも、また別のズレが出るのか。
もう少し細かく、予想の運用を確認していきたいと思います。
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