前回は、2026年秋の県大会出場80校のうち、59校、73.8%がA・Bランクだったことを整理しました。
A・Bランクは、2023~2025年の秋予選で県大会へ複数回進んでいた学校です。
では、残る21校は、どのように県大会への切符をつかんだのでしょうか。
今回は学校名と地区予選での順位まで確認してみます。
A・B以外から県大会へ進んだ21校
2026年の地区予選結果と照らすと、次の21校でした。
| 地区 | 学校 | 地区予選 | 同じブロックのA・B |
|---|---|---|---|
| 川崎・横浜北 | 浅野 | 2位 | 2校以上 |
| 生田 | 1位 | 2校以上 | |
| サレジオ学院 | 2位 | 1校以下 | |
| 新羽 | 2位 | 1校以下 | |
| 橘学苑 | 2位 | 1校以下 | |
| 百合丘 | 2位 | 2校以上 | |
| 横浜南・横須賀 | 横浜緑ケ丘 | 2位 | 1校以下 |
| 桜丘 | 1位 | 1校以下 | |
| 柏陽 | 2位 | 2校以上 | |
| 上矢部 | 2位 | 2校以上 | |
| 松陽 | 2位・代表決定戦勝利 | 1校以下 | |
| 金井 | 1位 | 1校以下 | |
| 湘南・西湘 | 茅ケ崎北陵 | 2位 | 1校以下 |
| 小田原 | 1位 | 1校以下 | |
| 高浜 | 2位 | 1校以下 | |
| 平塚農商 | 2位 | 1校以下 | |
| 北相 | 綾瀬西 | 2位 | 1校以下 |
| 座間 | 2位 | 2校以上 | |
| 秦野 | 1位 | 1校以下 | |
| 大和南 | 2位 | 1校以下 | |
| 上溝 | 1位 | 1校以下 |
21校を順位で分けると、1位通過が6校、2位通過が15校でした。
つまり、A・B以外から県大会へ進んだ学校の71.4%は2位通過です。
「これまで県大会出場が多くなかった学校が一気にブロック1位になった」というケースより、2つある県大会出場枠の一つに入ったケースの方が多かったことが分かります。
15校はA・Bが1校以下のブロックから
21校のうち15校は、A・Bランクが1校以下のブロックから県大会へ進みました。
例えば桜丘、金井、小田原、秦野、上溝は、その中でブロック1位まで取っています。
このような組み合わせでは、近年県大会へ繰り返し進んでいる学校が少ないため、A・B以外の学校にも県大会出場の可能性が広がります。
今回A・B以外から出場した21校の多くは、まずこのようなブロックから生まれていました。
A・Bが2校以上いる中から進んだのは6校
一方、より注目したいのが、A・Bが2校以上いるブロックから県大会へ進んだ6校です。
該当したのは、
浅野、生田、百合丘、柏陽、上矢部、座間。
2026年はA・Bが2校以上いるブロックが全部で29ありましたが、A・B以外の学校が県大会へ進んだのはこの6ブロックだけでした。
**6/29=20.7%**です。
具体的に見ると、かなり特徴があります。
浅野のブロックには法政二と横浜翠嵐、生田のブロックには川崎北と中大横浜、百合丘のブロックには武相と市ケ尾がいました。
横浜南・横須賀では、柏陽のブロックに金沢と磯子工、上矢部のブロックに横浜商業と横浜南陵。北相では、座間のブロックに柏木学園と麻布大附が入っていました。
いずれも近年複数回県大会へ進んでいた学校がいる中で、県大会出場をつかんだことになります。
その6校でも、1位になったのは生田だけ
さらに順位まで見ると、もう一つ特徴がありました。
A・Bが2校以上いるブロックから県大会へ進んだ6校のうち、
ブロック1位になったのは生田だけでした。
生田は川崎北、中大横浜、県川崎と同じブロックに入り、3勝0敗で1位通過。川崎北に5-2、中大横浜にも16-15で勝っています。
残る5校はすべて2位でした。
つまり2026年は、A・B以外の学校が県大会へ割って入ることはあっても、A・Bが複数いるブロックそのものを1位で勝ち切った例はほとんどなかったことになります。
また、この6ブロックでA・B以外の学校が2枠とも取ったケースもありませんでした。
A・Bが複数いる組み合わせでは、少なくとも1校はA・Bから県大会へ進んでいます。
入れ替わりは「2枠目」で起きることが多かった
ここまでをまとめると、2026年のA・B以外からの県大会出場は、二つに分かれました。
A・Bが1校以下のブロックから15校。
そして、
A・Bが2校以上いるブロックから6校。
さらに21校全体では、1位通過6校に対して2位通過が15校でした。
2026年の結果だけを見ると、秋予選で学校の顔ぶれが変わる場面は、ブロック全体の勢力が一気に入れ替わるというより、県大会出場の2枠目で起こることが多かったと言えそうです。
その中で、生田のように近年県大会へ繰り返し進んでいる学校を複数上回り、1位まで取ったケースは目立ちます。
もちろん、これは2026年の1大会の結果です。
今後も同じ形で記録していけば、「1位まで入れ替わるケース」と「2位に新しい学校が入るケース」の割合にも、一定の傾向が見えてくるかもしれません。
そして次に気になるのは、なぜその入れ替わりが起きたのかです。
次回は、県大会へ届かなかった近年の常連校と、新たに県大会へ進んだ学校を比べながら、夏のチームから秋の新チームへ何が残っていたのかを見ていきます。
【2026秋・神奈川県|地区予選 事後分析】シリーズ
▶分析① 2026秋・神奈川県大会出場81校が決定|地区予選を振り返る
▶分析② 2026秋・神奈川地区予選|過去3年の出場実績は今年もつながった?
▶分析③ 2026秋・神奈川地区予選|A・B以外の21校はどこから県大会へ進んだ?
▶分析④ 2026秋・神奈川地区予選|なぜ県大会出場校の入れ替わりが起きた?
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